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【極悪女王】から考えたリーダーの役割〜
先日ですが、野球の世界大会であるWBCの決勝トーナメントを見るためだけに、
ネットフリックスを契約しました。
ただ、準々決勝で日本が敗れてしまい、
結果としてWBCをまともに見たのは1回だけという、なんとも贅沢な使い方になってしまいました。
「これはさすがにもったいないな」と思い、
気になる作品がないか探していたところ、ありました。
それが――
「極悪女王」
■■プロレスにハマっていたあの頃
実は私、昔プロレス観戦にかなりハマっていた時期があります。
小学校の頃は、なんとなく新日本プロレスをテレビで見ていました。
タイガーマスク引退後で、主役は前田日明の時代です。
中学校の時に長崎国際テレビが開設されて、
初めて全日本プロレスをテレビで見るようになりました。
三沢光晴が活躍した、いわゆる四天王時代です。
ここで完全に火がつき、高校卒業までは
新日本プロレスと全日本プロレスをテレビで観戦するのがルーティンになりました。
毎週プロレス雑誌も買っていました。
友人と一緒に会場にも足を運び、
全日本プロレスや、今はなきSWS、全日本女子プロレスも観に行きました。
大学時代には、佐賀にあったスケート場での試合で、
全日本プロレスや大仁田厚率いるFMWの会場設営や警備のバイトも経験しました。
イスを並べながら選手の練習風景を見たり、
試合中に警備と言いながらこっそり観戦したり――
今思えば、かなり“美味しいバイト”でした(笑)
そんな背景があった中で出会った「極悪女王」
小学生の頃に少しだけ見た記憶のある、ダンプ松本が主役の作品です。
■■記憶に残っていた“違和感のある演出”
当時の記憶で印象に残っているのが、
ダンプ松本がフォールするとレフェリーは素早くカウントするのに、
ダンプがフォールされるとやたらゆっくりカウントする――
そんな、視聴者をイライラさせる演出です。
子どもながらに「なんでやねん」と思っていました。
■■悪役になるという選択
今回作品を見て、その裏側がよく分かりました。
ダンプ松本を演じるのはユリアンレトリィバァ。
悪役に転じるまでの葛藤、
そして悪役として感情を捨てていく過程が、非常にリアルに描かれていました。
特に印象的だったのが、
親友である長与千種を血まみれのボコボコにするシーン。
本当は仲がいい。
それでも徹底的に叩く。
長与が血まみれになればなるほど、観客は長与を応援し、ダンプを憎む。
つまり、
「相手を輝かせるために、自分が嫌われる」
という構図です。
これを成立させるために、ダンプは徹底的に“悪”を演じる。
その結果、日本中から嫌われ、
車に傷をつけられたり、自宅の窓ガラスを割られたりと、
家族にまで被害が及ぶ。
ここまで背負っていたのかと、正直、胸が締め付けられました。
■■銀行員時代に見た「嫌われ役」
ここでふと、銀行員時代の記憶が蘇りました。
支店の目の前にあった、ほかほか弁当の店。
そこの男性店長さんが、いつもいつもパートさんに怒鳴っていたんです。
「早くせんかー!」
「どれだけお客さんを待たすっとか!」
今なら完全にパワハラ案件です(笑)
ただ、お客さんの反応は逆でした。
「そこまで言わんでもいいよ」
「忙しい時なんだから、待つよ」
と、パートさんに気を遣うようになる。
当時の私は、こう見ていました。
「自分が嫌われ役になることで、
お客さんのイライラの矛先をパートさんに向けさせないようにしているんだな」
意図的かどうかは分かりませんが、結果として“守る構造”ができていたんです。
■■リーダーは役者である
ここからは、私自身の仕事の話です。
研修講師として人前に立つと、アクシデントはどうしても起こります。
そのときに、
・焦った様子
・不安そうな態度
を見せてしまうと、受講者も不安になります。
だからこそ、本当は焦っていても
「よくあることです」と言い切る。
頭の中では必死に考えながら、外側は落ち着いて振る舞う。
これはもう、
「役者のように振る舞う」
という感覚に近いです。
■■自分を偽るのではなく「演じ切る」
ただし、これは自分を偽るということではありません。
そうではなく、
「その場に必要な自分を選び、演じ切る」
ということです。
・部下を守るために前に出る
・場を安定させるために冷静でいる
・時には嫌われ役を引き受ける
これらはすべて、リーダーの重要な役割です。
■■最後に
ちなみにプライベートの私は、
アクシデントがあると普通にあたふたします(笑)
でも、それでいいと思っています。
大事なのは、
「この場で自分はどう振る舞うべきか」
を理解し、その役割を果たすこと。
「極悪女王」を通じて、
そんなリーダーシップの本質を改めて考えさせられました(^.^)



