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そもそも「リーダー育成研修」ってなんなの?その2~中小企業で階層別研修をしないほうがよい理由~
前回のブログで、
私が実施しているリーダー育成研修の
3つの要素についてをお伝えしました。
⑴管理職というリーダー職の社員をより良いリーダーに育てる
⑵次世代のリーダー候補にリーダーに必要な思考を学んでもらう
⑶リーダーを支える社員やリーダーに仕える社員に
リーダーがやっていること、やろうとしていることに理解と関心を示してもらう
そして、
中小企業の経営者さんから
「体系立てて管理職を育てていきたいから、
階層別研修をお願いしたい」
と依頼されても
「一部の管理職の社員だけではなく、
新入社員も含めた全社員を集めて研修をしましょう」
と提案していること、
そして
私自身は
「中小企業では階層別研修をしないほうがいい」
とすら思っていることをお伝えしました。
「なぜ中小企業では階層別研修はしないほうがいいの?」
これについては
ちゃんとした理由が3つあります。
①階層別研修に意味がないから
②今の管理職は昔より大変だから
③全員で学んだほうが効率がいいから
今回は
①階層別研修に意味がないから
これについてお話ししようと思います。
誤解を恐れずに言いますと、
大手研修会社が大企業において行う階層別研修
(主任研修、課長研修、支店長研修など)は、
どの階層研修でも9割は同じ内容を教えているからです。
残りの1割は、
その会社の階層ごとに求められる役割を
解説しているだけなんです。
つまり、管理職、リーダーとして
本当に学ぶべきこと、
知っておくべき理論、
身に付けたい思考は、
どの階層もほぼ共通しているということなんです。
ですので、
階層の定義や役割の範囲が
大企業に比べると曖昧である中小企業においては
階層別研修をわざわざ実施する意味が
非常に薄いということなんです。
つまり、中小企業においては
大企業のマネをして
階層別研修を実施する必要もないし
しても意味がないということです。
「なぜ中小企業では階層別研修をしないほうがいいの?」
残りの2つ理由
②今の管理職は昔より大変だから
③全員で学んだほうが効率がいいから
次回以降のブログでお伝えしますね(^^)
そもそも「リーダー育成研修」ってなんなの?その1
先々週の話になりますが、
リーダー育成研修を物流業のクライアントで
実施してきました。
「リーダー育成研修ってことは、
職場のリーダーだけが受講しているのよね?」
と思われがちですが、
実はそんなことはありません。
最近入社した新入社員から
営業部長まで、
全ての社員さんに受講してもらっています。
「いやいや、リーダー育成研修って、
管理職研修でしょ?」
「なんで新入社員も受講しているのよ?」
という疑問をいただくことがあります。
結論から言いますと、
私が行うリーダー育成研修は
大企業で実施されるような
階層別管理職研修ではないんです。
次の3つの要素が含まれた研修を
私は「リーダー育成研修」と勝手に呼んでいます。
⑴管理職というリーダー職の社員をより良いリーダーに育てる
⑵次世代のリーダー候補にリーダーに必要な思考を学んでもらう
⑶リーダーを支える社員やリーダーに仕える社員に
リーダーがやっていること、やろうとしていることに理解と関心を示してもらう
ですので、
職場のリーダーである管理職だけでなく
新入社員も含めた「社員全員」で受講したほうがよいと
思っています。
中小企業の経営者さんと人材育成の話になった時に
「体系立てて管理職を育てていきたいから、
階層別研修をお願いしたい」
と依頼されることもありますが、
そんな時でも
「一部の管理職の社員だけではなく、
新入社員も含めた全社員を集めて研修をしましょう」
と提案しています。
むしろ、
中小企業においては階層別研修はしないほうがいいのではないか
とすら思っています。
「なぜ中小企業では階層別研修はしないほうがいいの?」
これについては
ちゃんとした理由が3つあります。
①階層別研修に意味がないから
②今の管理職は昔より大変だから
③全員で学んだほうが効率がいいから
それぞれ説明したいと思いますが、
長くなっちゃいますので
次回のブログでお伝えしますね(^^)
良い会議とは?その3~ポジティブアプローチとは?~
先週は長女の部屋を探しに、
再び東京へ行ってきました。
新宿の不動産屋で物件選びをしましたが、
家賃高すぎ!
30年前に長崎から佐賀大進学した際に
私が借りたアパートの家賃は32,000円
東京ではその倍くらい出さないと
良い物件はないんですね…
ちなみに、夜の新宿を歩きましたが
「栄の国祭りか!」(佐賀のお祭り)と
ツッコみたくなるくらい人が多かったです。
佐賀の人間からすると
毎日がお祭り騒ぎか?ってくらい
賑わっています。
いやー、東京って人が多くて疲れる笑
さてさて、会議の話に戻りますが、
会議は2種類あるってことをお伝えしました。
①決まったことの進捗を確認する会議
②どの方向を目指すのかを確認する会議
今回のブログでは②についてお伝えします。
②どの方向を目指すのかを確認する会議
これは簡単に言うと
将来を描くための会議です。
どの山を目指すのか?
自分達は将来どうしたいのか?
これを決めるための会議です。
その時に用いるフレームワークとして
ポジティブアプローチというものがあります。
「現状」に対して
「こうなりたい!」というアプローチ方法です。
対話を中心に、
強みにフォーカスして進めていきます。
右肩上がりの時代と違って、
今は情報がたくさんあるため、
正解が分からない時代だと言われています。
そんな時代だからこそ、
このアプローチは威力を発揮します。
Nikeには
「5年後に我々はどうやって飯を食うか?」
ということだけをひたすら考える部署があるそうですが、
その部署はこのポジティブアプローチを使って
5年後のことをひたすら考えているとのことです。
一方で、その反対の
ギャップアプローチというフレームワークもあります。
これは
「現状」に対して
「不具合がない状態」を目指すアプローチ方法です。
分析や診断がメインのアプローチ方法です。
製造業において不良率を下げるための手法などが
これに当てはまります。
で、ポジティブアプローチに話を戻しますが、
具体的にどのようなフレームワークなのかというと
4つのDを活用します。
【ディスカバリー(強みの発見)】
↓ ↓ ↓
【ドリーム(理想の状態)】
↓ ↓ ↓
【デザイン(目指す状態の明確化)】
↓ ↓ ↓
【ディスティニー(実践して定着化)】
これだけだと分かりにくいので、
質問例で進めてみます。
【ディスカバリー(強みの発見)】
Q1.これまでで、あなたの最も仕事のやりがいを感じたときは?
(やる気が出たり、自分のチカラが最大限に発揮されていると感じたとき)
Q2.自分自身、自分の仕事、自分の組織について、
「どんな長所」や「感謝できること」があると思いますか?
↓ ↓ ↓
【ドリーム(理想の状態)】
Q3.どんなことがあれば(起きれば)、
組織の潜在力が最大限に発揮されると思いますか?
そのとき組織やあなたはどうなっていると思いますか?
状態をできるだけ具体的に描いてみてください。
↓ ↓ ↓
【デザイン(目指す状態の明確化)】
Q4.自分の組織について、
あなたがずっと「こうなって欲しい」と願ってきた状態が、
将来実現したことを想像してください。
今との違いはどんなところですか?
あなたはどんなふうに貢献していますか?
↓ ↓ ↓
【ディスティニー(実践して定着化)】
Q5.あなたが自らやっていくことは?
ちなみにですが、
これを初めてすると、
最初は視野が狭かったり、
発想が限定的だったりして、
「うーん、Q5の実践内容がなんかイマイチ」
ということもあります。
それでも大丈夫です。
いきなり良いアイデアがポーンと
浮かぶなんてことはありません。
理想の状態を最初から
イキイキと描くことは難しかったりします。
理想が明確でないならば、
実践する内容も曖昧になるのは当然のことです。
でも最初はそれで大丈夫です。
これを繰り返し、
イメージを鮮やかにしていくことが大事です。
この質問ワークを何回か繰り返すことで、
視野が拡がり、発想が豊かになってきて、
ドンドンと色んなアイデアがわいてきます。
継続してコツコツと
繰り返すことが大事です。
ぜひ皆さんも一度試してみて下さいね(^^)
良い会議とは?その2~会議の種類とは?決まったことの進捗を確認する会議~
今日も日本のあらゆる会社で
会議がなされていることでしょう。
そもそもですが、会議ってどんな種類のものがあるのでしょう?
それは2つです。
①決まったことの進捗を確認する会議
②どの方向を目指すのかを確認する会議
今回のブログでは①についてお伝えします。
①決まったことの進捗を確認する会議
これは簡単に言うと
PDCAを回す会議です。
PLAN(計画)⇒DO(実行)⇒CHECK(評価)⇒ACTION(改善)
これを愚直に追い求めていくものです。
世の中のほとんどの会議は
これに該当します。
ではその会議において何をするのか?
答えは簡単で、次の5つを会議で確認するだけです。
1.目標を確認する
2.進んだことを確認する
3.気になっていることを確認する
4.「気になっていること」の解決策を考える
5.いつまでに何を誰がするのかを決める
たったこの5つです。
簡単ですよね笑
とは言え、
それを意識しないで、
先輩や先人たちのやり方を
見よう見まねでやっていて、
非常に効率の悪い会議になっていることが
けっこうあります。
もし会議をしても
「なんか上手くいかないな~」
と感じたら、
さっきの5つを意識して
会議を進めてみて下さい。
きっと今までと違うものが見えてくるはずです♪
では次回のブログでは
「どの方向を目指すのかを確認する会議」
についてお伝えしますね!
お楽しみに(^.^)
良い会議とは?その1~ダメな会議とは?~
先週ですが、久々に東京まで1泊2日の学びに行ってきました!
何を学んだのか?
それは「会議のあり方とやり方」です!
私の今の主な仕事は
リーダー育成です。
研修を通じて組織を成長させるための理論や
リーダーとして身に付けるべき思考のインプット、
実践後の振り返りなどを行っています。
言わば、
現場で実践するための予備知識のインプット
実践を想定した練習、
実践した後の振り返りを
研修を通じて行うわけです。
ただし、研修を受ければ
完璧な立ち振る舞いができるかというと
そうではありません。
研修で学んだことを実践しないことには
リーダーとしての立ち振る舞いは身に付きません。
では、会社において学んだことを実践する場って
どんな場があるのでしょうか?
それは大きく2つあります。
①部下との1ON1ミーティングの場
②多人数が集まる会議の場
1ON1のミーティングについては、
コーチングの大切さが浸透しつつありますので
熱心に勉強される方が多いです。
しかし、多人数が集まる会議についてはどうでしょう?
たぶん、見よう見まねで会議やっているのではないでしょうか?
そうなんです、1ON1ミーティングはみんな熱心に勉強するのに、
会議についてはなぜか手を抜いているんです。
私も47歳になり、様々な会議に出席しましたが、
本当に色々な会議を体験しました。
特にひどかったものとして
以下のような会議がありました。
・社長が一人で話を延々とする「独演会風会議」
・上司が怒鳴り散らして自由な意見が言えなくなる「圧迫会議」
・意見が出されるたびに批判され却下される「もぐら叩き風会議」
・中心人物だけで意見交換が行われ、それ以外の人は会議が終わるのをただ待っている「他人ごと会議」
これらは時間をかけた割に、
大事なことが決まらなかったり、
決まったことのクオリティが低かったり
すべきことが曖昧になったりと
まさに「ダメな会議」と典型と言えます。
もしかしたら
皆さんもどれかを一度は経験したことが
あるのではないでしょうか?
とにかく「会議」については
あまりにも手を抜きがちです。
手を抜いているつもりはないけれども
やり方が分からないので、
我流に陥っているという感じかも知れません。
「じゃあどんな会議が良い会議なのよ?!」
こんな疑問にお答えするために
次回からのブログで「良い会議」について
何回かに分けてお伝えしますね!
お楽しみに(^.^)








