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『経営発表会』で気付いた2つの意外なこと
先日ですが、お取引いただいている会社の
経営発表会に来賓として参加してきました。
他の来賓として、金融機関5社の支店長と担当者、
税理士事務所の担当者などが参加されていました。
経営発表会の内容としては次のようなものでした。
・経営理念の確認と唱和
・成績優秀社員の表彰
・社員の決意表明
・理念が実現したときの会社の形態、子会社の数、役員と社員の人数、業務内容
・社会貢献したと社長が思える5年後の売上目標の発表
・今期社員が自由に使える研修費、新聞図書費
・来賓者の感想の発表
動画を使って参加する人を飽きさせないような工夫もあったり、
社長が熱い想い語ってくれたりと、とても充実した時間でした。
その中で2つ気付いたことがありましたので、お話をさせていただきますね。
【1.社会貢献したと社長が思える5年後の売上目標の発表】
売上目標を発表する際の通常の決め方は、
・前年対比の売上目標
・他社対比の売上目標
・実現したいことにかかるお金を積み上げていった結果として算出された売上目標
売上目標の決め方はだいたいこの3つなのですが、
「社会貢献したと社長が思える売上目標」という決め方はとても斬新でした。
なぜかと言いますと、その決め方は一見根拠がないように見えて、
実はとてもとても大事なことだったからです。
一般的には、実現したいことを積み上げていった結果として算出された売上目標が
一番合理的で根拠がある売上目標だと言われています。
ですが、社長は会社の最終責任者で逃げも隠れもできない立場で、
覚悟を決めて会社経営をしています。
そんな社長がその売上目標を掲げることで最高のパフォーマンスを発揮し、
モチベーションを維持し続けることができるのであれば、それに代わるものは他にありません。
根拠とか合理性とかも大事ですが、
「その売上目標を見てモチベーションが上がるか?」という感情の部分が、
何かを成しえる上で実は一番大事なんだと感じる出来事でした。
【2.今期社員が使える研修費、新聞図書費の発表】
他社の経営発表会でそこの費用について
発表がされたことはなかったので、これも斬新でした。
社員にとっては社長の自分達への期待を
具体的金額で聞けたということにとても意味があります。
この金額が分からないと、社員は受けたい研修、取りたい資格、読みたい本があっても
「高いから拒否されるだろうな」
「会社に申し訳ないな」
「経費を切り詰めているから言いにくいな」
という不安があります。
けど、そこの予算をあらかじめ聞いていれば、
自分の希望を言いやすくなるので、
社員の自発性と成長をより促すことができます。
なにより、会社から自分達が期待されていること、
会社が自分達にケチろうとしていないことが分かるので、
より社員の会社への貢献意欲が上がっていくでしょう。
私にとってはあまりにも盲点だったので
「なるほどな~」と目からうろこでした。
今回のブログは以上ですが、
みなさんの会社はどのような取り組みをされていますか?
色々な会社の事例や、私が関わったお客様の事例なども
このブログでお伝えできればと思っています。
ちなみに、今回参加した経営発表会の来賓に、
私が以前働いていた銀行の佐賀支店の支店長もいらっしゃいました。
面識はなく、私よりも3つ年上の支店長でしたが、
私が一緒に働いた先輩や同僚をたくさん知っており、
ついついその話で盛り上がってしまいましたw
また、私が入社した約20年前のコンプライアンスが緩い時代と、
コンプライアンスガチガチの今の時代との違いにも驚かされました。
他にも、昔の懐かしい古き良き銀行員時代の今じゃ考えられないようエピソード、
理不尽な先輩たちのことを思い出し、二人で大笑いしました(^^)
ブログに書いた気付きだけでなく、
このような出会いのきっかけも与えてくれた経営発表会の会社の社長には
感謝の気持ちでいっぱいです!
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
令和5年6月14日(水)15時~17時【成果に直結する「生きた経営理念づくり」セミナー】を開催します!
本日は告知をさせてください(^^)
掲げているだけで浸透していない理念は意味がない!
【成果に直結する「生きた理念づくり」セミナー】
を開催いたします!
【令和5年6月14日水曜日】
【15時~17時】
【参加費無料】
【定員10社】
【対象者:経営者、経営幹部、次期経営者候補、職場のリーダー】
【場所:社会保険労務士法人きたむら事務所セミナールーム 佐賀市天神1-2-55 益本天神ビル 6F https://kitamura-office.jp/ 】
※お車でお越しの場合、お手数ですが近隣の有料駐車場をご利用ください。
「仕事やサービスへの想いが社員に伝わっていない!」
「企業イメージを向上させて売上アップにつなげたい!」
「求人への応募が全くない、良い人材が全く集まらない」
という経営者のお役にたつべく、そのノウハウのエッセンスをお話しします。
【セミナー内容】
・理念とはいったい何なのか?
・理念の構成要素
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・理念を実際に作ってみよう
【このセミナーで得られる4つの成果】
1.自社がやりたいことが明確になり、経営にブレがなくなり楽しくなる。
2.伝えたいことを社員に伝えるための手法が学べる。
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無料となっておりますので、ぜひとも下記サイトよりお気軽にお申し込みください!
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「『過去を振り返るな』は本当なのか?」
私の話で恐縮なのですが、最近、「振り返りタイム」というのを1日の最後に設けるようにしています。
その日を振り返って感じたことを手帳にメモするのです。
なぜ振り返るようになったのか?
それは振り返ることで得られることが多いからです。
一方で、次のような言葉を聞いたことがありませんか?
「過去を振り返るな」
振り返りを始めたときに、ふと頭に浮かんだ言葉です。
さて、振り返りは良いことなのでしょうか?
それとも悪いことなのでしょうか?
結論から言いますと、良いことです。
では「過去を振り返るな」とはどういうことなのでしょうか?
これは
「過去を振り返ってくよくよ悩んでも過去のことは変えられない。
過去を振り返ることでくよくよしてしまうくらいなら、過去のことは忘れて、
目の前のことに集中したほうが成果があがりやすい」
「過去を振り返って、過去の成功にすがるのは生産性が高い行為ではない。
過去の成功体験はあくまでも過去のことなので、
そこで思考が停止しないようにしなければならない」
こういうことを伝えたい言葉なんだと思います。
つまり、振り返りを否定しているわけではなく、
振り返ることで成果があがりにくい状態になるくらいなら、
振り返りをやめて前を向いたほうがいいということです。
確かにそうですよね。
では、振り返ることは本当に良いことと言えるのでしょうか?
そこでみなさんにも身近な振り返りの事例をいくつか見てみましょう
・「PDCA」
計画を実行する際に使われるビジネス用語で、プラン、ドゥ、チェック、アクションの略です。
計画して行動した結果をチェックで振り返ることで、次に繋げる効果があります。
・「終戦記念日」
私は長崎生まれですので、小学校の時は8月9日と8月15日は登校日でした。
戦争の悲惨さを過去から学び、それを平和な未来に繋げていくことを誓う日です。
・「読書感想文」
読書を通じて、作者が伝えたかったことを整理したり、
自分の感情の動きを振り返り、得られた学びを文章にしていくものです。
読んだ本の感想を言語化することで、本からの学びを何倍にもする効果があります。
・「VAR」(ビデオアシスタントレフェリー)
サッカーのカタールW杯で採用された録画による審判のことです。
見逃した出来事、人間の目で確認できなかった出来事を録画を見てジャッジします。
日本VSスペインではこれで日本は救われましたね。
・「結婚式での新婦の両親への手紙」
子供の頃を振り返りながら、迷惑をかけたことへの謝罪と、
育ててくれたことへの感謝を両親に伝える結婚式のメインイベントですね。
人はストーリーに心を揺さぶられますので、
聴き手の涙腺が一気にゆるんでしまいます。
・「大晦日」
「今年は充実した1年だった」と1年間を振り返り、
「来年はもっと充実させよう」と来年への意欲を高める日ですね。
・「決算書」
本来は納税額を決定するためのものですが、
過去1年間の会社の業績もわかりますので学校の通知表のような意味もあります。
銀行は決算書から会社の利益構造の分析や、
経営努力の姿勢を読み解き融資の審査を行います。
会社の過去の数字を勝手に都合よく書き換えたら粉飾決算という重大な背信行為となってしまうので、
銀行との取引停止は避けられないでしょう。
なので、過去のこととは言えめちゃくちゃ大事な資料です。
こうしてみると、世の中振り返りばかりですね笑
過去を振り返ることで、救われたり、学んだり、モチベーションがアップしたりで
次に活かされることがたくさんあることに気付きます。
誤解を恐れずに言えば、人間って振り返りしかしていないのかも知れませんね。
そうすると、これからは振り返りの精度を上げて、
いかに未来に繋げていくのかが大事になってきます。
その振り返りの精度を上げるのが毎日の「振り返りタイム」です。
私はこれからも「振り返りタイム」を大事にして、自分が描く未来の実現に活かしていきたいと思います!
メルマガ書き方講座で学んだこと、それは「楽しむこと」
最近ですが、メールマガジンの書き方を学べる講座を受講してきました。
グロースパートナー 社労士事務所-メールマガジン (saga-syaroushi.com)
上記リンクから登録いただいたみなさんに週に1回メール配信しているメルマガの書き方を学ぶ講座です。
「みなさんに共感してもらえるような良い内容にしないといけない」
という強迫観念が私の中にあったため、
実はメルマガの文章を書くのが苦しくなっていました。
それを何とか解消したいと思いその講座を受講しました。
その講座を受講する中で、
実は大きな見落としが自分にあったことに気付きました。
それは
「そもそもメルマガを書くことを楽しんでいるのか?」
ということです。
メルマガを書くのは仕事の一部なので、楽しいかどうか関係なく
「書かなきゃいけない」
と思い込んでいましたので、目からうろこでした。
それと同時に、
私が以前に経営理念の作成で支援した介護事業所さんのことを
ふと思い出しました。
私が支援する経営理念作成支援の特徴は、
経営者だけでなくスタッフの方にも関わってもらうことです。
これは、経営者だけで考えて作った理念は
スタッフにとっては自分事になりにくかったりするからです。
なので、実際にスタッフの方に経営理念の一部について
案を出してもらっています。
こちらの介護事業所さんでも
スタッフに経営理念の案を出してもらいました。
その案を見て私はビックリしましたのですが、その案がコチラ
「笑顔の輪を拡げましょう(^^)」
なんと顔文字があるじゃないですか笑
どうしても堅苦しくなりがちな理念の文章に顔文字を入れるとは、
どれだけ楽しい職場なのでしょう!
そして文章そのものも素晴らしく感じました。
「笑顔」というキーワードで理念を作る場合、
「笑顔を大切にしよう」というような案が出ることが多いのですが、
この「笑顔の輪を拡げましょう(^^)」は既に笑顔であることが大前提となっていて、
それを周りに拡げていこうというのです。
確かに職場をよく観察すると、
笑顔のスタッフがとても多いことに気付きました。
そしてなにより、社長が一番笑顔であることにも気付きました。
少人数の介護事業所なので社長もスタッフと一緒に仕事をしていることが多いのですが、
社長はどんなに大変な時でも笑顔で楽しそうに仕事をしているので、
それがいつの間にかスタッフにも伝染していったそうです。
楽しいことだけでなく大変なことも含めて「楽しむ」という社長の姿勢が、
スタッフに勇気と元気を与えて、
それがその介護事業所の価値観として根付いていったのでしょうね。
そうは言っても、人間ですので
仕事でクレームなどが続けば心が苦しくなることもあります。
なので「仕事を楽しもうとか無理」と感じる時もあるでしょうし、
それを無理やりに楽しもうと思う必要はないと思います。
ただ、苦しさを感じていないときくらいは
「仕事を楽しもう」と思えるきっかけを作れるだけの
「心の余裕」「視野の広さ」を持っておくことは大事だなと私は感じました。
なので、これからのメルマガも「楽しもう」と
思いながら書いていこうと思います(^^)
今回のお話は以上です。
みなさんはどのように思われましたか?
今度お会いしたときにこんな話題でもお話しできたら嬉しいです。
お仕事頑張っていきましょう!
引き続き応援しています。
「組織として成功させるには○○が大事?」
こんにちは!
リーダー育成専門社労士の木貞です。
3月より、リーダー育成研修講師の養成講座に参加しております。
その中で、
「メンバーどうしが相互支援しながら、ともに成長していくためには?」
これを考えるワークがありました。
「ともに成長?」
「承認かな?」
「心理的安全かな?」
などと、自分の頭のひきだしから一生懸命絞りだそうとしましたが、
これといった明確な答えがでませんでした。
講座の講師の方から教えていただいたこと、それは
「関係性の質を高めること」
これが大事になるそうです。
マサチューセッツ工科大学のダニエル・キム教授が
「組織の成功エンジン」というモデルを使って、
次のようなサイクルが大切であることを説明しています。
1.「関係性の質」組織の関係性が良く、お互いが認め合っている状態、これが高まると
2.「思考の質」本音で対話が生まれ、お互いに助け合う思考が生まれる状態、リスクを恐れず真に組織に必要な情報共有が行われる状態になる。
これが高まると
3.「行動の質」リスクを恐れずチャレンジしたり、お互いに助け合ったりする状態になる。
これが高まると
4.「結果の質」結果として業績が向上しやすくなる状態になる。
これが高まると
1に再び戻って「関係性の質」が更に高まり、2.3.4.1.…と続く
これが順繰りでサイクルしていくことで、登りのらせん階段のようにスパイラルして
組織の成果があがっていくそうです。
「なるほど」と思ったのと同時に、逆に考えると、スタートである「関係性の質」が悪いと
負のスパイラルにおちいってしまうということなんだというのもわかります。
この話を聞いたときに、また銀行員時代の話を思い出しました。
関係性が良く、本音で話し合っていたときの営業チームにいたときは成果があがりやすかったので、
色々な方に相談をしていましたし、多くのチャレンジをさせてもらいました。
そして毎日のように飲みに行ってましたねw
逆に、お互いに足を引っ張りあったり、貶めたりするような関係性が悪い営業チームにいたときは、
できるだけ本音を隠すようにして、チャレンジもせず無難な行動に留め、相談ごとも信頼できる方だけにしていました。
飲みに行く回数もグッと減りました。
自分発信で関係性の質を高める動きができなかったという反省はあるのですが、
これらの出来事を客観的に見てみると、「関係性の質」がいかに大事かが分かりますし、
若い時に既に経験していたんだなと感慨深くなりました。
やはり「関係性の質」を高めるためには、少しずつでもいいので、
自分発信で良いサイクルを生み出す行動をしていくことが大事だなと感じます。
幸いにも、私は周りから「誠実かつ論理的」っぽく見えるそうですw
たぶん、言葉を選びながら話すので、それが苦手な人からすると
「誠実かつ論理的」っぽく見えるようです。
そのように言っていただけるのは本当にありがたいことなので、
「誠実かつ論理的」っぽいという個性で周りの方と積極的に関わりながら「関係性の質」を高めて、
成果をあげていきたいなと思います(^^)