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【「なぜ?」を5回繰り返せ】は時代遅れ?「なぜ?」と聞かない質問術
以前もお伝えしましたが、
現在、ひらがなを美しく書くトレーニングを続けています。
具体的には、ペン習字の見本を見ながら、毎朝・毎晩、ひらがなで日記を書くという方法。
朝はその日の目標、夜は一日の振り返りや反省を書くのですが、
そこに美文字のトレーニングを組み合わせているんです。
いわば、一石二鳥の習慣ですね(^.^)
少しずつですが、
「おっ、ちょっと上手くなってきたかも…」
という実感も出てきました。
恥ずかしながら、いつか皆さんにもお見せしたいな~と、密かに思っています。
とはいえ、やっぱりコツは“記憶力”と“イメージ力”。
書く瞬間に、「この文字をこう書こう!」という
キレイな文字思い出せるか?が大事なんです。
勢いよく書いてしまうと、そのイメージを持つ暇もなく、
結果、昔の雑な文字に逆戻り…。
でも、ゆっくり書けば、頭の中でイメージする時間ができて、
そのイメージに近づけるように集中できます。
理想は、もう意識しなくても自然とキレイに書けちゃうこと。
つまり、“完全に身についた”状態ですね(^^)
さて、本題です。
ビジネスの現場でよく耳にする言葉に、
「なぜ?を5回繰り返せ!」というものがあります。
これは、あのトヨタ自動車の現場から広まった有名な手法で、
「なぜ?」を繰り返すことで、問題の根本原因にたどり着ける、という考え方です。
私自身も、自分に問いかけるときや、
人からの相談を受けるときなどによく使いますし、とても有効だと感じています。
…で、そんな「なぜ?5回法」に異を唱える本を見つけてしまったんです。
その名も――
『「なぜ」と聞かない質問術』
著者:中田豊一
出版社:ダイヤモンド社
タイトルに惹かれて、思わず即購入。
さっそく読んでみたのですが、
「なるほど、まあ確かに」と納得した部分と、
「これは新しい発見だな!」という驚きの両方がありました。
まずは、「なるほど」の部分をご紹介しますね。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「なぜを5回」手法では、「なぜ」にさらに「なぜ」をかぶせて聞いていくのですが、
もし、あなたが聞かれている側なら、どう感じるでしょう。
自分たちの失敗の原因を人前で白状させられ、しかもそれを5回もやれと言うのです。
~中略~
「なぜ分析」が有効に作用するときもあります。
それは、相手が問題分析への強い意欲をすでに持っているとともに、
聞き手に対する信頼と尊敬があるときです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
つまり、相手がそもそも問題分析に関心がない場合、
「なぜ?」を繰り返すことは、問い詰めることになってしまい、
結果として“言い訳探し”をさせることになる――というのが、著者の主張なんですね。
たしかに、「なぜ?」を連発されると、
何となく言葉に詰まってしまいますし、詰問されているような気分にもなります。
たとえば上司が、部下の失敗の原因を引き出すために「なぜ?」攻めをしていたら、
部下は本音ではなく、怒られなさそうな“模範回答”を作り出そうとするかもしれません。
そう考えると、
「結果を基に、一緒に原因を探っていこう」といった一言を添えたり、
「なぜそのように考えたの?」というように、問い方を少し工夫して、
「私は敵じゃなく、味方ですよ」というスタンスを示したり、
普段から“サポーター”であることを言葉や態度で伝えておくことが、大切なのかもしれませんね。
まあ、今回はネガティブな事象に対する「なぜ分析」だったので、
著者の主張も限定的なものとは感じました。
コーチングやインタビューといった場面では、「なぜ分析」が効果的に作用する場面も多いと思います。
一方で、この本の中で私にとって“目からウロコ”だったのが、
「なぜ?」の代わりに別の質問を使うことで、原因や動機を引き出す質問ができる!
という理論。
では、その「なぜ?」の代わりに来る質問とは…?
気になりますよね??笑
これはちょっと長くなるので、次回のブログでご紹介しますね(^^)
どうぞ、お楽しみに!