グロースパートナー
社労士事務所

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2024 / 12 / 09  12:00

私のカスハラ体験記⑨【上司を呼べ!」に「呼びません!!」と逆ギレ事件】

 

前回は私のニート時代の

【ハローワーク窓口激怒事件】をお話ししました。

 

これは

「私がカスハラしそうになった話」でしたが、

今回もそんな感じのお話しです。

 

題して【上司を呼べ!」に「呼びません!!」と逆ギレ事件】です。

 

社労士事務所を創業して数年後のある日

パートスタッフさんに役所へ書類を提出に行ってもらいました。

 

特に問題はないはず、そう思って送り出したのですが、

戻ってきた彼女の顔がどこか曇っています。

 

訳を聞くと、

「役所の担当者から『税務関係の書類に不備がある』と言われ、このままでは受付できないから修正して出し直すように言われた」

とのこと。

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役所の担当者は非常に横柄な態度で応対したようで、

しかも修正を求めた内容も些末なこと…

 

役所の指摘がどうにも腑に落ちないので、

念のため税務署と税理士に確認を取りました。

 

すると、どちらからも

「税務上は全く問題ありませんよ」との回答。

 

それどころか、もし役所担当者の指示通りに書類を修正すれば、

事実と異なる内容に書き換えることになりかねません。

 

それはつまり、偽造を指示されたのと同じこと。

 

この時点で「あの担当者は筋違いなことを言っている」と確信。

 

そこで私自身が役所に足を運び、

問題の担当者に直接会いに行きました。

 

「税務署にも税理士にも確認しましたが、税務上全く問題ありません。」

 

「この書類に不備があると感じているのは、担当者であるあなた一人だけなんですよ!」

 

「しかも修正の指示は、事実と異なる内容を書き換えることを意味している。

すなわち、あなたは偽造を指示しているのと同じなんですよ!」

 

半沢直樹ばりの抗議に対して、担当者は悪びれる様子もなく

「はぁ、そうですかねぇ」と他人事のような素っ気ない返事。

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ついに怒りのボルテージがマックスとなり

「あなたじゃ話にならない!上司を呼んでください!」

と思わず声を荒げちゃいました。

 

ところがなんとその職員

大声で

「呼びません!!」

と全力で拒否!

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これには正直、私も驚きました。

 

「呼びません!」

という反論の仕方が世の中にあるなんて

予想もしていませんでしたから笑

 

そんなやり取りをいち早く察知した職員の上司がサッと自ら近づいてきて

「どういった事情ですか?」

と丁寧に聞かれたので、これまでの経緯をすべてお話ししました。

 

するとその上司は

「この件は私が引き取りますのでご安心ください」

と対応を約束してくれました。

 

その後、担当者の指示は撤回され、

書類もなんとか無事に受理されました…

 

 

今回の件、

振り返ると確かに声を荒げてしまった部分もありましたが

これはカスハラではなく正当な抗議だったと自分では思っています。

 

役所の担当者も人間なのでミスはあるでしょう。

 

しかし、こちらが正しい情報を持ち出しても一切反応せず、

「上司を呼ばない」という姿勢には納得がいきませんでした。

 

結果的に上司の対応で事態はスムーズに解決しましたが、

役所や窓口での対応は信頼関係の土台となるものです。

 

お互いが円滑に仕事を進められるよう、

誰に対しても誠実な対応を心がけてほしいものです…

 

 

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話を戻して

カスハラの視点で私の言動を分析してみましょう。

 

厚労省が示すカスハラの要素は3つあります。 

【1.要求内容の妥当性】 

【2.手段・態様の不相当性】

【3.労働者への影響】

 

それぞれチェックしていきます。

 

1.私の要求内容の妥当性

要求が

「書類は修正しない!」

「担当者のあなたがやれ!」

ということであれば問題あり。

 

ただ今回は

書類修正の指示に根拠がないことを示しただけです

 

なので問題なしだと判断します。

 

2.私の手段・態様の不相当性

声を荒げたことは相当性に問題ありなので反省です。

 

ただ、人が真剣に抗議しているのに

素っ気ない態度はいただけません。

 

他人事のような態度は改めるべきです。

 

3.労働者(職員)への影響

その職員さん、その後の窓口で見かけましたし

非常勤の方なので、契約更新時にマイナス評価されて

雇止めされてもおかしくありませんが、

今のその役所の窓口にいますので、なんの問題もなかったのでしょう…

 

 

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今回の事件も総合的にみると

カスハラと呼べるものではないでしょう。

 

少々声を荒げて伝えてしまいましたが、

正当なことを伝えただけですからね。

 

 

…ということで、カスハラ編はこれで終わりです。

 

次回も何かしらお役に立てる情報を発信していきますのでお楽しみに♪