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AIは代筆者ではなく、思考を整理する相棒
最近、あらためてAIの活用は大事だなと感じています。
特に私が最近よく使っているのが、ChatGPTへの音声入力です。
以前は、ChatGPTに依頼するときも、基本的には文字を打っていました。
「こういうメールの返信文を作ってください」
「この内容をブログ風に整えてください」
「この相談について、説明文を作ってください」
そんなふうに入力していたのですが、
最近は文字を打つよりも、まず話してしまうことが増えました。
自分が考えていること。
相手に伝えたいこと。
少し迷っていること。
頭の中で整理しきれていないこと。
そういうものを、
とりあえずマイクに向かって話します。
すると、AIがそれを文字起こししてくれます。
さらに、その内容をもとにして、文章として整えてくれます。
これが、想像以上に楽なのです。
もちろん、AIにそのまま丸投げして、
「メールの返信文を作って」と頼むこともできます。
ただ、それだけだと、
どうしても少しAIっぽい文章になることがあります。
きれいに整っている。
失礼もない。
でも、どこか自分の言葉ではない。
そんな感じになることがあります。
一方で、自分の気持ちや考えを、まず自分の言葉で話しておくと、
仕上がりがかなり変わります。
なぜその返信をしたいのか。
相手にどう受け取ってほしいのか。
どこに少し気を遣っているのか。
本当はどんなニュアンスを入れたいのか。
そうしたものが、文章の中に残りやすくなります。
特に、私の場合は社労士という仕事柄、
お客様から込み入った相談をいただくことがあります。
簡単に一言で返せる相談ばかりではありません。
法律の考え方。
判例の傾向。
行政解釈。
会社の実情。
従業員との関係性。
従業員の感情。
今後起こりそうなリスク。
そういったものを、
頭の中で組み合わせながら考えます。
「この事案は、法律上はこう考えるべきだろう」
「ただ、実務上はここに注意が必要だろう」
「この言い方をすると、相手に強く伝わりすぎるかもしれない」
「でも、ここは会社として曖昧にしないほうがいい」
そんなふうに、頭の中で方向性を整えていきます。
そして、それをマイクに向かって話します。
最初からきれいな文章にしようとは思っていません。
まずは、自分の中にある考えを言葉にして出す。
その段階では、
多少言い回しが荒くてもいいと思っています。
話しながら考えることもあります。
同じことを何度も言っていることもあります。
途中で、
「いや、少し違うな」
と思って、言い直すこともあります。
でも、それでいいのだと思います。
大事なのは、
自分の頭の中にある考えや判断の筋道を、一度外に出すことです。
それをAIが文字にしてくれる。
さらに文章として整えてくれる。
これは本当にありがたいです。
もちろん、
それを全部文字で打ち込んでもいいわけです。
でも、正直なところ、
文字で打つのは意外と時間がかかります。
考えながら打っていると、途中で手が止まることもあります。
「あれ、何を書こうとしていたっけ?」
となることもあります。
その点、音声入力だと、
頭に浮かんだことをそのまま話せます。
「自分はこう思っていて」
「この点はこう考えていて」
「ただ、ここは少し迷っていて」
「だから、こういう言い方にしたい」
そんな感じで話していくと、AIがそれを文字にしてくれます。
そして、その文字起こしをもとに、
ある程度読みやすい文章に整えてくれます。
実は、このメルマガもそうです。
最初から全部を文字で打っているわけではありません。
まず、思っていることを音声で話します。
それを文字起こしします。
その内容をAIに整えてもらいます。
そして最後に、自分で読みながら修正します。
「ここはちょっとニュアンスが違うな」
「この表現は自分っぽくないな」
「ここはもう少しやわらかくしたいな」
そんなところを、少しずつ直していきます。
つまり、AIに全部を任せているわけではありません。
考えるのは自分。
判断するのも自分。
理屈を組み立てるのも自分。
その考えを文字にして、
文章の形に整えるところをAIに手伝ってもらっている。
そんな感覚です。
AIは、法律家としての判断を
代わりにしてくれる存在ではありません。
でも、自分の頭の中にある考えを言語化したり、
文章として整理したりする相棒としては、非常に優秀だと感じています。
AIを使うと、文章を書く作業はかなり楽になります。
ただ、使っていて思うのは、楽になる部分と、
逆にごまかせなくなる部分があるということです。
文章を整えることは、AIがかなり助けてくれます。
ただ、何を伝えたいのか。
なぜそう考えるのか。
相手にどう受け取ってほしいのか。
その部分は、やはり自分で考えるしかありません。
つまり、AIは文章を書く作業を助けてくれますが、
自分の考えそのものを代わりに持ってくれるわけではありません。
だからこそ、音声入力であっても、ただ話しているだけではなく、
頭の中で一度考えたことを言葉にしている感覚です。
AIを使えば使うほど、
結局は自分が何を考えているかが問われる。
最近、そんなことを感じています。
これからの時代、AIを使うか使わないかではなく、
どう使うかが大事になっていくのだと思います。
AIに全部任せるのではなく、自分の考えを引き出す道具として使う。
自分の言葉を整える相棒として使う。
そう考えると、AIはかなり心強い存在です。
ただ、このやり方にも一つだけ弱点があります。
それは、パソコンに向かって普通にしゃべることです。
事務所ならいいのですが、
カフェでこれをやるのは、なかなか勇気がいります。
法律相談や込み入った相談の内容について、
マイクに向かって真剣に話しているわけです。
周りから見れば、
パソコン相手に熱心に相談している人に見えるかもしれません。
ちなみに、カフェでパソコンを開いて仕事をする姿には、
おしゃれな感じがして、密かに憧れもあります。
ただ、いつも思うのですが、
カフェでパソコンを使って仕事をしている人たちは、
トイレに行くとき、パソコンをどうしているのでしょうか。
持っていくのか。
置いていくのか。
隣の人に見ていてもらうのか。
個人的には、
パソコンを置いたまま席を外すのは、どうしても怖いです。
パソコンそのものがなくなるのも大変ですが、
それ以上に怖いのは、中に入っている情報です。
個人情報やお客様の情報、
仕事上の資料などが入っていると考えると、
「ちょっとトイレに行くだけだから」
では済まない話になります。
戻ってきたら、コーヒーは残っているのに、
パソコンだけなくなっていた。
そんなことになったら、
音声入力どころの話ではありません。
そのあたりを考え始めると、
ますますカフェで仕事をする自信がなくなってきます。
まあ、今までもしたことはないんですけどね(笑)


