グロースパートナー
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2024 / 12 / 16  12:00

ボクシングの八百長試合のような会話から学ぶ【クレーム対応の極意】

 

前回のブログで「カスハラ」に一区切りつけるつもりでしたが、

最近の体験でどうしても気になることがあり、

今回はクレーム対応についてお話しします。

 

テーマはズバリクレーム対応の極意です。

 

先日、あるサービスを解約することになりました。

 

そのサービスにはいくつか不満点があったからです。

 

これを解約の際に伝えたほうが今後の改善につながるかもと思い

解約の手続き中、担当者の方に

「少し不満点をお話ししてもいいですか?」

と尋ねたところ、

「ぜひお願いします!」とのこと。

 

「じゃあ、丁寧に伝えてみよう」と思い、

不満点を一つずつ話し始めました。

 

ところが、やり取りを始めてすぐに

「ん?」と違和感を覚えました。

 

私の「~と思うんだよ。」の句点「。」

この一呼吸を狙って担当者が

「ご指摘ありがとうございました。今後の参考にさせていただきます」

というセリフを素早く差し込んでくるんです。

 

こちらはまだまだ続きがあるのに、

相手は話を早く終わらせたい気持ちで一杯のようです。

 

ボクシングに例えると

軽くジャブを打つように最初の不満点を伝えると、

相手がいきなりダウンし、テンカウントを聞く前にリングを降りようとしているんです。

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こちらは(え、まだ試合始まったばかりだよ? どうした?

とダウンした相手を抱き起こすように「まだあるけど」と牽制。

 

気を取り直して、次のジャブを打つと、

またもや素早く「ご指摘ありがとうございました。今後の…」と、

二度目のダウン後すぐにリングから降りようとするんで

(いやいや、本気のパンチはまだ出してないんだけど)

と再びダウンした相手を抱き起こして「まだあるけど」と牽制。

 

その後も同じ展開が続きました。

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軽くジャブを放つたびに相手が勝手にダウンして

すぐにリングを降りようとするわけです。

 

こちらとしては

(このまま試合を終わらせるわけにはいかない)

と必死で抱き起こして再開するも、

軽いジャブで相手はまたしてもダウンしリングを降りたがる…

 

そして、最終的には私がまだ話を終えていないのに

「申し訳ございませんでした。今後に活かして参ります!それでは失礼します」

と一方的に終了宣言し

そのまま電話をガチャ切り。。

 

「あいつ、自分で勝手に負けて、さっさとリングを降り控室に戻りやがった…」

みたいな感じです。

 

まさに【ボクシングの八百長試合】

 

このやり取りで感じたのは、

形式的な謝罪や早く話を終わらせようとする姿勢に、

相手への誠意は一切ないということ。

 

例えクレームの内容が

現時点で対応できないものだったとしても

こちらとしては

「そこのところ、もっと詳しく教えてもらえませんか?」

とか

「他に何かございますか?」

と関心を持って聞いてほしかった。

 

しかし今回の対応からは

「そんなクレームたくさんあるから詳しく聞かないし、聞くふりもしないよ」

というような傲慢さを感じてしまいました。

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クレーム対応は、ただ謝罪を繰り返すことが目的ではありません。

 

相手がどんな不満を抱え、どうしてその不満が生じたのかを深掘りし

解決策を見出そうとする【姿勢】こそが重要だと感じる出来事でした。

 

クレーム対応の極意は、

傾聴関心に尽きますね。

 

相手の話に関心を持ち、

深く理解しようとする姿勢を見せることで、

「自分を大切にしてくれた」

ほとんどの相手は納得してくれます。

 

もしもあなたがクレーム対応の場面に立つことがあれば、

ぜひ傾聴関心を意識してみてください。

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ボクシングの八百長試合のような対応は、本当に腹が立ちますから笑

 

2025.02.05 Wednesday