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2026 / 03 / 30  12:00

NHKのど自慢予選で気づいた「聴く姿勢」のつくり方

実はうちの次女が、

NHKのど自慢・佐賀県大会にノミネートしました。

 

最初は書類選考。

 

それもなぜか通過し、いよいよ予選へ。

 

この予選を通過すると本選に出場でき、

その本選の様子がNHKでテレビ放送されます。

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ただ、この予選がなかなかの狭き門でして――

 

予選参加者:約250名

本選出場者:20名

 

倍率12.5倍

合格率8%

 

社労士試験と同じくらいのなかなかの難関です。

 

 

■■ボイストレーニングまでして挑んだ予選

 

次女が歌うのは、中島みゆきの「糸」

 

しかも、ボイストレーニングの先生にお願いして練習していたとのこと。

 

次女は合唱部でソプラノ担当。

 

一方、「糸」は出だしがやや低音で、どう考えてもミスマッチです(笑)

 

「なんで糸を選曲したんやー!」と次女に伝えると、

「選曲しくった」と一言(笑)

 

 

■■予選会ならではの空気感

 

予選は歌のタイトルの「あいうえお順」で進行。

 

「い」から始まる「糸」は、比較的早い順番でした。

 

ちなみに5番目くらいで、

斉藤和義の「歩いて帰ろう」を歌っていた人がいたのですが、

「どこかで見たことあるな…」と思ったら、昔のお客さんでした(笑)

 

こういう偶然も、なかなか面白いものです。

 

 

■■前にいたのはまさかの強敵

 

「糸」を歌うのは次女を含めて2人。

 

そして、次女の前に歌ったのが大人の男性。

 

これが――めちゃくちゃ上手い。

 

正直、親としては

「これはまずい…」と不安になりました。

 

 

■■いよいよ次女の出番

 

ついに次女が歌い出しました。

 

「な〜ぜ〜めぐりあうのかを〜」

 

やはり低くて、少し歌いにくそう。

 

ただ、後半にいくにつれて声が出てきた。

 

「お、悪くない!」と思ったものの、

やはり前の男性が上手すぎて、

「少しかすむかもしれない…」

そんなことを考えながら見ていました。

 

しかし、文化会館の大ホールでソロで歌うというのは、

それだけでも大したものです。

 

私にも合唱の経験がありますが、

合唱は大人数で歌うので、もちろん緊張はするものの、

ひとりで歌うのとはまた違います。

 

それに比べて、あの大ホールでたったひとり、伴奏に合わせて歌い出すというのは、

想像しただけでも卒倒しそうになります。

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そう考えると、

「次女はすごい経験をしたな」

「案外、肝が据わっているんじゃないか」

と、親として感心してしまいました。

 

 

■■結果はどうだったのか

 

結果は落選。

 

本選には進めませんでした。

 

ちなみに、あのめちゃくちゃ上手かった男性も落選。

 

昔のお客さんも落選。

 

 

■■歌の上手さだけでは決まらない世界

 

ここで改めて気づかされたのが、

「NHKのど自慢は、歌の上手さだけでは決まらない」

ということ。

 

どんなに上手くても落ちるし、めちゃくちゃ下手でも通ることがある。

 

どうすれば攻略できるのか分からない、ある意味“無理ゲー”のような世界。

 

どんなに人の10倍、いや100倍頑張っても報われる保証がない、

「努力は必ず報われる」が否定されるなかなか残酷なエンタメです(笑)

 

でも、だからこそエンタメとして成立しているんだと思います。

 

 

■■本当の気づきはここからでした

 

さて私はこの日、

50人くらいのカラオケを黙って聴いたことになります。

 

ここでひとつ正直な話をします。

 

私はカラオケで歌うのは好きですが、

人のカラオケを聴くのはあまり好きではありません(笑)

 

カラオケではたぶん多くの人が、

「早く自分の番にならないかな」と思っているはず。

 

 

■■でも、この日は違いました

 

50人の歌を聴いて、「嫌だったか?」というと――

 

嫌じゃなかったんです。

 

むしろ楽しかった。

 

「なぜだろう?」と本気で考えました。

 

 

■■答えは意外とシンプルでした

 

それは、

最初から「自分は歌えない」と分かっていたから(笑)

 

つまり、

・予選を聴きに行く

・他人のカラオケを聴く場である

・自分は絶対に歌えない

 

この前提があったからこそ、

“聴く姿勢”が自然と最初からできていたということです。

 

 

■■研修やコミュニケーションも同じ

 

この体験を通して感じたのは、

普段のコミュニケーションや、私の仕事である研修にもそのまま当てはまるということ。

 

どれだけ良い話をしても、

・聴く気がない

・自分ごとになっていない

状態では、話し手の話はただの

「他人のカラオケ」と同じということ。

 

だからこそ大事なのは、

「相手の“聴く姿勢”をどうやってつくるか?」

なんです。

 

・前置きで関心を引く

・問いかけで考えさせる

・自分ごとに変換させる

 

こうした工夫がなければ、

どれだけ中身が良くても届きません。

 

今回のど自慢の予選会、

次女にとっては残念ながら落選という結果でしたが、

私にとってはかなりの学びがあり、なんだか少し申し訳ないような気持ちにもなりました(笑)

 

2026.03.30 Monday