グロースパートナー
社労士事務所

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佐賀県の中小企業経営者の「リーダーが育たない」「管理職が役割を果たしてくれない」「ハラスメントを予防したい」というお悩みを解消するために活動しています。
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2025 / 11 / 03  12:00

「取った歯石、見ますか?」その一言が教えてくれたこと

 

最近、歯医者に通いはじめました。

 

これまで大きなトラブルはなかったのですが、

「これからの長い人生を健康に過ごすために」と思い、

定期的に診てもらうことを決めました。

 

早速、Googleの口コミ評価が高い近所の歯科医院を予約。

 

毎日フロスと歯磨き、そしてジェットウォッシャーも欠かさないので、

「まあ大丈夫だろう」と思っていたのですが——。

 

なんと、歯の表面だけでなく

歯ぐきの中にも歯石があるとのこと。

 

「このままだと歯周病が進行してしまうかもしれません」

と言われ、思わずドキッとしました。

 

そこからは、空き時間を見つけてコツコツ通っています。

 

今の歯医者さんは本当にすごいです。

 

医師とタッグを組んで美容整形まで手がけていたり、

診察室には「二重まぶた」「ヒゲ脱毛」のチラシがずらり。

 

さらに、予約から受付、支払いまですべてスマホで完結。

 

待ち時間もほとんどなく、とてもスマートです。

 

ただその分、先生との接点が少なく、

少しドライな印象もあります。

 

衛生士さんの対応も丁寧ではあるのですが、

どこかマニュアル的で、

質問しても定型文のような返答しか返ってこないこともありました。

 

歯ぐきの中の歯石を取る治療をしているある日、

いつもと違う歯科衛生士さんが担当してくれました。

 

「麻酔しますか?」と聞かれたのですが、

正直、「え、そんなの自分じゃ判断できないんですけど…」という気持ち。

 

どれくらい痛いのかもわからないし、

痛みに強いほうなのか弱いほうなのか、

そもそも比較のしようがありません。

 

「痛いのかどうか、やってみないとわからないので…」と答えると、

 

「では、まず麻酔なしでやって、痛かったら途中でしましょう」との返事。

 

やさしく言ってくれたものの、

「そんなにアバウトで大丈夫なのかな…?」と、ちょっと不安を感じました。

 

どこか頼りない印象だったのです。

 

ところが、治療が終わったあと、

思いがけない言葉が返ってきました。

 

「取った歯石、見ますか?」

 

「見られるんですか!?」と思わず身を乗り出す私。

 

見せてもらうと、

なんと歯石が赤いではないですか!

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「歯ぐきの中の歯石は白ではなく赤いんです。血を吸って成長していくんですよ」

と丁寧に説明してくれました。

 

へぇ~と感心しながら、普段のケア方法を話すと、

 

「そんなに頑張ってケアされているんですね、素晴らしいです」

とお褒めの言葉。

 

先ほどまでの不安がすっと消え、

この人はちゃんと自分に関心を持ってくれていると感じました。

 

ほんの一言の関心で、印象はこんなにも変わるものなんですね。

 

このとき実感したのは、

人は自分に関心を持ってもらえるだけで嬉しくなるということです。

 

私の歯を“きれいにする”だけでなく、

私という人間に興味を示し、関心を持ってくれた。

 

その行動が、信頼や安心感につながっていくんですよね。

 

最近、私が研修講師として関わった企業の社長から、

こんな嬉しい報告をいただきました。

 

「木貞さんが講師をしてくれた承認研修のあと、社員たちが【〇〇さん、おはようございます!】と、名前を呼んで挨拶してくれるようになったんです!」

 

社長の表情はとても明るく、続けてこう言われました。

 

「それまでは【おはようございます】だけの無機質な挨拶だったのが、名前を呼んで声をかけてくれるだけで、職場全体が少し温かく感じるようになったんですよ」

 

たった一言、名前を添えるだけ。

 

でもそこには、「あなたに関心を持っていますよ」

「あなたを見ていますよ」というメッセージがこもっています。

 

それが承認の第一歩であり、人と人との関係性を変えていく小さなスイッチです。

 

職場の雰囲気を変えるのは、特別な制度や壮大な改革ではありません。

 

小さな承認の積み重ね、関心を示す一言一言が、

人と人との距離を縮めていきます。

 

効率化が進み、スマートに仕事ができる時代だからこそ、

【人に関心を示すこと】の価値は、ますます高まっています。

 

歯科衛生士さんのひと言に学んだのは、

「承認」とは、相手の存在を丁寧に扱うこと。

 

その積み重ねが、信頼される職場をつくる原点だと改めて感じました。

 

 

……ちなみに、私の通院のほうはというと、まだ途中です。

 

どうやら歯ぐきの奥のほうに、しぶといヤツ(=歯石)がまだまだ潜んでいるらしく、

次回もう一段深いところをやる予定。

 

お口のケアも承認もコツコツが大事ですね(^.^)

 

2025 / 10 / 27  12:00

「ちゃん付け=セクハラ=慰謝料22万円」って本当?

最近、車を買い替えました。

安全運転支援機能付きの車です。

 

これまで事故を起こしたことも、起こされたこともありませんが、

車での移動が多い仕事柄、「万が一」はあってはならないと思い、

安全性を優先して選びました。

 

YouTubeでドライブレコーダーの危険運転特集を

ついつい見てしまうタイプです笑

 

実はこのタイプの車は2回目なんです。

 

2022年まで乗っていた車にも安全運転支援機能がありましたが、

今回は精度も使い勝手も格段に進化していて驚きました。

 

ただ、正直に言うと──

運転への“緊張感”が薄れている自分にも気づきました。

 

「楽をするために買ったのに、楽をしていることに罪悪感…」

 

「機能を信頼しすぎて、逆に油断してしまうかも…」

 

そんな複雑な気持ちもあります。

 

それでも、

「安全支援機能」はあくまで「支援」であって、

人が油断した瞬間に事故が起きます。

 

その緊張感だけは、テクノロジーに頼ってはいけないなと感じていますので

感謝と緊張感を忘れずにハンドルを握りたいと思います(^.^)

 

 

 

さて、先日ですが、

【たった60分のハラスメント予防研修】というネーミングの研修を、

同じ企業で2日間にわたり、2班に分けて実施してきました。

 

この研修は、過去10年以上にわたって実施・改善を重ねてきたパワハラ・セクハラ研修を、

さらに「本当に大事なことだけ」に絞り込んで1時間に凝縮したものです。

 

「60分なら研修の時間は確保できるけど、2時間は厳しい」

「うちの社員の集中力はもって1時間」

「安くて効果的な研修を受講させたい」

「自分がパワハラしていることに気づいてほしい」

「前向きな気持ちにもなってもらいたい」

「微妙なセクハラ相談が増えてきた」

「セクハラまがいの言動をやめさせたい」

 

こんなお悩みのある企業には、とてもおすすめの内容です。

https://saga-syaroushi.com/free/menu

 

1日目の研修で、

「“ちゃん付け”で名前を呼ぶのも、場合によってはセクハラになる可能性があります」

とお伝えしたのですが、

アンケートを見ると

「ちゃん付けもセクハラになるんだ…」

という戸惑った反応がとても多く見られました。

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そしてその日の晩、

なんとヤフーニュースにこんな記事が出ていました。

 

【職場で「〇〇ちゃん」はセクハラ 元同僚に22万円支払い命令】

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/cfdabea621dc98d8ea49040777f127f63d6b44d4

 

まさにタイムリーすぎてびっくり!!

 

「研修の伏線回収!?」というくらいの絶妙なタイミングでした笑

 

ただ、よくよく読むと「ちゃん付け」と呼んだこと以外にも、

「かわいい」「体形良いよね」といった発言があったとのこと。

 

つまり、「ちゃん付け=セクハラ」と断定できる話ではないんです。

 

それなのにこのタイトル。

 

「これはちょっとミスリードじゃない?」と感じてしまいました。

 

たしかに、記事として注目を集めたい気持ちはわかりますが、

こういう報道の仕方が「誤解」を生むのでしょう。

 

しかも、裁判長のコメントには

ちゃん付けは幼い子どもに向けた呼称であり、業務で用いる必要はない

とありました。

 

正直、「この裁判官、ちょっと世間知らずなのでは…」という印象を受けました。

 

実際、多くの職場では“ちゃん付け”は親しみを込めた表現として使われています。

 

もちろん、相手が不快に感じたらそれはセクハラ認定される可能性は高いのですが、

呼び方そのものよりも「関係性」が大事だと思います。

 

翌日の2日目の研修では、

さっそくこの記事をスクリーンに映して紹介しました。

 

参加者のみなさんもと驚きながらも、興味深く見入っていました。

 

私はこうお伝えしました。

 

「“ちゃん付け”が即セクハラというわけではありません。」

 

「ただ、今後は“社内でちゃん付けはダメ”というルールが広がっていくのは間違いないでしょう。」

 

 

さて、この「ちゃん付け」みなさんはどのように感じましたか?

 

お会いしたときにでも感想をお聞かせください(^.^)

 

2025 / 10 / 20  12:00

「人の成長を見ると、自分も元気になる」──それ、理論的に説明できる話

 

先日、大学時代の合唱団の後輩たちが、

佐賀で飲み会を開いてくれました!

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私が執行学年の3年生のときに入ってきた、

まだ初々しい1年生たち。

 

練習では手取り足取り教えたり、

打ち上げで語り合い、悩みを聞き──

 

手間暇かけて関わってきた、

いわば「息子や娘のような存在」です。

 

それから四半世紀。

 

久しぶりに会った彼ら彼女らは、

立派な社会人になっていました。

 

家庭を持った者、職場でリーダーを務める者…。

 

みんな、ちゃんと生きている、

それだけでなんだか嬉しい。

 

気がつけば、私のほうが元気をもらっていました。

 

「いや、まだ老け込むには早いな」と笑

 

 

この

「人の成長を見て自分も元気になる」

という感覚、

実は心理学的にもきちんと説明がつきます。

 

心理学者のアルバート・バンデューラ博士が提唱した

【自己効力感】の4つの源泉のひとつに、

代理体験という考え方があります。

 

他者の成功や努力の過程を見聞きすることで、

「自分にもできるかもしれない」と自信ややる気が湧く──

 

そんな「やる気が伝染する」ような心理現象です。

 

例えば、

 

・後輩が成長していく姿を見る

 

・同僚が工夫して成果を出すのを知る

 

・仲間が努力を続けている様子を聞く

 

そんな瞬間に、心のどこかでスイッチが入る。

 

自分ももう一歩、頑張ってみようと思える。

 

それが代理体験の力です。

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私は今、社会保険労務士としての労務支援に加えて、

中小企業の人材育成研修を行うことがメインになっています。

 

研修で出会う社員さんたちが、

回を重ねるごとに自分の強みに気づき、

表情が明るくなっていく姿を見るたびに、

 

報酬をいただいているのに、こちらが元気をもらっているなあ

 

と感じます。

 

不思議なもので、誰かの変化や成長に触れると、

自分の中の“やる気メーター”も勝手に上がっていくんですよね。

 

合唱団の後輩たちとの飲み会も、まさにそれでした。

 

当時は注意したり、励ましたりしていた彼らが、

いまや仕事や家庭でしっかり役割を果たしている。

 

その姿を見ているうちに、

「おいおい、俺も負けてられんな」と笑

 

結局のところ、人の成長を見ることは、

自分のエネルギー補給なんでしょうね。

 

だから私は、研修の現場でも後輩との飲み会でも、

どちらでも“元気チャージ”させてもらってるわけです。

 

そんな感じで痛飲し過ぎた翌朝。

 

元気はチャージされたけど、

肝臓のほうはだいぶ削られてました…笑

 

2025 / 10 / 13  12:00

業務効率化の正解は、【マニュアル】じゃなく【人間関係】だった。

実は最近、noteを始めました。

 

というのも、

過去のメルマガを読みたいという奇特な方がいらっしゃったからなんです笑

 

ホームページにもブログという形で載せてはいるのですが、

検索しにくかったため、noteを活用し始めました。

 

過去の分を少しずつアップしていますので、

暇つぶしにぜひご覧ください(^.^)

↓↓↓

https://note.com/growth_partner

 

 

さて先日ですが、「業務効率化」をテーマとした研修を実施してきました。

 

「業務効率化に関する研修をしてほしい」

というオーダーを経営者の方からいただいたのですが、

正直なところ、最初は少し弱気でした。

 

「業種によって着眼点が違うし、自分はその業種の専門家ではないので無理かも…」

と、珍しく後ろ向きな気持ちになっていました。

 

そんなとき、

私の師匠である【質問中心の研修】開発者の野原さんに相談したところ、

「やり方はありますよ!」と一言。

 

その言葉に一気に勇気をもらいました。

 

一筋の光が差し込んだような感覚で、

さっきまでの迷いがすっと消えていきました。

 

その後、野原さんと一緒に研修内容のガイドラインを考え、

「これなら業種の専門家でなくても、経営者の期待に応えられる」

と確信を持てました。

 

要は、

・受講者が業務効率化に前向きな気持ちになれる

・チームで協力して進めていけそうな雰囲気ができる

・何を効率化すべきかを共有できる

・そもそも仕事をチームで進めるうえで何が大事かが見えてくる

 

このような状態を作り出せたら、それが【成功】なのだと。

 

そして実際に2回にわたって研修を行ったところ、

アンケートでは次のような感想をいただきました。

 

「業務効率化を図ろうとしても、自分1人ではできないことが多かった。意見を共有することの大切さが理解でき、意欲的な気持ちになりました。」

 

「チームで意見を出し合うことでお互いの考えがわかり、とても話しやすくなった。これからさらにコミュニケーションを取って、楽しい職場にしていきたい。」

 

結局のところ、

大切なのは【仕組み】よりも【関係性】なんですよね。

 

 

【スタッフ同士で関係性が築けているか?】

 

【いざ何か困難に直面したときに、その関係性が発動するか?】

 

そして振り返れば、

「やり方はありますよ!」

と背中を押してくれた野原さんの言葉も、

まさにその【関係性】から生まれたものでした。

 

一人では行き詰まることも、

誰かとつながることで道が開ける。

 

業務効率化の研修を通じて、

あらためて【人が人を動かす力】を

実感した時間でした(^.^)

 

2025 / 10 / 06  12:00

スープカレーに正解なし?実は研修も一緒

先日、千葉での出張帰りに東京駅近くで

東京に住む長女とランチをしてきました。

 

長女の友人からおすすめされたスープカレーのお店に入ったのですが、

ここで親子そろって同じ疑問が…。

 

「スープカレーって、どうやって食べるの?」

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私はご飯をスプーンですくって

スープに浸しながら食べたのですが、

長女は一定量のご飯をスープの中に沈めて、

それをすくって食べてました。

 

どれが正解なのか…?

 

ちなみに隣の男性客はスープを残して会計していたので、

「スープは残すのが普通なのか?」

とさらに謎が深まりました笑

 

もし正しい食べ方をご存じの方がいれば、

ぜひ教えてください(^.^)

 

 

さて、本題です。

 

この間、2件の研修を実施してきました。

 

1つは介護事業所での「リーダー育成研修」

 

もう1つは放課後等デイサービスでの「業務効率化研修」

 

どちらも女性職員が中心の職場でしたが、

ディスカッションの中で印象的な場面がありました。

 

ある女性スタッフが「悔しい気持ち」「感謝の気持ち」

勇気を出して口にしたとき、周囲のスタッフが自然に慰めたり、

ねぎらいの言葉をかけたりしてくれたのです。

 

心に蓋をしていた感情が解き放たれていき、

互いに支え合う姿に、思わずこちらの涙腺がゆるみました。

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私の研修は私一方的に話すのではなく、

参加者同士が声をかけ合い、フィードバックし合い、

チームで考えることを大切にしています。

 

私が教える理論はあくまで【会話のきっかけ】

 

そこから普段あまり交わさない言葉が生まれ、

チームに一体感が芽生える瞬間をつくることを目的としています。

 

場合によっては、予定していたカリキュラムを削ってでも、

その「感情の共有の時間」を優先することもあります。

 

これは、大手研修会社の決まったプログラムではなかなかできない、

個人講師としての強みだと思っています。

 

中小企業の経営者が望んでいるのは、

社員に積極性や一体感を持ってもらうこと。

 

その目的に近づけるのであれば、

手段は必ずしもカリキュラム通りである必要はありません。

 

今回のように、

研修を通じて職場の絆が深まる場面に立ち会えることは、

研修講師冥利に尽きます。

 

これからも研修を通じて、

中小企業の職場に一体感と前向きな空気をつくる

お手伝いをしていきたいと思います。

 

スープカレー同様、正しい【食べ方】は1つじゃないのかもしれません。

 

大事なのは「みんなで美味しく味わえること」――研修も同じですね(^^)

 

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2025.11.08 Saturday