ブログ
「『過去を振り返るな』は本当なのか?」
私の話で恐縮なのですが、最近、「振り返りタイム」というのを1日の最後に設けるようにしています。
その日を振り返って感じたことを手帳にメモするのです。
なぜ振り返るようになったのか?
それは振り返ることで得られることが多いからです。
一方で、次のような言葉を聞いたことがありませんか?
「過去を振り返るな」
振り返りを始めたときに、ふと頭に浮かんだ言葉です。
さて、振り返りは良いことなのでしょうか?
それとも悪いことなのでしょうか?
結論から言いますと、良いことです。
では「過去を振り返るな」とはどういうことなのでしょうか?
これは
「過去を振り返ってくよくよ悩んでも過去のことは変えられない。
過去を振り返ることでくよくよしてしまうくらいなら、過去のことは忘れて、
目の前のことに集中したほうが成果があがりやすい」
「過去を振り返って、過去の成功にすがるのは生産性が高い行為ではない。
過去の成功体験はあくまでも過去のことなので、
そこで思考が停止しないようにしなければならない」
こういうことを伝えたい言葉なんだと思います。
つまり、振り返りを否定しているわけではなく、
振り返ることで成果があがりにくい状態になるくらいなら、
振り返りをやめて前を向いたほうがいいということです。
確かにそうですよね。
では、振り返ることは本当に良いことと言えるのでしょうか?
そこでみなさんにも身近な振り返りの事例をいくつか見てみましょう
・「PDCA」
計画を実行する際に使われるビジネス用語で、プラン、ドゥ、チェック、アクションの略です。
計画して行動した結果をチェックで振り返ることで、次に繋げる効果があります。
・「終戦記念日」
私は長崎生まれですので、小学校の時は8月9日と8月15日は登校日でした。
戦争の悲惨さを過去から学び、それを平和な未来に繋げていくことを誓う日です。
・「読書感想文」
読書を通じて、作者が伝えたかったことを整理したり、
自分の感情の動きを振り返り、得られた学びを文章にしていくものです。
読んだ本の感想を言語化することで、本からの学びを何倍にもする効果があります。
・「VAR」(ビデオアシスタントレフェリー)
サッカーのカタールW杯で採用された録画による審判のことです。
見逃した出来事、人間の目で確認できなかった出来事を録画を見てジャッジします。
日本VSスペインではこれで日本は救われましたね。
・「結婚式での新婦の両親への手紙」
子供の頃を振り返りながら、迷惑をかけたことへの謝罪と、
育ててくれたことへの感謝を両親に伝える結婚式のメインイベントですね。
人はストーリーに心を揺さぶられますので、
聴き手の涙腺が一気にゆるんでしまいます。
・「大晦日」
「今年は充実した1年だった」と1年間を振り返り、
「来年はもっと充実させよう」と来年への意欲を高める日ですね。
・「決算書」
本来は納税額を決定するためのものですが、
過去1年間の会社の業績もわかりますので学校の通知表のような意味もあります。
銀行は決算書から会社の利益構造の分析や、
経営努力の姿勢を読み解き融資の審査を行います。
会社の過去の数字を勝手に都合よく書き換えたら粉飾決算という重大な背信行為となってしまうので、
銀行との取引停止は避けられないでしょう。
なので、過去のこととは言えめちゃくちゃ大事な資料です。
こうしてみると、世の中振り返りばかりですね笑
過去を振り返ることで、救われたり、学んだり、モチベーションがアップしたりで
次に活かされることがたくさんあることに気付きます。
誤解を恐れずに言えば、人間って振り返りしかしていないのかも知れませんね。
そうすると、これからは振り返りの精度を上げて、
いかに未来に繋げていくのかが大事になってきます。
その振り返りの精度を上げるのが毎日の「振り返りタイム」です。
私はこれからも「振り返りタイム」を大事にして、自分が描く未来の実現に活かしていきたいと思います!