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ジャズライブを聴いて思った、初めてのこととの向き合い方
先日、長崎の高校時代の同級生が佐賀にジャズライブを聴きに来るということで、
私と佐賀の友人を含めた3人で一緒に行ってきました。
きっかけは、その長崎の友人の音楽の師匠が、
今回のジャズメンバーの中にいるということでした。
おそらく私にとってジャズの生演奏を
ちゃんと聴くのは初めてです。
今回のライブは、サックスがいわば歌謡曲でいう
ボーカルのような立ち位置。
それを支えるように、ピアノ、エレキギター、
ドラム、コントラバスが加わる編成でした。
いやあ、素敵でしたね♪
私は最近アコースティックギターの練習をしていることもあって、
楽器を奏でる難しさを少しだけ知るようになりました。
だからこそ一見すると自然に聴こえる演奏の奥に、
どれだけの努力や経験が積み重なっているのかをずっしりと感じました。
ただ、最初はかなり戸惑いもありました。
今回はサックスが、いわば“歌う役”を担っているわけです。
でも当然ながらサックスは言葉を発しません。
言語も単語もない。
オーケストラならそれぞれの楽器が細かな役割を担い、
全体として受け止めることができます。
でも今回は明らかに歌手的な役割を担っている存在がいるのに、
ずっと“ハミングだけで表現している”ような感覚だったんです。
「うーん、これはどう受け止めればいいんだろう…」
そんなふうに心がざわめいて戸惑っていました。
けれど、聴いているうちに少しずつ、
「サックスはムードや情景を演出しているんだな」
「風とか光とか、においとかざわめきとか、気持ちの浮き沈みみたいなものを表現しているんだな」
と受け止められるようになってきて、
ようやく落ち着いて聴けるようになりました♪
ライブ後は、友人だけでなく、
サックス奏者と友人の師匠であるエレキギター奏者の方とも一緒に飲みに行くことができ、
いろいろ教えてもらったり意見交換をしたりと、とても楽しい時間を過ごしました。
…そこであらためて思ったのです。
【人は、初めてのことに出会うと面食らう】
でも、だからこそそのあとどう向き合うかで見える世界が変わってくるのだな、と。
今の世の中は変化のスピードが本当に速いです。
新しいことに戸惑うのは自然なことですが、
それでも少しずつ受け入れていかないと、置いていかれてしまうのかもしれません。
そこで今回は私自身の社会人経験の中で、
最初は戸惑いながらも取り入れたり、チャレンジしたりしてきたことを整理してみたいと思います。
①ブラインドタッチ
いわゆる、パソコンのキーボードを見ずにローマ字入力する技です。
銀行員時代は、私を含めて男性の多くが両手の人差し指でローマ字打ちするという、
ある意味器用で野蛮な入力スタイルでした(笑)
しかも当時はブラインドタッチができる男性に対して、
「ちょっとカッコつけている」
「男は黙って人差し指」
みたいな、よく分からない価値観すらあったような気がします。
これは銀行を辞めたあとに身につけたのですが、最初は
「こんなことできるわけがない!」
と、かなり諦めモードでした。
それでもコツコツ練習を重ねた結果、スピードはそこまで速くないものの、
今ではブラインドタッチができるようになりました。
②社労士試験
私は元銀行員ですので、社労士とはまったく関係のない仕事をしていました。
ですので、なぜチャレンジしたのかという経緯は今回は割愛しますが、
とにかく最初は分からないことだらけでした。
今では比較的簡単に説明できる「労働保険料」という概念も、
当時は本当に意味が分からず、理解するのにかなり苦労しました。
労務に関わったことがなかったため、そもそも感覚がない。
だから、ある部分は気合で暗記したりもしました。
けれど、人生で初めて本気で勉強した経験だったのは間違いありません。
ちなみに、年金については今でも
「うーん、ややこしいなあ」
と思うことが結構あります(笑)
③事業用の借金
銀行員時代は、事業資金を貸す側でした。
ところが、社労士として開業し、いざ自分が借りる側に回ると、
「借りたら返さないといけないけど、本当に返していけるんやろか……」
と、急に不安になるわけです。
そのとき初めて、銀行員時代に
「事業計画をしっかり立ててください」
などと経営者に言っていた自分が、ちょっと恥ずかしくなりました。
経営者がリスクを背負って借金をしていたことの重みを、
銀行を辞めたあとになって理解できるようになるという…
ただ一つ、借りる立場になってよく分かったことがあります。
それは、
「手元資金に余裕があると、事業のスピードが上がる」
ということです。
思い切った決断もしやすくなるし、
「お金が貯まってから始めよう」
と思っていると、何年もスタートできないことがあります。
そう考えると、借金はある意味、
「時間を買うこと」
なのだと改めて感じました。
④研修講師
実は、人前で話すのはもともと苦手でした。
大学時代は合唱団に所属し、指揮者も経験していたので
60人くらいを相手に2時間の練習を取り仕切るようなことはしていました。
ただ、社会人になってからビジネスとして研修講師をするのは全く別物です。
最初に研修講師の依頼を受けたときは、
「緊張せずにちゃんと話せるかな」
「頭が真っ白になったらどうしよう」
「相手にちゃんと伝わるかな」
「その場に自分より詳しい人がいたら嫌だな」
そんな不安だらけでした。
だからこそ練習を重ね、
実際の自分がした研修をビデオ撮影して見返し、何度も振り返りました。
「やれるだけのことはやった」
「あとはどうにでもなれ」
そこまで自分を追い込んで、本番に臨んでいた時期もありました。
ただ、今は少しスタンスが変わってきています。
今は、
「自分の社労士としてのミッションを実現に近づける最短ルートは研修講師だ」
「自分の伝えたいことを、どうやって伝えようか」
という、どちらかというと攻めの姿勢に変わってきました。
その結果、緊張することはほとんどなくなりました。
そして、このスタンスに変わったことで、
以前はどこか“借り物の言葉”だったものが、
今は自分が本当に大事だと思えること、心から良いと信じていることを
伝える形に変わってきたように思います。
だからこそ、言葉に熱量や気持ちを込められるようになってきたのかもしれません。
ということで、人は初めてのことに出会うと、どうしても戸惑うものです。
けれど、そのあとどう向き合うかで、少しずつ変わっていけるのだと思います。
最初は違和感があっても、
「これは何だろう」
「どう受け止めればいいんだろう」
と考え続けることで、自分の中に新しい世界が開けてくることもある。
今回のジャズライブを通して、そんなことをあらためて感じました。
……とはいえ、もし今
「次はプログラミングに挑戦してみましょう!」
と言われたら、これは絶対に無理だという自信があります(笑)



