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【質問中心の研修】とは?
先日、千葉での研修帰りに、
東京の大学に通う長女と東京駅近くでランチを楽しんできました。
ランチ後、エレベーターに乗り込むと、
私たち親子の後ろに、私と同じ年齢くらいの小綺麗な女性が乗っていました。
エレベーターが動き出したところ、
私の長女が突然、バッグから電気代の振込票を取り出して、
「電気代を滞納してるのよね」
「仕送りの口座からお金おろすのが面倒くさくて」
と言い出しました。
さらに、「これ払ってくんない?」と、
軽〜い感じでお願いしてくるんです。
「面倒くさい?ふざけんな!」
と心の中で叫びながらも、
「仕送りを口座からおろして払いなさい」
と冷静に対応。
すると、まさかの展開が。
エレベーターで私たちの後ろに乗っていた小綺麗な女性が
ニコニコしながら突然、
「親子で半分こして払ったらいいんじゃない?」
と割り込んできたんです。
「なになに?!いきなり?!」
と驚いて後ろを振り返ると、その女性は笑顔のまま。
どう対応していいのか分からず、
フリーズ状態のまま目的の階に到着。
反射的にその女性に会釈してエレベーターを降りましたが、
頭の中は「え?今の何?」状態。。。
その後、長女と
「なんだったんだろうね?」
「お節介やきなんだよ」
「東京にも大阪のおばちゃんみたいな人がいるんだね」
「東京の人もなかなかフレンドリーやね」
と話して、ほっこりした気持ちになりました。
東京の人ってクールな人達だと思っていましたが、
そうでもないんですね。
ただ、後ろにいた女性には悪いけど、
結局電気代は娘に払わせたのでした(^.^)
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ということで、前置きが長くなりましたが、
今回は【質問中心の研修】という研修手法についてご紹介します。
【質問中心の研修】とはなにか?
なんだか好奇心をかき立てるネーミングですよね。
この【質問中心の研修】のやり方は、
研修講師として1800回以上の実績がある
すご腕研修講師の野原さんから学びました。
私の研修実績は通算120回程度なので、私の10倍以上というスゴイ実績です。
普通、研修講師と言えば、理論について解説したり、
経験に基づいて教えたりすることが中心だったりします。
けど、この【質問中心の研修】はちょっと違うんです。
理論を教えつつも、
「その理論に対してどう感じたのか?」
「過去の経験に当てはまるものはないか?」
「学びを今後どう活かしていくのか?」
それらをとことん考えてもらい、言葉として発してもらうんです。
そうすることで、学んだことが
「自分のしたいこと」「前向きに取り組みたいこと」
へと変化していきます。
例えばリーダーや管理職育成の研修ならば、
リーダシップとマネジメントの理論について解説したあと
「リーダシップ100点、マネジメント0点のリーダーがいたとします。
そのリーダーはどのような仕事に【快】を感じどのような仕事に【不快】を感じるでしょうか?」
といった質問を投げかけます。
受講者はその質問に頭を悩ませ、自分なりの答えを文字に起こし、
それについて他の受講者とディスカッションするのですが、
それらの行為を通じてリーダシップとマネジメントの理論が
より現実のものとして、実践的なものとして定着しやすくなるんです。
もし研修講師が
「リーダー常に先頭に立ち見本を示しなさい!」
「マネジメントを効果的にするためにも必ず計画を立ててPDCAを回しなさい!」
と言ったとしたら受講者はどう感じるでしょう?
多くの受講者は行動に移してくれません。
なぜ行動に移してくれないのか?
それは、基本的に人は
「教わりたくない」「ダメ出しされたくない」
という性質を持った生き物だからです。
自分の意思で
「そうしたい」「そうなりたい」
と思わなければ行動に移すことは難しいのです。
【質問中心の研修】はその
「そうしたい」「そうなりたい」
という意思を引き出すための手法なのです。
実際に、
「受講後、前向きな発言や行動をする社員が増えた」
という嬉しい報告も多くいただいています(^^)
現在では、パワハラやセクハラ防止研修のような知識学習が中心の研修でも、
この【質問中心の研修】の手法を取り入れ、
非常に良い評価をいただいています。
やはり【質問中心の研修】のパワーは
すごいなとしみじみ感じます(^.^)
ということで、
「社員に良い思考や習慣を身に付けさせたい」
「効果がある社員研修ができる講師はいないかな」
とお考えの経営者の方がいらっしゃったら、ぜひお気軽にお声掛けくださいませ♪
ぜひ次回ブログもお楽しみに(^^)