グロースパートナー
社労士事務所

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2025 / 05 / 05  12:00

「10年後の目標」を立てることの意味とは?

先日、熱が39度まで上がり、3日間寝込んでしまいました…。

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20代の頃は、よく高熱を出しては、

会社を1週間も休んでしまうことがありました。

 

あまりにも頻繁だったため、ついには扁桃腺の切除手術を決断。

 

それ以来、ほとんど熱を出すこともなく、元気に過ごしてきたのですが…

久しぶりに体調を大きく崩してしまいました。

 

寝込みながらふと思ったのは、

「体力も、時間も、無限じゃないな」ということ。

 

若い頃は、「また元気になればいいや」と思っていましたが、

年齢を重ねると、1日1日がかけがえのないものに感じられますね。

 

 

さて、閑話休題。

最近、立て続けに経営者からいただいた研修オーダーがあります。

 

それは、

10年後の目標をうちの社員に立てさせたい

というもの。

 

最初は、「10年後なんて想像できるかな?」と思っていましたが、

よくよく考えると、このテーマ、今の時代にすごく大事だと感じたので

研修としてお受けしました。

 

目の前の仕事に追われる日々の中で、

「今、何のために頑張っているんだろう」

ふと感じることは誰にでもあります。

 

そんなとき、

10年後にありたい姿が描けているかどうかで、感じ方が大きく変わります。

 

たとえば、

「10年後にリーダーとして活躍していたいから、できる上司の立ち振る舞いを学ぼう」

「経済的にもっと自由になりたいから、資格取得にチャレンジしよう」

そんなふうに、目の前の努力が未来につながる感覚を持てるようになります。

 

10年後の目標を考えるとき、

単に「出世したい」「稼ぎたい」だけではもったいない。

・どんな教養を身につけたいか?

・家族との関係をどう築いていたいか?

・どれくらいの経済的安定を得たいか?

・どんな健康状態でいたいか?

こうした広い視点を持つことで、

仕事も人生も、自分自身でデザインしていく意識が育まれます。

 

人は先の見えないトンネルを歩き続けることはできません。

 

でも、

「この先に必ず光がある」

「この困難の先に成長がある」

とわかっていれば、気持ちも自然と前向きになります。

 

未来にビジョンがあることで、日々の努力に意味を感じられ、

小さな成功体験を積み上げ、自分の人生に主体性を持てるようになる、

そんな好循環が生まれていきます。

 

※※※注意点:いきなり目標を書かせても失敗します※※※

このブログを読んで、

「よし、うちの社員にもやらせよう!」

と思った方。

 

ちょっと待ってください。

 

「みんな!10年後の目標を立てて提出してくれ!」

とやると、出てくるのは… たいてい薄っぺらい目標か、無難な目標です。

 

「なんだこれは!」「やる気がないのか!」

と怒りたくなるかもしれませんが、ぐっとこらえてください。

 

経営者は、日々ビジョンを描き実現させていくのが仕事ですが、

社員は「目の前の生活や仕事に一生懸命」という立場がほとんどで

10年後のことをイメージしている人のほうが珍しいくらいです。

 

ですので、

「10年後の世の中、業界、会社、家族、自分がどうなっているのかを想像してもらう」

「自分が大切にしている価値観を振り返ってもらう」

そんな視野を丁寧に広げていくプロセスがとても大切なのです。

 

私が研修講師として関わったときも、

いきなり目標を立てさせたわけではありません。

 

まずは、

・自分の長所・短所

・仲間から期待されていること

・実際に仲間に貢献していること

・10年後に起こるであろう変化

・「幸せ」に対する自分なりの定義

こういったテーマをチームメンバーと対話させながら、じっくり紐解いてもらいました。

 

こうしたプロセスを踏むことで、社員一人ひとりが、思いと実感に根ざした、

具体的で実現可能な目標を描けるようになるのです。

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このように、10年後の目標を立てるには、

焦らず、じっくりと「自分自身を深掘りする時間」が欠かせません。

 

目標とは、ただ掲げるものではなく、

「自分の思い」「これからの変化」とを

結びつけた先に生まれてくるものだと感じます。

 

ぜひ皆さんも、目標設定を「作業」としてではなく、

自分の未来をじっくり描く時間として取り組んでみてくださいね。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

2025.05.10 Saturday