グロースパートナー
社労士事務所

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佐賀県の中小企業経営者の「リーダーが育たない」「管理職が役割を果たしてくれない」「ハラスメントを予防したい」というお悩みを解消するために活動しています。
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2024 / 05 / 27  12:00

マネジメントで「いい人」になるのはやめなさい【識学・リーダーの仮面】を読み解く~その2~

最近ですが、「鬼平寿司」がお気に入りです。

 

長崎と佐賀にしかないようですが、新鮮な魚の回転すしチェーンです。

(正確には回転していませんが…)

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スシローやくら寿司より少し高いのですが、

ネタが新鮮で、お酒のおつまみのラインナップが

異常なまでに充実しています。

 

もつ鍋、揚げ豚足、てんぷら、刺身、

ホルモン鉄板、ぶり大根、牛すじ煮込、

さつま揚げ、サーモンカマ揚げなどなど、

お酒を飲むお父さんたちが喜ぶものばかりです。

 

私の場合、そのおつまみとお酒でお腹を満たし、

最後に納豆巻きで締めるという、ほぼ寿司を食べないスタイルです笑

 

ぜひお近くの方は行ってみて下さい(^.^)

 

 

さて、今回のメルマガは「識学」の続きで、

書籍「リーダーの仮面」を読んだ感想を深堀りしていきます。

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今回は書籍のネーミングでもある

「リーダーの仮面」とはいったい何なのか?

それを考察していきたいと思います。

 

簡単に言うと、

リーダーは5つのこと、

ルール・位置・利益・結果・成長の5つに集中し、

それ以外のことは考えないようにするという考え方であり、

これを「仮面をかぶる」と表現しています。

 

もっと言うと、

リーダーは

「こんな指導でいいのだろうか?」

「部下が辞めないだろうか?」

「これ言ったら部下のモチベーションが下がらないだろうか?」

という迷いやネガティブな感情を横に置き、

部下や周りに嫌われようがリーダーの5つの役割に徹しなさい

ということです。

 

この考え方は、リーダー育成に関わっている自分としては

見落としていた点でした。

 

そして、過去に自分も経験していることを

思い出しました。

 

実は、銀行員時代の入社2年目の時に、

当時の上司から

「お前は素のまま仕事をしている」

「素のままでいいやつ、悪いやつがいるが、お前は悪いやつ」

「会社に来たらスイッチを入れろ」

と説教されたことがあります。

 

もうかれこれ25年前の出来事で、入社2年目の末端社員でしたが、

この説教はまさに

「私は仮面をかぶらなきゃいけない人間」ということを

突き付けられた出来事です。

 

まあ、職場にはお金を稼ぎぐために仕事をしにきているわけですし、

良い人と思われに来ているわけではありませんので、

きちんと切り替えることは必要だと思います。

 

とは言え、

ずーっと仮面をかぶり続けなきゃいけないのは

自分を押し殺しているようでツラいもんです。

 

そこについては、書籍においても

・ずーっと仮面をかぶり続ける必要はない

・感情に流されそうになったときに仮面をかぶりなさい

というようなことを言っていますので、

自分をずーっと押し殺し続ける必要もないのです。

 

 

これらのことを私なりに要約してみると

「リーダーとしての職務遂行時に

気持ちにブレが生じそうな場面があれば

割り切って役割を演じること」

それが

「仮面をかぶること」

だと解釈しました。

 

ただですね、これだけだと

ただのキャラ変の話になってくるわけですが、

当然そうではないわけです。

 

部下や周りの人から

「このリーダー、冷たい人ね」

と思われてでも

仮面をかぶって遂行しなければならない、

5つのリーダーの役割について、

その役割の意味と立ち振る舞い方について

具体的に解説がなされています。

 

これも非常に興味深いものでしたが、話すと長くなるので

次回以降のブログでその5つの役割について

それぞれ深掘りしていきたいと思います。

 

次回ブログもお楽しみに(^^)

 

2024 / 05 / 20  12:00

マネジメントで「いい人」になるのはやめなさい【識学・リーダーの仮面】を読み解く~その1~

やっとですが、2022年の年末に公開された「THE FIRST SLAM DUNK」
いわゆるスラムダンクの2時間映画バージョンを視聴しました(^^)

リョータをストーリーの中心に置いて
全国大会の山王戦を描いたものです。
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正直に言います。

バスケのアニメとしては、動きがかなりリアルだったものの、
なんでしょう、何かが物足らない感じでした…

うーん、なんでだろう?


マンガから発せられる熱量に
アニメが追いついていない、

そして、
マンガでは気にならない競技中のスピード感が
アニメという動画だと遅く感じる、

そして
自分の頭の中に描いていたキャラクターと
アニメが描き出すキャラクターにギャップがあった

この3点が物足りなさを感じた原因なのかなと分析しています。

たぶん、アニメに過剰に期待し過ぎていたり、
漫画のイメージを美化し過ぎてのかも知れません笑

とは言え、日本アカデミー賞の最優秀アニメ作品賞を受賞し、
アジアでも映画が大ヒットしていますので、
皆さんもぜひご覧いただければと思います(^^)


さて、今回のブログは「識学」についてです。

売上40億円を超える組織コンサルの会社で、
私のようなリーダー育成に関わっていると必ず耳にする会社です。

書籍もたくさん出しています。

私も直接学んだわけではないのですが、2回ほど間接的に関わったことはあります。

一つ目は、組織の風土構築のコンサルとしてあるクライアントに関わっていたところ
そのクライアントから
「友人のススメで【識学】を学ぶことになった」
「どうやら木貞さんが教えてくれているものと180度違うものらしい」
「頭が混乱するので、木貞さんのコンサルを一旦中止にしたい」

これはショックでしたが、
その時に「識学」という名前を初めて知りました。

2回目は、私が転籍した社労士法人でのこと。
ルールや役割、権限が詳細に決まっていて、
マニュアルや業務フローなどかなり細かいことに注力をしていました。

その社労士法人の役員数名が【識学】を学んでいるとのことでした。

その役員に根掘り葉掘り【識学】のことを聞いてみましたが、
役員も上手く説明ができない様子でした。

「【識学】ってなんやねん!」

こんな思いをずーっと長年抱えていましたが、
先日本屋さんでその識学の社長が書いた
「リーダーの仮面」という書籍が目につきました。
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「マネジメントで『いい人』になるのはやめなさい」
「2021年上半期一番売れたリーダシップ本」
「20万部突破!!」
ひきつける帯の言葉に「これは読まなきゃ!」と思い、
買って早速読んでみました。

「いよいよパンドラの箱を開けるんだな」
というようなワクワクドキドキした気持ちで読み進めていったのですが、
結論から言うと、目新しい理論は特にありませんでした。

ただし、次の2つのことを理論立てて整理し
詳しく解説していました。
・「良い人と思われなきゃ」と悩んでいるリーダーの思考法
・リーダーが集中すべきたった5つのこと 個人的な感想としては、マネジメントを重荷に感じたり、 人間関係の調整で神経をすり減らしているリーダーが読む本として最適だと思います。 世の中には組織についての色んな理論があります。 ハーズバーグの2要因論、組織成立の3要素、 組織の成功エンジン、タックマンモデル、 ホーソン実験、ピグマリオン効果などなど。 全て組織のマネジメントに必要な考え方なのですが、 それらに執着しすぎると、頭の中が混乱して、 自信を失くしたり、行動に一貫性がなくなってしまうことがあります。 そんな時に、リーダーの原理原則の基礎知識としてこの「リーダーの仮面」を読むと 書いている内容はドライに感じつつも、やるべきことが絞られるため 心が落ち着くのではないのかという感じです。 ちなみにですが、本を読み進める中で 「砂の栄冠」という漫画を思い出しました。 ドラゴン桜の作者が描いた甲子園を目指す高校球児の物語です。 主人公のキャプテンがまさに「リーダーの仮面」をかぶって キャプテンを演じ甲子園を目指すのです。 7445389.jpg 「こんな高校生がいるのか??」 と思いつつも チームをまとめ上げて成果をあげるという点において ビジネスパーソンが学ぶべきこともたくさん描かれています。 興味があればぜひ読んでみて下さい(^.^) さて、次回のブログでは、 この「リーダーの仮面」の書籍に書かれている内容を もう少し深掘りしていきたいと思います。 次回ブログもお楽しみに(^^)
2024 / 05 / 13  12:00

【スラムダンク】から経営理念を作る3つの目的を考察する~その4~

さあ、スラムダンクから経営理念を考察するシリーズの

最終章です。

 

単行本を改めて読むと、

心が揺さぶられるのが分かります。

 

涙腺がゆるむ瞬間が、

いくつも訪れます。

 

本当に色あせない、素晴らしい漫画ですね(^^)

 

「なんで経営理念を作るんでしょう?」

 

作る目的としては次の3つです。

 

①すべきことを明確にし、方針がブレないようにする

 

②競合他社と比較したときの自社の優位性を発信する

 

③経営理念に共感し実践できる社員を育てる

 

このようなお話しを前回からのブログでお伝えしました。

 

この3つの目的について、

スラムダンクのエピソードから、

今回は

【③経営理念に共感し実践できる社員を育てる】

を解説していきますね。

 

ゴリこと赤木キャプテン率いる湘北の合言葉は

「全国制覇」

 

これは経営理念で言うなら

ビジョン

実現したい未来のことです。

 

結果的に実現はしませんでしたが、

全国制覇と同じくらい価値があることを成し遂げました。

 

それは

絶対王者である秋田県代表の山王工業を

2回戦で倒したことです。

 

決戦前夜、

赤木キャプテンは夢にまで見ていた

山王との決戦を前に

珍しく緊張します。

 

緊張をほぐすために、

同じ3年生の小暮君とミッチーと

夜風にあたりながら

入部当初を回想するシーンがあります。

 

そして小暮君が言います。

「こうなったら信じようぜ、勝てるさ絶対

入部したときを思い出してみろよ」

 

「今まで残ったのは、

あの時本気で全国制覇を信じた奴だけだぜ」

 

そうなんです、

入部当初8人いた同じ学年のメンバーは

この3人だけになっていたのです。

 

赤木キャプテンは全国制覇を本気で実現しようとしましたが、

周りのメンバーは

「強要するなよ、全国制覇なんて」

「お前とバスケやるのは息苦しいよ」

というセリフを吐いて部活を辞めてしまうのでした。

 

先輩たちも、負け癖がついていて

県予選で善戦することに満足している状況でした。

 

名門でもなんでもない

普通の高校生が集まる湘北で

全国制覇という目標は高すぎたのでしょう。

 

けど、その目標を実現できると信じて

残ったメンバーは頑張ってきたのです。

 

後から入部した花道も

その全国制覇を信じて、

素人なりに多くの努力をしてきました。

 

自分が成長した分だけ、

全国制覇に近づくことを理解し、

それまでは庶民のシュート、

ゴール下のシュートしか武器がなかったのですが、

ジャンプシュートをインターハイまで身に付けてきました。

 

そして山王戦の残り2秒のところで

このジャンプシュートが決まり勝利することができたのです。

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まあ、主人公の花道は最初から

ゴリが掲げる全国制覇に共感していたわけではありません。

 

ライバルと競い合いながらバスケの魅力を肌で感じることを通じて

全国制覇に共感していきます。

 

そして最後に赤木キャプテンから

「湘北に必要な男になったぞ」

と認められようになるのです。

 

 

これらを踏まえスラムダンクという部活と

企業経営を照らし合わせて考えると

 

部活は「好きだからするもの」

仕事は「嫌だけどしないといけないもの」

 

性質が全く異なりますが、

全員で協力して成果をあげるという点においては

同じです。

 

また、理念を掲げることは

「どのレベル感の成果を出したいのか?」を明確にするためにも

部活にも企業にも必要です。

 

そのレベルに達成するために

そのレベルを目指したいと思っている人を集め、

そのレベルを目指せる環境を準備し、

そのレベルを実践できる人材を育て上げる。

 

すなわち、基準や方針や環境が

理念によって決められるということなんです。

 

これ、なんだか難しい言い回しをしていますが、

「理念という理想を描いたら、その理想を実現するためにすべきことを逆算する」

と言い換えることができます。

 

それは、部活も仕事も企業経営も

何かしらの目標がある活動全てに当てはまります。

 

私がこのスラムダンクシリーズから伝えたいこと、

それは、合言葉でもいいです、

経営理念でも、キャッチフレーズでもいいです、

仕事においても、本当に目指したい理想を言葉にすること、

それを全員で目指し成長を実感できること、

それらを経営理念の策定や浸透を通じて

当たり前の世の中になったらいいなということです(^^)

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みんなが成果から生み出される充実感で

満たされた時間を過ごすことができるようにするのが、

私のビジョン、すなわち理念だからです。

 

 

 

スラムダンクから経営理念を作る3つの目的を考察するシリーズ、

これでおしまいです。

 

たぶん、経営者や経営幹部が

このスラムダンクを経営理念の浸透や

人材育成の視点で読んでみると、

当時と違った発見があると思います。

 

ぜひ読み返してみてください(^.^)

 

2024 / 05 / 06  12:00

【スラムダンク】から経営理念を作る3つの目的を考察する~その3~

先週ですが、銀行時代の同期入社の女の子の

結婚式に小倉まで行ってきました!

 

いや~

男運がない(と私が勝手に思っている)女の子でしたので

ぜひ幸せになって欲しいものです笑

 

一緒に働いていた期間は4年ほど、

同期ということもあり、仲も良かったですし、

先輩や後輩たちと一緒に楽しい時間を過ごしました(^^)

 

その後私が別の支店に転勤になったので、

そこから今日までの約20年間の彼女の人生については

本人からたまに話を聞くくらい。

 

その20年もの間に

私と違う風景を見て、違う体験をして、

私の知らない人達と関係性を築いていることに、

なんだか妙な寂しさを感じてしまいました。

 

なんでこんな感情になるんだろう??

 

あれこれ考えてたら、自分なりの答えが出ました。

 

「私や先輩、後輩たちと過ごしたあの4年間が、

彼女の中の一番の思い出であって欲しい」

という私の自分勝手な欲求が

今の幸せな彼女を見たことで

脅かされたからなのかなと。

 

なんだか女々しいですね笑

 

けど、人って昔の思い出を美化しすぎるところがありますから、

私の妙な寂しさも、人間らしさの一部なんだと思うようにしました(^^)

 

 

閑話休題、経営理念についてのお話しをしますね。

 

「なんで経営理念を作るんでしょう?」

 

作る目的としては次の3つです。

 

①すべきことを明確にし、方針がブレないようにする

 

②競合他社と比較したときの自社の優位性を発信する

 

③経営理念に共感し実践できる社員を育てる

 

このようなお話しを前回のメルマガでお伝えしました、

 

この3つの目的について、

スラムダンクのエピソードから、

今回は

②競合他社と比較したときの自社の優位性を発信する

を解説していきますね。

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神奈川の王者、それは海南大付属高校、

いわゆる海南です。

 

16年連続でインターハイ出場し

チームの横断幕には「常勝」の言葉があります。

 

海南の練習は質・量ともにケタ違いで知られているにもかかわらず、

各中学のエース級の生徒はこの「常勝」を掲げる海南に憧れて入部してきます。

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ただ、入部してきた者の半分は1週間で退部し、

残った半分の生徒も1カ月で更に半分退部します。

 

結果、1年経つ頃には、最初の2割しか残っていないといいます。

 

企業に照らし合わせると、まさにブラック企業と言えます笑

 

そんなブラック企業のような海南に、

毎年多くのエース級の生徒が入部するのですが、

なぜなんでしょう?

 

これを合理的に説明すると、やはり

「【常勝】を掲げる海南には高みを目指せる環境があり、

そこでレギュラーとして活躍することで、自己実現の承認欲求を満たせる」

ということなんだと思います。

 

スポーツにおいては「常勝」

高校野球においては「甲子園」

大学駅伝においては「箱根」

それらが自己実現の承認欲求を満たすものだとしたら、

「働くこと」においては何がその欲求を満たしてくれるものなのでしょうか?

 

部活は入る入らないの自由があります。

 

ただし大人になれば「働くこと」を多くの人は

拒むことはできません。

 

稼がないと生活できませんからね。

 

そうすると、

「どんな風に稼ぐのか?」

「どんな企業で稼ぐのか?」

ということが大事になります。

 

「他社よりも給料が多い企業」で稼ぐのか?

「自分の得意なことが活かせる企業」で稼ぐのか?

「人間関係・雰囲気が良い企業」で稼ぐのか?

「事務作業と淡々とこなせる企業」で稼ぐのか?

「休暇が取りやすい企業」で稼ぐのか?

「今から大きくなっていく企業」で稼ぐのか?

「自分の成長が実感できる環境がある企業」で稼ぐのか?

 

そのようなことを考えている人に

「うちの会社は〇〇だよ」と分かりやすく伝えてあげることが、

企業理念を作ることの1つの意味なんだと思います。

 

あるいは、既にある自社の魅力

例えば

なぜうちは入社希望者が多いのか?

なぜうちは笑顔の社員が多いのか?

なぜうちは給料が多くないのに社員が辞めないのか?

その理由を言語化することが

企業理念を作ることなんだと思います。

 

自社に入るべき人、自社が相応しい人に、

自社に入って欲しいというメッセージを送る

そのメッセージが理念だと思います。

 

それは言い換えると

「競合他社と比較したときの自社の優位性を発信する」

ということなんです。

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海南は

「うちの部は【常勝】できるんで、

それを望んでいる人は実現させますよ」

と言っているわけです。

 

ちなみに主人公花道が属する湘北は

「全国制覇」

 

ゴリこと赤木キャプテンが言っていた言葉です。

 

それが窮屈で辞めていったメンバーがいる中

小暮君だけはそれを信じてついていったのです。

 

結局、全国制覇は実現しませんでしたが、

絶対王者の山王を撃破するという

とてつもないことをやり遂げましたよね!

 

「部活」は自主活動

「働くこと」は労働契約

全く違うものですが、

掲げる理念の意味は共通していると感じます。

 

皆さんはどのように感じましたか?

 

 

ということで、

次回ブログは

経営理念を作る目的

【③経営理念に共感し実践できる社員を育てる】

について、

またスラムダンクのエピソードを交えて

お伝えしようと思います。

 

次回のブログもお楽しみに(^^)

 

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2024.09.08 Sunday