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私のカスハラ体験記⑧【ハローワーク窓口激怒事件】
前回は、銀行員時代の
【ルールVS感情!元教師激怒事件】をお話ししました。
これまでは、私がカスハラっぽい行為を
受けそうになった話をお届けしてきましたが、
今回は視点を180度変えて、「私がカスハラしそうになった話」をお話しします。
題して【ハローワーク窓口激怒事件】です。
時はリーマンショックの真っただ中。
私は銀行を辞め、次の職場へすぐ転職予定でしたが、
なかなか上手くいかない…
気づけば私はハローワークの窓口に通い、
雇用保険を貰いながら就職活動をしていました。
ある日、窓口で
「この企業に応募したいんです」
と職員の方に相談したところ、
「まだ求人募集をしているので大丈夫ですよ」
との返事。
ホッとしたのも束の間、職員さんが企業に電話で確認したところ、
「あ、募集もう終わってました」
と軽くひと言。
これを聞いた瞬間、私の中の何かがブチッと切れました。
「あんた、まだ大丈夫って言ったでしょ!」
思わず窓口で声を荒げてしまったんです。
いつも冷静な私が声を荒げるなんて笑
正直に言えば、この時の自分はかなり追い詰められていました。
次の仕事が決まらない焦りがありました。
そして元銀行員として
「正確な説明をするのが当たり前」
という職業病のような考え方が、自分の中に根強く残っていたんです。
「求人を出していても募集が終わっている場合がありますので、確認させて下さいね」
といった一言があれば、私は怒らなかったでしょう。
でも、その説明がなかったばかりに、
期待させられてからの急降下。
これが私の感情を爆発させました。
ただ、職員さんが平謝りしている姿を見て、
ようやく冷静になりました。
それ以上責めることはしませんでしたが、
心の中で
「あぁ、自分も追い詰められてたんだな」
と気付かされました。
このエピソードを振り返ると、
高齢者がカスハラを起こす理由の一端が見えてきます。
「お客様は神様」という価値観や、過去の成功体験への執着が、
自分の期待通りにならなかった時に怒りを引き起こすんです。
実際、私も銀行時代の
「先回りして最悪の事態を想定し説明する」文化が染みついていたからこそ、
職員さんの対応が許せなかったのだと思います。
でも、それは私の価値観であって、
ハローワークの現場ではそこまで徹底した説明は難しいこともあるわけです。
この経験以来、
私は「自分の価値観がすべてではない」ということを強く意識するようになりましたし、
今は社労士として多くの企業に関わる中で
色んな社会人いて、色んな企業風土があることを学びました。
白のカッターシャツに下に着ているTシャツの派手な柄がスケスケでも
注意もされない会社もあります笑
スラックスにスニーカー
なんならリュックを背負って通勤できる会社もあります。
銀行員ならあり得ないスタイルです。
思うに銀行がやたら
身だしなみにうるさかったな…
「もみあげが長いから明日までに剃ってこい」
「カラーシャツはけしからんから、明日から全員白に」
「お前のかけてる眼鏡を見るとイライラする」
「おじさんが履くようなローファー履くなよ」
当時は渋々受け入れていましたが、
これはあくまでも当時の銀行員の価値観なわけです。
なんだかパワハラっぽい話になってきましたね笑
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話を戻して
カスハラの視点で私の言動を分析してみましょう。
厚労省が示すカスハラの要素は3つあります。
【1.要求内容の妥当性】
【2.手段・態様の不相当性】
【3.労働者への影響】
それぞれチェックしていきます。
【1.要求内容の妥当性】
要求が
「誤った説明で俺はショックを受けた!土下座して謝罪しろ!」
ということであれば問題ありです。
ただ今回は期待が裏切られた心情を
ありのまま伝えているだけなので、特に問題なしだと判断します。
【2.手段・態様の不相当性】
声を荒げたことは相当性に問題ありと言えます。
ただ、人生を左右する場であまりにも軽いノリで
「あ、募集もう終わってました」
と言われたら、誰でもイラっときますよ…
【3.労働者(職員)への影響】
まあ、その職員さんの精神的なダメージがどの程度だったのかは
今ではわかりません。
ハローワークの窓口のほとんどは立場は弱い非常勤の職員さんばかりなので、
最悪の場合、契約更新時にマイナス評価されて雇止めってことも
あるかも知れません…
もしそうなってたらごめんなさい…
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自分で言うのもなんですが、
総合的にみるとカスハラと呼べるものではないでしょう。
感情的になってしまうのも人間ですからね。
これでカスハラ編を終わりにしようと思いましたが、
もう一つ面白い話がありましたので、
次回それを話して終わりにします。
私が感情的ながらも合理的なクレームを言ったら、
相手も感情的に反論してきたという事件です!
もはやノリがカスハラから離れまくっていますが、
次回もお楽しみに♪