ブログ
マンガ「怪獣自衛隊」からチェスター・バーナードの「組織成立の3要素」を学ぶ
皆さんはマンガ「怪獣自衛隊」をご存知でしょうか?
巨大怪獣と戦う専門部隊が描かれる作品で、
迫力満点のバトルシーンや緻密な設定が見どころの大人気マンガです。
ですが、ただのエンタメだけではないんです!
実はこの作品、大人が楽しめる深いテーマがたっぷり詰まっているんです。
政治、権力闘争、そして何より、「組織運営の本質」を学ぶヒントが散りばめられているんですよ。
今日は、この「怪獣自衛隊」を通じて、
組織運営に欠かせない チェスター・バーナードの「組織成立の3要素」 をわかりやすく解説していきます!
チェスター・バーナードの「組織成立の3要素」とは?
簡単に言うと
「組織ってこういう条件が揃わないと機能しないよ!」
と提唱した理論のこと。
その3つの条件が
①共通目的:みんなで共有する明確な目標や使命
②協働意欲:メンバーが協力し合おうとする気持ち
③コミュニケーション:情報や意思をやり取りする仕組み
この3つ、私が実施する研修でも鉄板テーマなんですが、
知ると目から鱗がポロポロ落ちるレベルの理論なんです。
では、この理論を「怪獣自衛隊」に当てはめてみましょう!
【① 共通目的】
「怪獣自衛隊」の共通目的は明確です。
「怪獣から国民と国土を守る!」
これはもう、どんなキャラが出てこようとブレない共通の目的です。
でも現実の組織では、この「共通目的」が曖昧だと全然うまくいきません。
部署ごとに違う目標を追いかけて、全体として迷子になることがあるんです。
「怪獣自衛隊」のように、
明確で誰もが納得できる「共通の敵」=「目標」を掲げることが、組織運営の第一歩なんです。
【2. 協働意思】
怪獣が東京に上陸したとき、都知事がこう叫びます。
「縦割り行政の縄張り意識を捨て、全員でこの困難に立ち向かおう!」
この呼びかけで、自衛隊も警視庁も東京都も「協働意思」が高まります。
……が!いざ行動が始まると、指揮系統や情報共有がバラバラで混乱が発生。
「ウチのメンツが大事!」と縄張り争いが再燃し、
現場に大きな混乱をもたらします。
ここでわかるのは、
単に「協力しようぜ!」と呼びかけるだけでは不十分だということ。
協働意欲を持続させるには、次のことが大事になってきます。
【3. コミュニケーション】
各組織のリーダーたちが「自分たちのメンツ」を守ろうと優先するあまり、
意思決定に時間がかかり、多くの都民の命が危険にさらされます。
そんなとき、あるリーダーがこう問いかけます。
「私たちの最大の目的は何ですか?」
これを機に、再び
「怪獣から国民と国土を守る」という共通目的を思い出し、
各組織間の連携がスムーズになります。
現場でも情報共有やディスカッションが活発化し、
結果として怪獣退治が成功するのです!
現実でも、部署間での情報共有がうまくいかないと、誰かのせいにして犯人捜しが始まったり、
責任を追及されることを恐れ隠ぺいがなされたりとネガティブなことが起こりがちです。
定期的なミーティングやディスカッションというコミュニケーションが、
組織全体のパフォーマンスを上げるカギになるわけです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
正直、最初は普通に「怪獣退治マンガ」として読んでいました。
でも途中で気づいたんです。
「これって、組織が困難をどう乗り越えるかを描いた作品なんじゃないか?」って。
しかも、怪獣は未知の存在。
正解がわからない中で、組織としてどう対応していくかを考えさせられるんです。
これはまさに現実の社会課題やビジネスの縮図です。
課題に向き合う組織には、
共通目的、協働意思、コミュニケーションの3つが欠かせないと改めて実感しました。
マンガの作者がチェスターバーナードの理論を意識して描いたかどうかはわかりませんが、
組織運営の本質を考えさせてくれる良作です。
まだ読んだことがない方は、ぜひチェックしてみてくださいね!(^.^)