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「人の成長を見ると、自分も元気になる」──それ、理論的に説明できる話
先日、大学時代の合唱団の後輩たちが、
佐賀で飲み会を開いてくれました!
私が執行学年の3年生のときに入ってきた、
まだ初々しい1年生たち。
練習では手取り足取り教えたり、
打ち上げで語り合い、悩みを聞き──
手間暇かけて関わってきた、
いわば「息子や娘のような存在」です。
それから四半世紀。
久しぶりに会った彼ら彼女らは、
立派な社会人になっていました。
家庭を持った者、職場でリーダーを務める者…。
みんな、ちゃんと生きている、
それだけでなんだか嬉しい。
気がつけば、私のほうが元気をもらっていました。
「いや、まだ老け込むには早いな」と笑
この
「人の成長を見て自分も元気になる」
という感覚、
実は心理学的にもきちんと説明がつきます。
心理学者のアルバート・バンデューラ博士が提唱した
【自己効力感】の4つの源泉のひとつに、
【代理体験】という考え方があります。
他者の成功や努力の過程を見聞きすることで、
「自分にもできるかもしれない」と自信ややる気が湧く──
そんな「やる気が伝染する」ような心理現象です。
例えば、
・後輩が成長していく姿を見る
・同僚が工夫して成果を出すのを知る
・仲間が努力を続けている様子を聞く
そんな瞬間に、心のどこかでスイッチが入る。
「自分ももう一歩、頑張ってみよう」と思える。
それが代理体験の力です。
私は今、社会保険労務士としての労務支援に加えて、
中小企業の人材育成研修を行うことがメインになっています。
研修で出会う社員さんたちが、
回を重ねるごとに自分の強みに気づき、
表情が明るくなっていく姿を見るたびに、
「報酬をいただいているのに、こちらが元気をもらっているなあ」
と感じます。
不思議なもので、誰かの変化や成長に触れると、
自分の中の“やる気メーター”も勝手に上がっていくんですよね。
合唱団の後輩たちとの飲み会も、まさにそれでした。
当時は注意したり、励ましたりしていた彼らが、
いまや仕事や家庭でしっかり役割を果たしている。
その姿を見ているうちに、
「おいおい、俺も負けてられんな」と笑
結局のところ、人の成長を見ることは、
自分のエネルギー補給なんでしょうね。
だから私は、研修の現場でも後輩との飲み会でも、
どちらでも“元気チャージ”させてもらってるわけです。
そんな感じで痛飲し過ぎた翌朝。
元気はチャージされたけど、
肝臓のほうはだいぶ削られてました…笑