グロースパートナー
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2026 / 09 / 21  12:00

社員研修は社長の勇気にもなる

先日、ある会社で、リーダー育成研修を行ってきました。

 

全6回シリーズのうち、今回は3回目。

 

2ヶ月に1回のペースで実施しているので、

全体では約1年かけて進めていく研修です。

 

今回、最初に行ったのは、

前回から今回までの2ヶ月間の振り返りでした。

 

第2回の研修が終わってから、

この2ヶ月間で何を意識したのか。

 

実際に仕事の中で、

どんなことを考えたのか。

 

うまくいったことは何か。

 

逆に難しかったことは何か。

 

そういったことを、

一人ずつ言葉にしてもらいました。

 

実はこの2ヶ月の間に、

会社の中では、ここでは詳しく書けないような大きな出来事がありました。

 

社長にとっても、

かなりショックの大きい出来事だったと思います。

 

そんな状況の中での、今回のリーダー育成研修でした。

 

今回、もう一つ印象的だったのは、参加メンバーの変化です。

 

前回は、

外国人社員の方が2名、

日本人社員の方が4名という構成でした。

 

それが今回は、

外国人社員の方が2名増えて4名。

 

日本人の正社員の方が3名。

 

合計7名での研修になりました。

 

そこで改めて感じたのが、言葉の難しさです。

 

私も、外国人社員の方にも伝わるように、

ひらがなで書いた資料を準備して行きました。

 

ただ、今回の研修は、

そもそも日本人の社員さんにとっても

簡単な内容ではありません。

 

リーダーとして、

自分は何を考えたのか。

 

相手にどう関わったのか。

 

自分の行動をどう振り返るのか。

 

そして、それを自分の言葉でどう表現するのか。

 

日本人でも、かなり考えさせられる作業です。

 

外国人社員の方の場合は、

日本語で聞き、日本語のレジュメを見て、

それを自分の母国語で理解し直し、

さらに日本語で発表する。

 

当然、日本語の習熟度も一人ひとり違います。

 

言葉が片言になることもありますし、

うまく表現できないこともあります。

 

でも、その中で、とても印象的な場面がありました。

 

今回の振り返りでは、一人が発表したあと、

残りのメンバーが一言ずつフィードバックをする形にしました。

 

そのとき、外国人社員の方々が、

本当にまっすぐな言葉で感謝を伝えていたのです。

 

「教えてくれて、ありがとうございました」

 

「いつも丁寧に対応してくれて、ありがとうございます」

 

「すごくいい人です」

ChatGPT Image 2026年9月19日 18_05_32.png

言葉としては、とてもシンプルです。

 

でも、その分、とてもストレートに伝わってきました。

 

日本人の場合、こういう場面では、

少しオブラートに包んだり、

抽象的に言ったりすることがあります。

 

それはそれで、日本人らしい配慮でもあります。

 

ただ、今回の外国人社員の方々の言葉は、

少ない言葉だからこそ、余計に気持ちが伝わってきました。

 

それを聞いた日本人社員の方々も、

きっと嬉しかったと思います。

 

「自分の関わりが、ちゃんと相手に届いていた」

 

そう感じる場面だったのではないかと思います。

 

そして、今回もう一つ、

私にとって大きな気づきがありました。

 

それは、研修後に社長からいただいた言葉です。

 

この会社の社長は、研修を一緒に受講するというよりも、

社員さんたちの様子を見守る立場で参加されています。

 

今回、社長は、

社員同士がお互いに振り返りをし、

フィードバックをし合う姿を見て、

とても心を動かされたようでした。

 

研修後、社長から、

 

「このメンバーでやっていけると思えた」

 

「今いるメンバーに、改めて可能性を感じた」

 

「これからに向けて、勇気を持つことができた」

 

というような言葉をいただきました。

 

正直、これは私にとっても

とても印象に残る言葉でした。

 

これまでも研修の中で、

社員さんの成長を感じる場面はありました。

 

最初はなかなか話せなかった人が、

少しずつ自分の考えを言葉にできるようになる。

 

相手の話を聞いて、

自分なりにフィードバックできるようになる。

 

そういう変化を見るたびに、研修の意味を感じてきました。

 

ただ、今回は少し違いました。

 

社員さんが学ぶ。

 

社員さんが成長する。

 

それだけではなく、その姿を見た社長が、

もう一度、社員さんたちに可能性を感じる。

 

会社の未来に対して、

勇気を持つ。

 

その場面に立ち会ったような気がしました。

 

研修というと、

どうしても受講者のためのものだと考えます。

 

もちろん、それは間違いありません。

 

でも、今回改めて感じたのは、

研修は、受講者だけのものではないということです。

 

社員さんが真剣に考えている姿。

 

仲間に感謝を伝える姿。

 

お互いの成長を見ようとする姿。

 

そういう姿は、それを見守る経営者の力にもなる。

 

経営者は、いつも強く見えるかもしれません。

 

でも、本当は不安もあります。

 

このメンバーで大丈夫だろうか。

 

これから会社はうまくやっていけるだろうか。

 

自分の考えている方向に、社員はついてきてくれるだろうか。

 

そんな不安を抱えていることもあります。

 

特に、会社の中で大きな出来事があった後であれば、

なおさらだと思います。

 

だからこそ、

社員さんたちが真剣に向き合う姿は、

社長にとって大きな勇気になったのだと思います。

 

今回の研修で、私は改めて感じました。

 

リーダー育成研修は、

単に知識を伝える場ではありません。

 

社員さんが、自分の言葉で考えを表現する場です。

 

仲間の考えを聞く場です。

 

お互いの関わりを確認する場です。

 

そして時には、社長が社員さんたちの可能性を

もう一度信じるきっかけにもなる。

 

そういう力があるのだと思います。

 

研修後に社長から、

「勇気を持つことができた」

という言葉をいただいたとき、

私自身も大きな勇気をもらいました。

 

研修講師として、とてもありがたい時間でした。

 

これからも、

参加者の皆さんが自分の言葉で考え、

お互いに学び合える場を大切にしていきたいと思います。

 

2026.09.21 Monday