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「不安の8割は起こらない」―そう思えたら、ちょっと楽になれた話
最近アコースティックギターの練習を始めたのは以前お伝えしましたが
ついに左手小指に小さなマメができました笑
「コツコツと練習している証なんだ!」と
少し嬉しく思いました(^.^)
さて今回は、つい先日実施したセミナーを通して、
自分自身が「不安」とどう向き合ったかをお話ししたいと思います。
これまで何度も、新入社員向けに社会保険や税金のしくみ、
給与明細の見方などをテーマに研修を行ってきました。
中でも、高卒で入社したばかりの若手社員に対して、
図を使いながら丁寧に伝えるスタイルには、かなりの好評をいただいてきました。
実はこの研修、約9年かけてブラッシュアップを重ねてきたものです。
伝え方・構成・例え話、図解、テキストなどを何度も練り直してきました。
だからこそ、内容には強い自信があります。
今回はその研修内容をベースにしながら、クライアント企業の社員教育担当者の方々に向けて、
「こんな教え方をすれば、社員に伝わりやすいですよ」という視点でお話しするという初の試みでした。
つまり、これまでは【知識のない人に教える立場】だったのが、
今回は【教える側の人に教える立場】に立ったわけです。
約9年かけて磨き上げてきたノウハウが詰まっている内容なので
「これは必ず役に立つはず!」という確信もあります。
でも、それでも……
数日前から、ずっと緊張と不安が頭の中をぐるぐるしていました。
「教育担当者の皆さんに、この内容が響くだろうか?」
「自分の意図はきちんと伝わるかな?」
「『なんだ、たいしたことないな』と思われたらどうしよう…」
あれこれ考えすぎて他の仕事が手がつかない…
どんなに準備しても、不安って消えないんですよね。
そんなとき、ふと頭に浮かんだのが、
「不安の8割は実際には起こらない」という言葉。
これはアメリカ・ミシガン大学の研究でも紹介されているもの。
・人が不安に思うことの約80%は実際には起きない
・残りの20%のうち、16%は準備や対応で乗り越えられるもの
・本当に手に負えないことは、全体のわずか4%だけ
そこで「最悪、何が起きるのか?」と冷静に想像してみたんです。
せいぜい「アンケートに“面白くなかった”と書かれる」程度
死ぬわけでも、殴られるわけでも、罵声を浴びせられるわけでもない。
もちろん凹みはしますが、それが10人中1人くらいなら、どんな講師でもあり得る話。
そう思ったら、ちょっと肩の力が抜けました。
実際はどうだったかというと……
ありがたいことに、セミナー後のアンケートでは、9割以上の方から「満足」との評価をいただけました!
一方で、ごく一部には
「そこはちょっと違う受け取り方をされてるな……」と感じるコメントも。
そこは私の前提の説明や事前期待のマネジメントが不足していたのかもしれません。
けれど、「そう受け取る人もいる」という前提を持っておくことで、
自分の中でも冷静に受け止めることができました。
そして何よりセミナー受講者の方からは、
「高卒の新入社員にどう教えたら伝わるか、まさに悩んでいたので助かった」
「そのまま使える言い回しや図の使い方の工夫が満載でありがたい」
といったお声をたくさんいただき、
こちらこそ、やって良かったと心から思える時間になりました。
今回、改めて実感したこと、それは――不安って、消そうとするよりも、
うまく付き合った方がラクだということです。
どんなに準備しても、不安が完全にゼロになることはありません。
でも「その8割は実際に起こらない」と知っているだけで心の構えが変わります。
これからもきっと新しいチャレンジや大事な場面のたびに不安は出てくると思います。
でもそのたびに、「あ、また来たな」と思いつつ
「起きないかもしれないし、起きてもきっとなんとかなる」と思える自分でいたいですね。
そして、もしその不安が「自分が本気で向き合っている証」だとしたら
それはそれで、ちょっと誇らしいことかもしれませんね(^^)