グロースパートナー
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2025 / 12 / 15  12:00

会議が変われば現場が変わる──病院・介護施設での研修レポート

先日、病院・介護施設の46名の管理職の皆さんへ、

過去最長となる4時間の管理職研修を実施してきました。

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このお客様とは2017年から8年のお付き合い。

毎月訪問し、労務管理や人材育成のミーティングを続けながら、

これまでにも

 

・コーチング研修

・持ち味発見ワークショップ

・理念策定研修

・ハラスメント予防研修

 

など、必要に応じてさまざまな研修を担当してきました。

 

そして今回、ついに満を持して

「管理職研修」をご依頼いただきました。

 

◆【なぜ今、管理職研修だったのか】

 

今回のご依頼には、現場が抱える次のようなお困りごとがありました。

 

・管理職の役割が曖昧で、人によって解釈が違う

・会社が期待する役割を果たしきれていない

・現場の課題は、できる限り現場で解決してほしい

 

これは中小企業で本当によくある構造です。

 

大企業のように職務権限がきっちり定義されているわけではなく、

上司や先輩のやり方を“そのまま引き継ぐ”ことで

なんとなく管理職の形がつくられてしまう。

 

結果として、

会社が期待する管理者像管理者本人が思っている役割

ここに大きなギャップが生まれます。

 

とはいえ、役割を細分化しすぎると現場が回らなくなる。

 

このジレンマに悩む組織を、私はこれまで数多く見てきました。

 

 

◆【今回の研修で、特に力を入れたテーマ】

 

4時間という長時間の研修。

 

正直「体力もつかな…」と一瞬だけ自分の心配しましたが笑

 

同時に「これだけ時間があるなら、しっかり価値を届けられるぞ」とワクワクもありました。

 

そして今回、特に力を入れたのが会議のやり方です。

 

というのも、多くの管理職が

正しい会議運営を学んだ経験がほぼないからです。

 

実は私自身も2年前から専門的に会議の進め方を学び、

お客様の会議のファシリテーターを務めたり、

朝礼の進め方や内容設計についてのコンサルティングを行うなど、

現場の“会議の質”を引き上げる取り組みを続けてきました。

 

その中で、

会議が変われば現場が変わるという実感を強く持つようになったのです。

 

そこで今回の研修では、

・良い会議・悪い会議とは?

・意見が出ない原因は何か?

・会議とは何をする場なのか?

・明日から使える「会議の型」

 

これらを丁寧に理解していただいたうえで、

最後は 管理職の皆さん自身に、会議ロールプレイングを実際にやっていただきました。

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司会役・書記役・発言者などをそれぞれが担当し、本番さながらの会議を回していただくことで、

机上の学びをリアルな体験へとつなげる狙いです。

 

そして、このロープレには実は裏の目的もありました。

・ロープレに見せかけて、今まさに必要な議題を話し合ってもらう

・ 前向きな会議の“空気と熱量”を体感してもらい、管理職同士の方向性を揃える

この目的が驚くほどハマったのです。

 

◆【「とても良かった!」と言われた理由】

 

研修後、事務長さんが私にこう言ってくださいました。

 

「とても良かった!」

 

事務長さんは普段から、率直かつ辛口なフィードバックをくださる方。

 

そんな方からのこのストレートな言葉は、正直、嬉しさと驚きのダブルパンチでした。

 

そしてここで一つ、正直な話をすると——

 

今回の研修には

「事務長さんに満足してもらいたい」という裏目的もありました。

 

8年間、組織づくりに伴走してきたからこそ、

ちゃんと成果を感じていただきたいという思いがあったのです。

 

「自分の評価を気にするなんて3流だよね」なんて声も聞こえてきそうですが、

なんだかんだで 依頼主を満足させないと次の仕事に繋がらない。

 

これは研修講師でも、どんなビジネスでも同じです。

 

そして今回、私は確信しました。

 

研修に参加した管理職の皆さんから溢れた前向きな熱量を受け取って、

事務長さん自身も「理想の職場に確実に近づいている」という手応えを感じられたのだ、と。

 

その実感があったからこそ、

あの「とても良かった!」という言葉につながったのだと思います。

 

◆【ロープレで見えた“職場の未来”】

 

管理職の皆さんがロープレで見せてくれた表情は、

本当にエネルギーに満ちていました。

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一つ一つの発言が前向きで、

職場を良くしたいという思いがほとばしっていました。

 

私はその場で、

「この職場、絶対に良い職場になる」

そう確信しました。

 

◆【研修講師は、実は“パワーをもらう”仕事】

 

研修講師は教える側ですが、

一番パワーをもらっているのは実は私自身です。

 

真剣に学ぼうとする姿勢、変わりたいという意欲、

職場をもっと良くしたいという本気の気持ち。

 

そのすべてが、私の背中を押してくれます。

 

私のバリューの一つに、こんな言葉があります。

 

★研修講師としての心得★

受講者の成長を誰よりも本気で信じ、気付きと勇気を与え、現場での実践を後押しします

 

今回の研修は、このバリューにまた一歩近づけた…

そんな嬉しい出来事でした。

 

◆【おわりに】

 

8年間伴走してきたお客様の“転換点”となる管理職研修。

 

その節目に立ち会うことができ、

管理職の皆さんの本気の姿を見ることができたこと、

講師として、これ以上嬉しい瞬間はありません。

 

これからも現場に寄り添いながら、

組織がより良い方向へ進むためのサポートを続けていきます(^.^)

 

2025.12.15 Monday