グロースパートナー
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2026 / 06 / 15  12:00

ETCカードで気づいた「生存者バイアス」の怖さ

またまた私事で恐縮ですが、ついにETCカードを導入しました!

 

「今さらかよ」

という感じですね(笑)

 

これまでそんなに高速道路に乗る機会がなかったんです。

 

乗ったとしても月に1〜2回程度。

 

料金所での支払いも、そこまで大きな負担ではないと思っていたので、

ずっと導入せずにきました。

 

ところがあるとき、ふと

「実際のところ、料金所でのストレスってどれくらい減るんだろう?」

と思ったんです。

 

そこでついにETCカードを取り寄せ、

車載器にセットしてみました。

 

あの瞬間の緊張感は、

初めてスマホのSuicaを使ったときにちょっと似ていました。

 

「ちゃんと反応してくれるのか?」

 

「高速入口のバーは本当に上がるのか?」

 

そんな不安を抱えながら、いざ料金所へ。

 

結果は――

 

無事に高速入口を通過。

料金所もスムーズに通り抜け成功!

ChatGPT Image 2026年6月10日 19_45_59.png

いやあ、快適ですね(笑)

 

それから何度か高速に乗りましたが、

あまりにも快適すぎて、

本当は少し節約のために下道で行けばいいところまで、

つい高速を選んでしまいそうで怖いくらいです。

 

 

この体験を通して、私が感じたのは、

「思い込みって怖いな」

ということでした。

 

どこかで私は、

 

「男は黙って料金所で現金払い!!」

 

みたいなクールポコ的な昭和の固定観念を持っていたのかもしれません(笑)

ChatGPT Image 2026年6月10日 19_46_53.png

でも、仕事の現場でも、こうした固定観念は意外と厄介です。

 

特にパワハラを起こしやすい人の中には、

こんな考え方が見られることがあります。

 

「厳しい指導をしてくれる先輩がたくさんいたおかげで、俺はここまで育った」

 

「誰も教えてくれない環境の中、自分で試行錯誤したからこそ今の俺がある」

 

もちろん、そういう面もあるのかもしれません。

 

でも、本当にそれだけでしょうか。

 

少し厳しく言えば、

 

「それ、武勇伝っぽく“盛って”いませんか?」

 

「周囲のサポートや助けてもらったことを忘れていませんか?」

 

「もっと効率のよいやり方があったのではないですか?」

 

そう問い直してみる必要もあると思うのです。

 

そして、こうした固定観念を支えてしまう考え方の一つが、

「生存者バイアス」です。

ChatGPT Image 2026年6月10日 19_47_52.png

生存者バイアスとは、

うまくいった人、生き残った人、成功した人だけを見て判断し、

途中で脱落した人や失敗した人の存在を見落としてしまうこと。

 

この言葉が広く知られるきっかけとして有名なのが、

第二次世界大戦中の統計学者アブラハム・ウォールドの話です。

 

当時、帰還した爆撃機の機体を調べると、ある場所に弾痕が多く見つかりました。

 

そこで最初は、

「弾がたくさん当たっている部分を重点的に補強すべきだ」

と考えられました。

 

しかしウォールドは、そうではないと指摘しました。

 

なぜなら、調査対象になっているのは

「帰ってこられた飛行機だけ」だからです。

 

つまり、本当に補強すべきなのは、帰還機に弾痕が少ない部分。

 

そこに被弾した飛行機は、

そもそも帰ってこられなかった可能性が高いからです。

 

これが、生存者バイアスの由来です。

 

 

職場でもこれと同じことが起こります。

 

たとえば、

 

「厳しく育てられたおかげで自分は成長した」

 

そう語る人がいたとしても、その一方で、

 

・厳しい指導で心が折れて辞めていった人

 

・誰にも教えてもらえず不安の中で辞めていった人

 

・理不尽な環境に耐えきれず離脱した人

 

がたくさんいたかもしれないのです。

 

それなのに、今そこに“生き残っている自分”だけを見て、

「だからこのやり方は正しい」

と結論づけてしまう。

 

これはかなり危ういことです。

 

だからこそ私はハラスメント予防研修の中で、

 

「今うまくやれている自分だけを基準にしないでください」

 

ということをお伝えしたいのです。

 

自分が耐えられたからといって、

他の人も耐えられるとは限らない。

 

自分がその環境で育ったからといって、

それが今の時代にも通用するとは限らない。

 

自分が生き残ったからといって、

そのやり方が最善だったとは限らない。

 

そう考えると

指導のあり方も少し変わってくるはずです。

 

ということで、ETCカードひとつでずいぶん大げさな話まで広がってしまいましたが(笑)

今回あらためて思いました。

 

思い込みは、本当に怖い。

 

そして、

「自分は大丈夫だった」

という実感ほど、案外あてにならないのかもしれません。

 

……とはいえ、ETCに関しては、今のところ完全に

「なんでもっと早く導入しなかったんだ」

という気持ちです(笑)

 

このままだと、

「男は黙って下道!!」

という最後の砦ともいえるクールポコ的固定観念さえ崩れてしまいそうで、

ちょっと自分でも心配になってきました(笑)

 

2026.06.15 Monday