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承認がない職場はこうなる
先日、東京から帰省していた長女が再び東京へ戻っていきました。
にぎやかで楽しい日々が過ぎ、
ポッカリ穴があいたようで少し寂しい気持ちになります。
毎度ギターの話しばかりで恐縮ですが
長女に改めて「16ビートのストローク」のコツを聞きました。
「ダウンのときはピックの右側を当てる。アップのときは逆に左側を当てる感じでストロークするんだよ」
とのこと。
「はぁ?そんな方法、ギター教室の先生から習ってないぞ!」
と思わず逆ギレしそうになりましたが、
試してみると――なんとビックリ!
これまで苦戦していた16ビートが、
驚くほどスムーズに弾けるではありませんか。
後日ギター教室の先生に
「これって邪道ですか?」
と確認したら、
「うんにゃ、それ、みんなやってるよ」
とあっさり。
「なんで最初に教えてくれなかったの!」
…とは言いませんでしたが、やや憤りを感じました笑
今回の出来事から改めて感じたのは、
「壁を感じたときは素直に先人から学ぶことが大事」 ということ。
たとえそれが――娘であっても(^.^)
さて、先日ですが、
~見て、伝えて、やる気を引き出す!若手が辞めずに育つ「承認」の力~
【社員定着のカギ!「承認」の技術!】
という「承認」にフォーカスしたセミナーを実施してきました。
人が辞める理由のトップは
「職場の人間関係」
給与や残業よりも
「人との関わり方」が決定打になるケースが多いのです。
実際、現場でもこんな光景…
見たことありませんか?
【あるある①:「昔はもっと大変だった」上司】
営業部の山田さん。
粘り強い交渉の末、大口契約を獲得!
意気揚々と上司に報告したところ――
上司:「それくらい、俺が営業の頃は当たり前だったぞ」
山田さん:(次も頑張ろうって気持ちが一気に冷めたわ…)
せっかくの達成感も、こんな一言でしぼんでしまいます。
今回の契約獲得がどんな意味があるのかを示してあげたいですよね。
【あるある②:褒め方が雑すぎる】
経理の佐藤さん。
時間をかけて細かい数字を丁寧にチェックしてくれたのに――
上司:「おー、いいね!」
佐藤さん:(…何が“いい”のか全然わからないんですけど…)
雑な一言では
「ちゃんと見てくれてない感」が残ってしまいます。
承認はただの「ほめる」とは違います。
公式は
「事実+意味付け+Iメッセージ」
【 山田さんの場合】
事実:「大口のお客様との契約をまとめてきてくれたね」
意味付け:「これでチーム全体の数字が一気に上がったよ」
Iメッセージ:「私は本当に頼もしいと感じたよ」
【佐藤さんの場合】
事実:「決算の数字を丁寧に確認してくれたね」
意味付け:「そのおかげで安心して処理を進められるよ」
Iメッセージ:「私はすごく助かったよ」
この2つの例から言えるのは、
承認は「相手の行動や成果をちゃんと見ている」というサインということ。
今回のセミナーには15名の方にご参加いただきましたが
アンケートでは
「承認の技術を取り入れて部下のモチベーションアップにつなげたい」
「ロープレを通じて承認される側の気持ちがよく理解できた」
「部下の正確な情報を集めないと承認できないことに気付いた」
といった声が寄せられ、大変好評でした。
「承認」という言葉は一見抽象的ですが、
実際に言葉のかけ方を学び、ロープレで体感すると、
「これなら職場ですぐに使える!」と皆さんの表情が変わっていくのが印象的でした。
承認とは
「小さな行動を見逃さず、意味を添えて伝えること」
その一言が社員の自己肯定感を育み、やる気や定着率に直結します。
これからのリーダーに求められるのは――
【ちゃんと見て、意味を添えて、気持ちを伝える】
ことです。
ぜひ皆さんも普段から意識してみてください(^.^)