グロースパートナー
社労士事務所

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佐賀県の中小企業経営者の「ハラスメントを予防したい」「リーダーが育たない」「管理職が役割を果たしてくれない」というお悩みを解消するために活動しています。
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2026 / 03 / 23  12:00

 【極悪女王】から考えたリーダーの役割〜

先日ですが、野球の世界大会であるWBCの決勝トーナメントを見るためだけに、

ネットフリックスを契約しました。

 

ただ、準々決勝で日本が敗れてしまい、

結果としてWBCをまともに見たのは1回だけという、なんとも贅沢な使い方になってしまいました。

 

「これはさすがにもったいないな」と思い、

気になる作品がないか探していたところ、ありました。

 

それが――

「極悪女王」

 

 

■■プロレスにハマっていたあの頃

 

実は私、昔プロレス観戦にかなりハマっていた時期があります。

 

小学校の頃は、なんとなく新日本プロレスをテレビで見ていました。

 

タイガーマスク引退後で、主役は前田日明の時代です。

 

中学校の時に長崎国際テレビが開設されて、

初めて全日本プロレスをテレビで見るようになりました。

 

三沢光晴が活躍した、いわゆる四天王時代です。

 

ここで完全に火がつき、高校卒業までは

新日本プロレスと全日本プロレスをテレビで観戦するのがルーティンになりました。

 

毎週プロレス雑誌も買っていました。

 

友人と一緒に会場にも足を運び、

全日本プロレスや、今はなきSWS、全日本女子プロレスも観に行きました。

 

大学時代には、佐賀にあったスケート場での試合で、

全日本プロレスや大仁田厚率いるFMWの会場設営や警備のバイトも経験しました。

 

イスを並べながら選手の練習風景を見たり、

試合中に警備と言いながらこっそり観戦したり――

 

今思えば、かなり“美味しいバイト”でした(笑)

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そんな背景があった中で出会った「極悪女王」

 

小学生の頃に少しだけ見た記憶のある、ダンプ松本が主役の作品です。

 

 

■■記憶に残っていた“違和感のある演出”

 

当時の記憶で印象に残っているのが、

ダンプ松本がフォールするとレフェリーは素早くカウントするのに、

ダンプがフォールされるとやたらゆっくりカウントする――

 

そんな、視聴者をイライラさせる演出です。

 

子どもながらに「なんでやねん」と思っていました。

 

 

■■悪役になるという選択

 

今回作品を見て、その裏側がよく分かりました。

 

ダンプ松本を演じるのはユリアンレトリィバァ。

 

悪役に転じるまでの葛藤、

そして悪役として感情を捨てていく過程が、非常にリアルに描かれていました。

 

特に印象的だったのが、

親友である長与千種を血まみれのボコボコにするシーン。

 

本当は仲がいい。

 

それでも徹底的に叩く。

 

長与が血まみれになればなるほど、観客は長与を応援し、ダンプを憎む。

 

つまり、

「相手を輝かせるために、自分が嫌われる」

という構図です。

 

これを成立させるために、ダンプは徹底的に“悪”を演じる。

 

その結果、日本中から嫌われ、

車に傷をつけられたり、自宅の窓ガラスを割られたりと、

家族にまで被害が及ぶ。

 

ここまで背負っていたのかと、正直、胸が締め付けられました。

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■■銀行員時代に見た「嫌われ役」

 

ここでふと、銀行員時代の記憶が蘇りました。

 

支店の目の前にあった、ほかほか弁当の店。

 

そこの男性店長さんが、いつもいつもパートさんに怒鳴っていたんです。

 

「早くせんかー!」

「どれだけお客さんを待たすっとか!」

 

今なら完全にパワハラ案件です(笑)

 

 

ただ、お客さんの反応は逆でした。

 

「そこまで言わんでもいいよ」

「忙しい時なんだから、待つよ」

と、パートさんに気を遣うようになる。

 

当時の私は、こう見ていました。

 

「自分が嫌われ役になることで、

お客さんのイライラの矛先をパートさんに向けさせないようにしているんだな」

 

意図的かどうかは分かりませんが、結果として“守る構造”ができていたんです。

 

 

■■リーダーは役者である

 

ここからは、私自身の仕事の話です。

 

研修講師として人前に立つと、アクシデントはどうしても起こります。

 

そのときに、

・焦った様子

・不安そうな態度

を見せてしまうと、受講者も不安になります。

 

だからこそ、本当は焦っていても

「よくあることです」と言い切る。

 

頭の中では必死に考えながら、外側は落ち着いて振る舞う。

 

これはもう、

「役者のように振る舞う」

という感覚に近いです。

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■■自分を偽るのではなく「演じ切る」

 

ただし、これは自分を偽るということではありません。

 

そうではなく、

「その場に必要な自分を選び、演じ切る」

ということです。

 

・部下を守るために前に出る

・場を安定させるために冷静でいる

・時には嫌われ役を引き受ける

 

これらはすべて、リーダーの重要な役割です。

 

 

■■最後に

 

ちなみにプライベートの私は、

アクシデントがあると普通にあたふたします(笑)

 

でも、それでいいと思っています。

 

大事なのは、

 

「この場で自分はどう振る舞うべきか」

 

を理解し、その役割を果たすこと。

 

「極悪女王」を通じて、

そんなリーダーシップの本質を改めて考えさせられました(^.^)

2026 / 03 / 16  12:00

プロバスケ観戦で考えた「会社の39分」

先日ですが、お知り合いの社長から佐賀のプロバスケットボールチーム

佐賀バルーナーズの観戦チケットを無料でいただいたので、友人たちと一緒に観戦してきました。

 

私、実はかなりのインドア派です。

 

外出といえば、ほぼ「仕事」か「飲み会」(笑)

 

去年は昔の友人にやや強引に誘われて、

久光スプリングスの試合を初めて観に行きました。

 

中学のときにバレーボールをやっていたのでバレーボールを「する」のは好きなのですが、

実は「観る」のはあまり得意ではありません。

 

なぜかというと、少し正直に言うと動きが単調に感じてしまうからです。

(選手の皆さんには申し訳ないのですが…)

 

あと昔の記憶ですが、バレーボールには「サーブ権」というルールがあり、

サーブ側しか得点できない仕組みでした。

 

そのため、なかなか点が入らず、試合がなかなか進まない印象があり、

それを今も引きずっているのかも知れません。

 

今はラリーポイント制になり、どちらがラリーを取っても得点になるので、

試合のテンポも良くなりました。

 

長いラリーが続くと、やはり手に汗握りますね。

 

 

さて、話はバスケットボールに戻ります。

 

私はいわゆるスラムダンク世代ど真ん中。

 

週刊ジャンプを毎週買っていましたし、

高校のお昼休みにはよくバスケをしていました。

 

なので、やるのも好きだし、観るのも好きです。

 

特別バスケに詳しいわけではありませんが、

YouTubeでNBAのプレー集などを見るのは好きで、やはりド派手なプレーには魅了されます。

 

そして今回、初めてプロバスケットボールの試合を観に行ったわけですが、

感想を一言で言うと、

 

「迫力と緊張感がスゴイ!」

 

大男たちが体をぶつけ合って戦っていたり、

小柄で素早い選手がその間を縫うように切り込んでいったり、

見どころがたくさんありました。

 

それともう一つ印象的だったのが、タイムアウトの時間です。

 

タイムアウトになると、会場の雰囲気がガラッと変わります。

 

音楽が流れ、応援が盛り上がり、

観客参加のフリースローイベントが始まったりもします。

 

会場全体としてはとても盛り上がるのですが、

その横では監督が選手を集めて、必死に戦術を伝えているわけです。

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あの騒がしい会場の中で、

大声で作戦を伝えなければならない監督はなかなか大変だろうなと感じました。

 

 

そして今回の試合は、最後の最後まで大接戦でした!

 

接戦になると試合終了前の残り1分がとても濃厚になります。

 

あの1分を、実際には10分くらいかけて戦うことになります。

 

ファウル、タイムアウト、作戦確認…。

 

観ている側も、

緊張と緩和を何度も繰り返すので、正直かなり疲れます。

 

でも、めちゃくちゃ面白い。

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そのとき、素人の私はこんなことを思いました。

 

「最後の1分でこんなにドタバタするなら、それまでの39分でもっと頑張ればよかったのでは?」

 

…と。

 

でも同時に、こうも思いました。

 

「39分間お互いが全力で戦ってきたから、最後の1分がもつれているのだろう。」

 

たぶんこれが正しい解釈なんだと思います。

 

 

ここで、ふと仕事のことを考えました。

 

会社の問題でもトラブルが起きると、

どうしてもその「最後の場面」にばかり目がいきます。

 

ただ、労働トラブルの場合は少し事情が違います。

 

39分までは、いわば会社のマネジメントの時間。

 

ところがトラブルが顕在化すると、最後の1分で審判が交代します。

 

登場するのは、

「労働法」

という審判。

 

そしてこの審判、皆さんもご存じのとおり、労働者保護を前提にルールが作られています。

 

つまり会社としては、

最後の1分になった途端、急にジャッジが厳しくなる試合になります。

 

だからこそ問われるのは、

 

「最後の1分で何をしたか」

ではなく、

「その前の39分で何をしていたのか」。

 

日頃のコミュニケーション、ルールづくり、マネジメント。

 

会社にとって大事なのは、

最後の1分ではなく、その前の39分なのだと思います。

 

スポーツ観戦をしながら、そんなことを考えてしまうあたり、

やはり私は職業病かもです(笑)

 

2026 / 03 / 09  12:00

弁当注文係はハラスメントではなく営業トレーニングだった!?

最近ですが、ハラスメント研修の依頼がめちゃくちゃ増えています。

 

ハラスメント対策には、大きく3つの段階があります。

 

①予防

 

②実際に起こった際の対応

 

③裁判や労働審判になってからの対応

 

できれば当然、1の予防、いわゆる研修ですね、その段階で止めたいところです。

 

もし2や3の段階まで進むと、人事担当者はその対応に追われ続けることになります。

 

さらにそこに被害者の精神障害の問題が加わると、対応は一気に難しくなります。

 

だからこそ企業としては、ハラスメントが起きない仕組みを作ることが重要になります。

 

ある会社の役員の方がこんなことを言っています。

 

「社員は家に帰れば、自慢の娘であり息子であり、尊敬されるべきお父さんやお母さんだ。」

「そんな人たちを職場のハラスメントで苦しめていいわけがないだろう」

 

この言葉は厚生労働省のホームページにも掲載されています。

 

思わずグッときますね。

 

 

さて、ハラスメントには「個の侵害」という類型があります。

 

これは簡単に言うと

「私的なことに過度に立ち入ってはいけない」

というものです。

 

例えばこんな事例があります。

 

【入社5年目の中堅社員が、部下の若手社員に対し「おまえら俺の子分だ」と言い、

就業時間中にタバコや弁当を買いに行かせたり、休日の予定を変更させて引っ越しを手伝わせていた】

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これ、実は私……

銀行員時代に経験があります(笑)

 

先輩の引っ越しを手伝わされたことがあります。

 

ただ正直、嫌だったかどうかは覚えていません。

 

なぜなら、終わった後に焼肉をご馳走してくれたからです。

 

たぶん私は、焼肉につられて手伝ったんでしょう(笑)

 

 

もう一つ思い出があります。

 

銀行時代、営業になったばかりの頃、私には重要な仕事がありました。

 

それは――

 

弁当注文係。

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支店長や先輩の注文を聞きお金を貰い、その場でお釣りを返し

支店前の「ほかほか弁当」に注文し、受け取りに行く。

 

これを毎日やっていました。

 

しかも朝早く外回りに出た先輩には電話して

「今日の弁当は何にしますか?」

と確認までしていました。

 

正直に言います、

私は嫌々やっていました。

 

 

するとある日、そんな私を見かねた営業部の上司から呼び出しをくらいました。

 

上司

「木貞、お前、弁当注文係を嫌々やっているだろ?」

 

「はあ……まあ」

 

上司

「いいか、よく聞け。弁当注文係は営業のトレーニングなんだ!」

 

「えっ?」

 

上司

「まずメニューと価格を全部覚える!」

 

「そして先輩が『のり弁』と言ったら、即答で『320円です!』と返す、これがクイックレスポンスだ!」

 

「さらにお金をもらってお釣りを返すだろ?あれは数字に強くなる訓練だ!」

 

「500円もらったら180円返す。瞬時に計算するんだ!」

 

「さらにお釣りの小銭を準備しておく。これは相手への配慮だ!」

 

「それだけじゃないぞ!」

 

「例えば支店長が『昨日飲み過ぎて胃が重い』と言ったらそこでこう提案するんだ!」

 

「『油が少ない高菜弁当はいかがですか?330円とお値段も手ごろです』ってな!」

 

「これが提案営業だ!」

 

「弁当注文係は奥が深いんだ。だから一生懸命やれ!」

 

 

この説明を聞いた私は、目から鱗が落ちました。

 

素直だった私は

 

「なるほど!営業トレーニングだったのか!」

 

と感動して、弁当注文係を頑張るようになりました。

 

……

 

ただ今振り返ると、最初は単に下っ端に弁当を買いに行かせたかっただけで

あとから営業トレーニングという理由が付いたのかも(笑)

 

でも20代前半の私は完全に信じました。

 

この話から思うのは、意味がある仕事かどうかは、

意味を理解しているかどうかで変わるということ。

 

意味を伝えないで押し付けるのなら、

それはだだのパワハラになっちゃう。

 

同じ仕事でも「ただの雑用」と思うのか

「トレーニング」と思うのかで取り組み方が全く変わります。

 

もしかしたらリーダーの役割は仕事に意味を与えることなのかもしれませんね。

 

ちなみに私はその後弁当注文係のおかげで

・クイックレスポンス

・暗算

・提案営業

が身についたかどうかはよく分かりませんが、

少なくとも「のり弁320円」だけは今でも秒速で答えられます(笑)

(今は470円もするんですね~)

 

これも立派な銀行員時代のトレーニングの成果かもしれません(^.^)

 

2026 / 03 / 02  12:00

セミナーは終わっても、講師の夜は終わらない

先日、「カスタマーハラスメント対策」と

「パワハラ・セクハラの対応実務」というテーマで、

弁護士の先生とコラボセミナーを実施しました。

 

私は社労士としてカスタマーハラスメント対策を担当し、

弁護士の先生がパワハラ・セクハラの対応実務を担当するという、

実務に直結した内容のセミナーです。

 

 

■■私のスタイルと弁護士のスタイル

 

私の研修スタイルは、

「考えてもらう」→「シェアする」という参加型スタイル。

 

大事なことを考え、言語化し、受講者同士で共有してもらう。

 

自分以外の考えを聞くことで、

刺激を受けたり、印象に残ったり、行動のきっかけになったりします。

 

一方、今回ご一緒した弁護士の先生。

 

これがもう…今まで見たことがないスタイル。

 

弁護士のセミナーというと、少しお堅いイメージがありますが、

まったくそんなことがない。

 

漫談というか、一人語りというか、

とにかくクセが強い(笑)

 

抑揚が効きすぎていて、

聞いていて全く飽きないんです。

 

過去には鳴り物を使って絶対に眠らせない弁護士もいましたが、

今回は「喋り一本」で惹きつける猛者。

 

しかも、ハラスメント対応をやり込んでいるだけあり、

話の先が気になる構成になっている。

 

ついつい引き込まれるんです。

 

そして自分の考えを、

漫才のツッコミのように差し込んでくる。

 

これがまた絶妙で、思わず笑ってしまう。

 

いやー、勉強になりました。

 

 

■■伝えたいという熱量

 

世の中には本当にいろんな研修スタイルがあります。

 

楽しませるスタイル、

考えさせるスタイル、

知識を届けるスタイル。

 

今回の弁護士の先生から感じたのは、

「どう楽しませるか」より「どうしても伝えたい」

という強い気持ち。

 

伝えたい想いがある人の話は、やはり引き込まれる。

 

同じ講師として、大変刺激を受けました。

 

 

■■そして、反省会という名の本番

 

セミナー終了後は、主催者と弁護士の先生とで

反省会という名の飲み会へ。

 

飲み始めると、またこの弁護士の話が面白い。

 

しかも酔ってくると、だんだん子供っぽくなる(笑)

 

その日は

1次会:居酒屋

2次会:主催者ご用達の女の子のいるお店

 

私は2次会終了時点で、体力の限界。

 

「では私はこのあたりで…」

と、ふと後ろを振り返ると――

主催者と弁護士の先生は、まだまだエネルギーがあり余っているご様子。

 

そしてお二人はそのまま、

ネオンの向こうへと軽やかに消えていかれました。

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あの背中はきっと、

「まだまだ喋ったるぞ!」

「誰か俺の話しを聞いてくれ!」

という、講師としての本能だったのかもしれません(笑)

 

セミナーが終わっても、話したいネタは尽きない。

伝えたいことも、まだある。

 

そんな“講師としての生きざま”を、

背中で語っているように見えました。

 

…いや、もしかしたら単に

「まだ飲み足りない」

だけだったのかもしれませんが(笑)

 

2026 / 02 / 23  12:00

 「余計なことは喋るな」と言った社労士が、一番余計なことを喋った話

先日ですが、佐賀県外にある私の顧問先が労働基準監督署の調査を受けました。

 

呼び出し調査なので、いわゆる「労働者からの密告」ではなく、

純粋な定期調査の可能性が高いです。

 

とはいえ――

 

その会社の調査担当者は人生初の監督署対応。

 

「○○を聞かれたらどうしましょう?」

 

「□□が整合性取れていないのですが大丈夫ですか?」

 

…と、完全に税務調査を受ける時のような緊張感に包まれていました。

 

私としては、その会社はある程度労務も整っていましたし、

定期調査なのでそこまで心配はしていません。

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しかし担当者の不安はかなりのもの。

 

そこで、調査前に事前レクチャーを行いました。

 

 

 

■事前レクチャーの全貌

 

不安でいっぱいの担当者に対して、

落ち着かせる意味を込めて調査中の意識すべきポイントを伝えました。

 

木貞

「まずですね、監督官の質問には可能な限りYESかNoで回答してください」

 

担当者

「説明しなくていいんですか?」

 

木貞

「聞かれたら説明すればいいです。でも、まずはYESかNoです」

 

少し間を置いて続けます。

 

木貞

「聞かれたことだけ回答してください」

 

担当者

「つい背景とか言いたくなりますよね…」

 

木貞

「それが一番危ないです。余計な情報を喋ると、監督官が『ん?』となって深掘りしてきます。会話は短めを意識してください」

 

担当者も深くうなずきます。

 

木貞

「あと税務署の調査と違って、監督署の調査は会社から搾り取ろうというスタンスではないです」

 

担当者

「そうなんですか?なんか怖いイメージが…」

 

木貞

「誤解です。誠実に対応すれば、監督官も誠実に対応してくれます。敵ではありません」

 

少し安心した表情。

 

そして最後に一番大事なこと。

 

木貞

「それから、顧問社労士がしゃしゃり出るとウザイと思われてややこしくなります。なので私はあまり話しません」

 

担当者

「えっ、そうなんですか?」

 

木貞

「はい。主役は会社です。ただ、フォローが必要な場面はしっかりフォローします」

 

担当者

「わかりました…なるべく短く、ですね」

 

作戦は整いました。

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■いざ、本番

 

当日、調査は驚くほどスムーズに進みます。

 

終始穏やかな空気。

 

担当者も事前レクチャー通り、短く、的確に回答しています。

 

(よしよし…完璧だ)

 

そう思っていた矢先、ちょっとした会話がありました。

 

監督官

「有休の申請書に取得理由を書かせる欄はありますか?」

 

担当者

「ありません」

 

監督官

「それならよかったです。有休の理由を聞くのは違法とまでは言えませんが、有休取得促進を阻害するので控えてくださいね」

 

ここまでは完璧でした…

 

 

 

■そして事件は起きた

 

なぜか私、口が勝手に動きました。

 

木貞

「そう言えば、私の知り合いの監督官が、『有休取って韓国旅行に行くときは行先を報告しなきゃいけないのよ~』と言ってましたよ」

 

監督官

「…そうなんですよね。なんでしょうね、あれ(笑)」

 

 

「おい、人に厳しく自分達に甘いやん」と一瞬反撃したい気持ちが湧きます。

 

「矛盾を突きたい」 「論破したい」

「しかし、目的は勝つことではない、調査を終わらせることだ。」

 

私は一瞬で切り替えました。

 

木貞

「アハハ、公務員は労基法の対象外とは言え、色々大変ですね」

 

これで会話を強制終了。

 

 

 

■結果

 

結局のところ、調査は25分で終了。

 

指摘ほぼなし、ヒヤッとする場面もなし。

 

担当者

「こんなもんなんですね…」

 

そうです、ちゃんとしていたらこんなもんなんです。

 

 

 

■今回の最大の学び

 

事前に私は言いました。

 

「余計なことは喋らないでください」

 

一番余計なことを喋ったのは私でした…

 

顧問社労士歴10年以上、

数多くの調査に立ち会ってきましたが、まだまだ修行が足りません。

 

 

 

■まとめ

 

労基署調査の鉄則は3つ。

 

・誠実に

・シンプルに

・聞かれたことだけ

 

そして最後に一番大事なこと。

 

「余計なことは、顧問社労士が一番言いがち(笑)」

 

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2026.03.26 Thursday