グロースパートナー
社労士事務所

〒849-0917 佐賀県佐賀市高木瀬町長瀬865-1 メゾン・ド・TAX Ⅶ 301
佐賀県の中小企業経営者の「ハラスメントを予防したい」「リーダーが育たない」「管理職が役割を果たしてくれない」というお悩みを解消するために活動しています。
★グロースパートナー社労士事務所は一般社団法人キャッシュフローコーチ協会、一般社団法人リネジツのメンバーです。★
 090-3412-1022
お問い合わせ

ブログ

2026 / 03 / 09  12:00

弁当注文係はハラスメントではなく営業トレーニングだった!?

最近ですが、ハラスメント研修の依頼がめちゃくちゃ増えています。

 

ハラスメント対策には、大きく3つの段階があります。

 

①予防

 

②実際に起こった際の対応

 

③裁判や労働審判になってからの対応

 

できれば当然、1の予防、いわゆる研修ですね、その段階で止めたいところです。

 

もし2や3の段階まで進むと、人事担当者はその対応に追われ続けることになります。

 

さらにそこに被害者の精神障害の問題が加わると、対応は一気に難しくなります。

 

だからこそ企業としては、ハラスメントが起きない仕組みを作ることが重要になります。

 

ある会社の役員の方がこんなことを言っています。

 

「社員は家に帰れば、自慢の娘であり息子であり、尊敬されるべきお父さんやお母さんだ。」

「そんな人たちを職場のハラスメントで苦しめていいわけがないだろう」

 

この言葉は厚生労働省のホームページにも掲載されています。

 

思わずグッときますね。

 

 

さて、ハラスメントには「個の侵害」という類型があります。

 

これは簡単に言うと

「私的なことに過度に立ち入ってはいけない」

というものです。

 

例えばこんな事例があります。

 

【入社5年目の中堅社員が、部下の若手社員に対し「おまえら俺の子分だ」と言い、

就業時間中にタバコや弁当を買いに行かせたり、休日の予定を変更させて引っ越しを手伝わせていた】

ffo7nirc.png

これ、実は私……

銀行員時代に経験があります(笑)

 

先輩の引っ越しを手伝わされたことがあります。

 

ただ正直、嫌だったかどうかは覚えていません。

 

なぜなら、終わった後に焼肉をご馳走してくれたからです。

 

たぶん私は、焼肉につられて手伝ったんでしょう(笑)

 

 

もう一つ思い出があります。

 

銀行時代、営業になったばかりの頃、私には重要な仕事がありました。

 

それは――

 

弁当注文係。

ikmxifwp.png

支店長や先輩の注文を聞きお金を貰い、その場でお釣りを返し

支店前の「ほかほか弁当」に注文し、受け取りに行く。

 

これを毎日やっていました。

 

しかも朝早く外回りに出た先輩には電話して

「今日の弁当は何にしますか?」

と確認までしていました。

 

正直に言います、

私は嫌々やっていました。

 

 

するとある日、そんな私を見かねた営業部の上司から呼び出しをくらいました。

 

上司

「木貞、お前、弁当注文係を嫌々やっているだろ?」

 

「はあ……まあ」

 

上司

「いいか、よく聞け。弁当注文係は営業のトレーニングなんだ!」

 

「えっ?」

 

上司

「まずメニューと価格を全部覚える!」

 

「そして先輩が『のり弁』と言ったら、即答で『320円です!』と返す、これがクイックレスポンスだ!」

 

「さらにお金をもらってお釣りを返すだろ?あれは数字に強くなる訓練だ!」

 

「500円もらったら180円返す。瞬時に計算するんだ!」

 

「さらにお釣りの小銭を準備しておく。これは相手への配慮だ!」

 

「それだけじゃないぞ!」

 

「例えば支店長が『昨日飲み過ぎて胃が重い』と言ったらそこでこう提案するんだ!」

 

「『油が少ない高菜弁当はいかがですか?330円とお値段も手ごろです』ってな!」

 

「これが提案営業だ!」

 

「弁当注文係は奥が深いんだ。だから一生懸命やれ!」

 

 

この説明を聞いた私は、目から鱗が落ちました。

 

素直だった私は

 

「なるほど!営業トレーニングだったのか!」

 

と感動して、弁当注文係を頑張るようになりました。

 

……

 

ただ今振り返ると、最初は単に下っ端に弁当を買いに行かせたかっただけで

あとから営業トレーニングという理由が付いたのかも(笑)

 

でも20代前半の私は完全に信じました。

 

この話から思うのは、意味がある仕事かどうかは、

意味を理解しているかどうかで変わるということ。

 

意味を伝えないで押し付けるのなら、

それはだだのパワハラになっちゃう。

 

同じ仕事でも「ただの雑用」と思うのか

「トレーニング」と思うのかで取り組み方が全く変わります。

 

もしかしたらリーダーの役割は仕事に意味を与えることなのかもしれませんね。

 

ちなみに私はその後弁当注文係のおかげで

・クイックレスポンス

・暗算

・提案営業

が身についたかどうかはよく分かりませんが、

少なくとも「のり弁320円」だけは今でも秒速で答えられます(笑)

(今は470円もするんですね~)

 

これも立派な銀行員時代のトレーニングの成果かもしれません(^.^)

 

2026.03.11 Wednesday