グロースパートナー
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2026 / 09 / 07  12:00

人は正論よりも、ストーリーに引き込まれる

先日、大分県社会保険労務士会の研修に参加するため、

大分まで行ってきました。

ChatGPT Image 2026年9月5日 16_14_36.png

内容は、カスタマーハラスメントと

パワーハラスメントへの対策です。

 

私自身も最近、

カスタマーハラスメントやパワーハラスメントの研修を

行う機会がとても増えています。

 

その意味では、

今回の研修は自分自身の勉強でもありました。

 

また、講師を務められたのは、

以前から知っている東京の弁護士の先生です。

 

さらに、佐賀県社会保険労務士会の仲間も、

その研修に関わるとのことでした。

 

知っている先生が講師をされる。

 

佐賀の仲間も関わる。

 

これは勉強にもなるし、

応援にも行かないわけにはいかない。

 

そんな気持ちで、

1泊2日で大分まで行ってきました。

 

この弁護士の先生が、

かなり特徴的な方です。

 

弁護士というと、

裁判で戦う人というイメージを持たれる方も多いと思います。

 

でも、その先生は、

できれば裁判はしたくない、という考え方を持たれています。

 

もちろん、

裁判そのものを否定されているわけではありません。

 

ただ、その先生は、

企業側の顧問弁護士として関わることが多いそうです。

 

その立場からすると、

社員から会社が訴えられるような状態になった時点で、

会社側はかなり厳しい状況に置かれていることが多い。

 

つまり、裁判で勝つか負けるか以前に、

そこまで問題がこじれてしまったこと自体が、

企業にとって大きなダメージになっている。

 

だからこそ、

裁判になる前の予防が大事だ。

 

そういう話をされていました。

 

この考え方に、

私もとても共感しました。

 

問題が起きてから対応するのではなく、

問題が起きないようにする。

 

あるいは、問題が小さいうちに気づく。

 

そこに力を入れることが、

本当の意味で会社を守ることにつながるのだと思います。

 

では、予防とは何か。

 

その先生が力を入れているのは、

社員研修、ミーティング、面談などです。

 

法律を知ってもらう。

 

職場のコミュニケーションを見直す。

 

問題が大きくなる前に、

違和感や不満を拾う。

 

そうした日常の関わりが、

結果としてトラブルの予防につながる。

 

その話を聞きながら、

やはり研修や面談の重要性を

あらためて感じました。

 

そして、この先生がすごいのは、

研修のやり方です。

 

以前、私はその先生の紙芝居研修を

受けたことがあります。

 

紙芝居といっても、

ただ絵を見せながら読むだけではありません。

 

一人何役もこなす。

 

声も役ごとに変える。

 

表情も変える。

 

効果音や鳴り物も使う。

 

法律の研修のはずなのに、

気づけば物語に引き込まれている。

 

そんな研修でした。

 

もともと漫画を描くのが好きで、

それが高じて、紙芝居を使った研修を始められたそうです。

 

きっかけは、独立当初に研修を頼まれたときのことだったそうです。

 

弁護士として一生懸命、

法律の話をした。

 

ところが、受講者が寝る。

 

とにかく寝る。

 

そこで、

どうすれば受講者を眠らせずに、

大事なことを伝えられるかを考えた。

 

その結果、紙芝居にたどり着いたそうです。

 

人は、ストーリーに惹かれます。

 

子どもの頃から、

絵本を読んでもらったり、

紙芝居を見たり、

漫画を読んだりしてきました。

 

物語があると、

人は自然と引き込まれます。

 

登場人物がいて、

場面があって、

困ったことが起きて、

それがどうなっていくのか。

 

その流れがあると、

法律の話もただの知識ではなく、

自分ごととして受け止めやすくなります。

 

その先生の紙芝居研修を見たときも、

まさにそうでした。

 

法律の話なのに、

難しい説明を聞かされている感じがしない。

 

気づけば、登場人物のやり取りを通じて、

問題の流れや注意点が入ってくる。

 

もう、弁護士というより、

役者ではないかと思うくらいでした。

 

実際にお会いしても、

とても明るく、人当たりがよく、誠実な先生です。

 

弁護士の先生に対して失礼かもしれませんが、

いい意味で、いわゆる弁護士っぽくない方です。

 

では、今回の大分での研修も紙芝居だったのか。

 

実は、今回は紙芝居ではありませんでした。

 

なんと、寸劇でした。

 

しかも、佐賀県社会保険労務士会から参加された

2人の先生が、寸劇に登場されました。

 

この2人の先生は、

普段からコミュニケーション力があり、

表情も豊かです。

 

きっと演じるのも上手いだろうなと思っていましたが、

案の定、すごかったです。

 

衣装にも工夫があり、

かつらをかぶったり、

印象的なメガネをかけたり。

 

細かいところまで、

いろいろな工夫がされていました。

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もちろん内容は、

カスタマーハラスメントやパワーハラスメントへの対応という、

とても大事なテーマです。

 

でも、見せ方に工夫があるので、

重たいテーマなのに引き込まれる。

 

私自身も、研修中に何度も笑ってしまいました。

 

知っている弁護士の先生が講師をされ、

仲のよい佐賀の社労士の先生方が寸劇に出る。

 

そういう意味でも、

今回の研修はとても楽しみにしていました。

 

研修を見ながら、

あらためて感じたのは、

やはり人はストーリーに惹かれるということです。

 

たとえば、単に

 

「法律上、こうしなければいけません」

 

「会社にはこういう義務があります」

 

「これをやっていないと問題になります」

 

と言われると、

たしかに正論ではあります。

 

でも、聞く側からすると、

少し耳が痛い。

 

やらなければいけないことが増える。

 

面倒なことを言われている。

 

そんな受け取り方になることもあります。

 

特に経営者の方にとっては、

「分かってはいるけど、なかなかできない」

ということも多いと思います。

 

でも、そこにストーリーが入ると、

受け取り方が変わります。

 

ある会社で、こういうことがあった。

 

社長は以前から少し気にはなっていた。

 

でも、忙しさもあり、

なかなか手をつけていなかった。

 

そうしているうちに、

ある日、社員から訴えられた。

 

そこから対応に追われ、

会社全体が大変なことになった。

 

こういう流れで話を聞くと、

場面が想像できます。

 

「ああ、うちでも起こり得るかもしれない」

 

「そうなる前に、やっておかないといけないな」

 

そう感じやすくなります。

 

正論だけでは、人はなかなか動きません。

 

でも、ストーリーになると、

自分ごととして考えやすくなります。

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これは、私自身の研修でも感じていることです。

 

特にカスタマーハラスメントについては、

私も銀行員時代に、

カスハラと言えるようなもの、

あるいはカスハラに近いものをいろいろ経験してきました。

 

その体験談を研修の中で話すことがあります。

 

すると、受講者の方が

一番覚えているのは、

法律の細かい説明ではなく、

そのストーリーだったりします。

 

もちろん、法律やルールを伝えることは大切です。

 

ただ、それだけではなかなか残りません。

 

具体的な場面。

 

そのときのやり取り。

 

困ったこと。

 

どう対応したのか。

 

そういう話になると、

受講者の方の表情が変わることがあります。

 

「それ、ありますよね」

 

「うちでも似たようなことがあります」

 

そうやって、

自分たちの現場とつながっていく。

 

そこに、研修の意味があるのだと思います。

 

今回の大分での研修を受けて、

あらためて、ストーリーの力を感じました。

 

紙芝居でも、寸劇でも、

体験談でも、事例でもいい。

 

大事なのは、

聞いている人が場面をイメージできること。

 

そして、

「自分ならどうするか」

「自分の職場ではどうか」

と考えられること。

 

法律を伝えるだけではなく、

人が動きたくなるように伝える。

 

これは、研修講師として

私ももっと意識していきたいところです。

 

ちなみに、今回の研修後は懇親会もありました。

 

会場のすぐ近くで、

関あじ、関さば、豊後牛、大分名物の唐揚げなど、

大分らしい料理をたくさんいただきました。

 

そして、夕方5時半から飲み始めて、

気づけば帰ってきたのは夜中の1時。

 

しかも4次会まで。

 

研修では、

人はストーリーに引き込まれる、

ということを学びました。

 

そして懇親会では、

人は大分の夜にも引き込まれる、

ということを身をもって学びました。

 

夕方5時半に始まった懇親会が、

気づけば夜中の1時。

 

大分の夜、

ストーリー以上に引きが強かったです(笑)

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2026.09.08 Tuesday