ブログ
パーパスってなに?③経営理念はミッション・ビジョン・バリューだけじゃだめなの?
前回のブログの続きです。
経営理念には、
ミッション、ビジョン、バリューの3種類があることをお伝えしました。
その中に、最近では「パーパス」という概念が存在するとのこと。
その「パーパス」を深堀りしていきます。
「パーパスってなんやねん?」
調べてみると英語表記では
「purpose」
単語上の意味は
・目的 目標 意図 狙い
・機能 役割 用途 使い方
こんな感じです。
「<ケースでわかる〉実践パーパス経営」
野村総合研究所の伊吹英子氏と、古西幸登氏の共同著書においては
以下のような解説があります。
・「パーパス」とは「揺らぐことのない社会的な存在意義」
・「組織や個人が、なぜ社会に存在しているのか?」という根源的な存在意義や存在価値のこと
「パーパス」を言語化する際の構成としては
1.個人や組織が
2.個々の組織や個人のあり方、品格、存在意義、社会への提供価値を
3.原点に立ち戻って定義したもの
なんだかとても尊くて高貴で崇高でデカいもの、
スケールが大きすぎて大企業にしか必要のない概念なのではないか?
という印象を受けたことを前回お伝えしました。
今回から
「なぜパーパスが必要と言われ始めたのか?!」
「果たしてその効果は?!」
「中小企業にも必要なのか?!」
これらにドンドン迫っていこう思います(^^)
まず、パーパスにおける6つの特徴を解説します。
1.第3者的な視点をより強く含む
2.組織に内在しているものであり、発掘するもの
3.共感、共鳴されているもの
4.その組織にとって唯一無二のもの
5.社内のみならず、社外のステークホルダーも視野にあるもの
6.その企業にとって原点を表すもの
「なぜミッション・ビジョン・バリューだけでなくパーパスが必要なのか?」
の問いに対しては、
上記6つの要素がミッション・ビジョン・バリューには
抜けている、欠けている、配分が少なくなっているという理屈からだそうです。
では、それぞれ6つの要素を詳しくみていきます。
①第3者的な視点をより強く含む
これは、
「一企業の成長が社会全体から見てメリットがあるか?」
という視点です。
特定の地域の、特定のお客さんだけを
満足させればいいってものではなく、
社会全体に対してどのような存在意義があるのかって話です。
事例としてソニーのパーパスがわかりやすいので紹介します。
「クリエイティビティとテクノロジーの力で世界を感動で満たす」
確かに、ソニー製品を使っていない人でも
その恩恵を受けるくらい広範囲に渡り
良い影響を与えそうなパーパスです。
まあ、相当は覚悟や度胸、
投資する余力がないと宣言できないパーパスですね。
②組織に内在しているものであり、発掘するもの
これは、「パーパスを設定するために新商品を作らなきゃ」というものではなく、
昔からやっている事業や提供しているサービス、
今やっている事業や提供しているサービス、
それに共通する不変の社会的価値や影響を
言語化するということを意味しています。
コーヒーなどを扱っている
ネスレが定義したパーパスがこれ。
「創業以来、ネスレという企業が【なぜ存在しているのか】そして、
【これからもなぜ存在し続けるのか】を表したもの」
で、実際のネスレのパーパスがこれ。
「食の持つ力で、現在そしてこれからの世代のすべての人々の生活の質を高めていきます」
抽象度は高いですが、昔からずっとやっていて
これからも変わらない不変の価値ってことですよね。
ミッションに近いですが、
ミッションは途中で変わり得るものです。
一方パーパスはずっと変わらないものなので
そこが大きな違いなのかなと感じました。
今回のブログはここまでですが
今回の2つ特徴を簡単に超簡単に言うと
パーパスは
「社会的意義があり、不変のもの」
と捉えることができます。
うーん、やっぱりパーパスって深いですね~
では、次回以降のブログで
パーパスの特徴の残り4つの解説します。
次回もお楽しみに(^^)