グロースパートナー
社労士事務所

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ブログ

2025 / 04 / 21  12:00

イオンの福井県初出店!なんで今ごろ?

今回のブログは、

少し気分を変えて、時事ネタを取り上げてみたいと思います。

 

2024年7月、ついに福井県にもイオンができたとのこと!

 

全国47都道府県で、最後のイオン出店。

 

「えっ、今さら!?」

と思わず二度見しました。

 

「なんで福井だけなかったの?」

そんな素朴な疑問から、あれこれ調べてみると…

なんと、そこにはちょっとした歴史ドラマがあったのです。

 

今回はその“ごたごた劇”と、

そこから見えてくる私たちの仕事にもつながる学びについて、

わかりやすくご紹介してみます。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

1977年、イオンの前身・ジャスコと、

福井の地元商店がタッグを組み、「ショッピングタウン・ピア」が誕生!

 

当時としてはめずらしい、共同出資・共同運営のショッピングモールでした。

 

これを福井方式と呼ぶそうです。

 

私は今回初めて知ったのですが…

 

どうやら、地元に根ざした新しい商業モデルとして、

全国的にも注目されたようです。

 

しかし、時代は流れ、全国で“郊外型ショッピングモール”が主流に。

 

ピア福井は次第に人足が遠のき、売上もダウン。

 

イオンは「もう一度立て直しましょう」と再開発を提案します。

 

が、ここで問題発生!

 

・主導権はどっちが持つの?

・お金は誰が出すの?

・え、地元主導って話じゃなかったの?

 

とまあ、すれ違いまくったようです。

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結果、ピア福井は2003年に閉店。

 

しかしその後も――

 

「解体費用、払ってよ!」「いやいや、そっちでしょ?」

という展開で、ついに裁判へ。

 

最終的にはイオンが勝訴しましたが、

この一件で両者の関係はすっかり冷えきってしまいます。

 

以来、イオンは福井県に一切出店せず。

 

ネット上でも「福井にはイオンが来ない県」として話題になり、

もはや都市伝説のような扱いに…

 

しかし!2024年、20年越しの“雪解け”がついにやってきます。

 

イオンは「そよら福井開発」をオープン!

福井の地にようやく帰ってきたのです。

 

今回は、「地域とともに歩む」という姿勢を大切に、

地元とちょうどいい距離感を保ちつつの再出発。

 

“押しつけがましくない地域密着”という、

現代的なモデルに進化して帰ってきた――

そんな印象を受けました。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

当初は画期的で、心意気のこもった取り組みだったはず。

 

地元もイオンも、「地域のためを思って」行動していたはず。

 

でも、立場や視点が違えば、

その“正義”がぶつかることもあるんですよね。

 

大切なのは、違いを理解すること、

そして、その間を取り持つ“通訳役”の存在かもしれません。

 

私自身も、

そんな「間に立つ」役割を担うことが多いです。

 

労使の間、部門間、上司と部下の間…

 

「立場は違っても、目指す方向は同じ」

 

そんな調整力や対話力を、

これからも大切にしていきたいと思います(^.^)

 

2025 / 04 / 14  12:00

 「人生の浪費」の正体とは?

前回紹介した書籍

『佐藤舞(2024)「あっという間に人は死ぬから」KADOKAWA』には

『「人生の浪費」の正体とは?』という問いについて

興味深い分析がなされているので紹介させていただきます!

 

本書では、人が無意識に“間違った時間の使い方”をしてしまう理由として、

次の3つの理(ことわり)から逃げようとしているからだと指摘しています。

 

1.死

2.孤独

3.責任

 

1.死

人は自分いずれ死ぬことを理解していますが、

本来ならその恐怖や絶望感で何もできなくなります。

 

それでも皆普通に生きているのは

死や老いから目をそらしているからです。

 

普段の生活の中では死を忘れていたほうが都合がいいのです。

 

四六時中そんなことを考えていたら、トイレに行く気力もなくなりますからね。

 

ではどうやって目をそらすのか?

それは、仕事やゲーム、パチンコ、趣味、SNS、押し活等の日々のルーティンに没頭すること。

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自分が死ぬということを考えないように、別の事に没頭するわけです。

 

確かに毎日忙しくしていると、

「充実している!死ぬかも…」とはならず

「充実している!生きてる!」ってなりますよね笑

 

 

2.孤独

例えたくさんの人と関わって生きてきても、

生まれてくるときも死ぬときも

最後は1人で死ななければならないということです。

 

例え看取ってくれる人がたくさんいても

誰も自分の代わりになってくれる人はいないということです。

 

この孤独を紛らわせるために、パートナーや友人を求めることになります。

 

私は友人を作るのが下手で、大学の学部には友人と呼べる人が1人だけ。

(しかも挨拶を交わす程度でそこまで仲良くない…)

 

そんな私を狙いすましたように声をかけてくれた合唱部に、

「なんか歌でも歌えば友達できるかも」と入部しました。

 

思い返せば、あれも孤独回避行動だったのかもしれませんね。

 

 

3.責任

私たちは自由に生きられるにもかかわらず、

自分で選択した責任を取りたくないので、

自由と責任から逃れようとします。

 

自由に生きるということは、

その結果が自分にモロに跳ね返ってくるので

「あいつのせいだ!」

みたいに責任を他人に押し付けることができません。

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なので、親や他人に決めてもらったりして

その責任を回避するのです。

 

私も若い頃は、自分の意見がなくて流されてばかりでしたが、

社会人になってからは、会社辞めたり、独立したり、合併したり、また辞めたり、再独立したり……

なかなか波瀾万丈なワガママ人生を突き進んでいます笑

(まあ、その分の全責任を負わなきゃなりませんが…)

 

 

 

ということで

1.死

2.孤独

3.責任

この3つの不安から逃れるためにしている日々の行動の中に、

じつは「時間の浪費」が紛れ込んでいるかも――

そんな鋭い視点を、この本では語っています。

 

時間を食べつくすモンスターの正体と、どう立ち向かうか?

 

ワーク形式で気づきを得る工夫も紹介されていて、

「自分の時間の使い方、ちょっと棚卸ししてみようかな」

という方にはぴったりの一冊です。

 

書籍のリンクはコチラ↓↓

あっという間に人は死ぬから 「時間を食べつくすモンスター」の正体と倒し方

 https://amzn.asia/d/cvzNga0

 

ぜひお時間あるときに読んでみてくださいね(^^)

 

2025 / 04 / 07  12:00

人生に「苦」や「コスト」は必要なのか?

最近ですが、ある本を読んでハッとさせられたので、

それについてお話ししますね。                                                                                                                                      

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私たちの周りには、

「努力をせずに成功する方法や、生活が便利で楽になる商品」の広告があふれていますが、

それらは必ずしもあなたを幸せにしてくれるわけではありません。

 

むしろ「苦痛を逃れて楽に生きたい」は、

幸福からは遠ざかる選択であることも多いのです。

 

私たちは、なるべく少ない労力で楽をしたいと考えますが、

実際には、これまで払ってきたコスト(時間・労力・お金)の総量が、

幸福感を高める傾向があります。

 

これを、心理学では「努力のパラドクス」といいます。

 

タイパ重視、コスパ重視の選択は、最初は幸福感を高めてくれますが、

それが日常になってしまうと、快楽順応によって幸福を感じにくくなってしまいます。 

<中略> 

 

また、近年では「レジリエンス」という言葉が世間でも注目されるようになっています。

 

困難や脅威に直面しても、しなやかに乗り越える精神的な回復力を表す言葉です。

 

なんらかの逆境によって生物が強くなる現象は「ホルミシス」と呼ばれます。

 

人間の例で最も分かりやすいのは、運動です。

 

運動によって身体に負荷がかかり、

一時的にはストレスホルモンなどの有害な物質が生成されますが、

長い目で見れば、人をより健康にします。

<中略>

 

「可愛い子には旅をさせよ」という言葉がありますが、

長い目でみれば、ストレスをゼロにして楽しいことだけやっていこう、

という選択では、人間もすぐに枯れて(老けて)しまうかもしれないのです。

 

佐藤舞(2024)「あっという間に人は死ぬから」KADOKAWA P116~118より

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似たような言葉として

「若いうちの苦労は買ってでもしなさい」がありますが、

あれは「いまの苦労が将来の役に立つよ」という“長期投資”の考え方。

 

一方、今回紹介した書籍では、もっと「現在の幸福感」に焦点が当てられていて、

そこがとても印象的でした。

 

苦労(コスト)=幸福感

適度なストレス=健康維持

 

…この感覚、思い当たることが多い方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

たとえばキャンプやDIYのように、手間がかかることほど不思議と満足感が残りますよね。

 

登山のあとに食べるカップラーメンが格別なのも、

山を登った「コスト」が味を深くしてくれているからかもしれません。

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少し視点を変えると、

「楽をすると、逆に何かを失っているのでは?」という、

根拠のない不安を感じることもあります。

 

たとえばこのブログも、ChatGPTに丸投げすれば簡単に作れてしまいますが、

「書かないと文章力が落ちるかも…」

「表現力が鈍っていくのでは…?」

と、どこかで危機感を抱いてしまいます。

 

銀行員時代にも、

「毎日同じ業務を繰り返していたら、思考の幅が狭まっていく気がする」

と感じていました。

 

個人事業の今においても、何もすることがない平日がたまにあると

「今日はこれでいいのだろうか」

「世のサラリーマンは今日も頑張っているのに…」

と不安になることもあります。

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そんなときは、

「いや、たまには何もしないことも大事だ」

と本当に何もしないこともあれば

「ブログだけでも書き溜めておこう」

と今日する必要のない仕事を前倒しでやって

「今日一日何かをやった感」を得ようとしたりします。

 

結局のところ、

苦労(コスト)=幸福感=恐怖の回避

という思考が私たちの中にあるのかもしれませんね。

 

ということで、

皆さんも「楽をしたことで逆に焦る」ような経験ってありませんか?

 

よかったら、お会いしたときにでもこっそり教えてくださいね(^.^)

 

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2025.04.25 Friday