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あらためて感じた「研修講師としてのやりがい」②
開業して5年ほど経ったある日、ふと気づいてしまいました。
「社労士って、制度や法律に詳しいだけの人と思われてない?」
「なんか、手続き代行屋って感じで、外注扱いされてない?」
そんな自問自答から、
「もっとクライアントに貢献できることってないかな?」
と悩み始めました。
その結果、たどり着いたのが
「会社をもっと良くする仕事をしよう!」という決意。
そして、さっそく
まあまあ高いお金を払って勉強し挑戦してみました。
・人事評価制度 → 効果が不確実すぎて撤退
・社員面談 → 「これ、上司の仕事では…?」と疑問を抱き縮小
・社員研修 → 1対多で効率的。「これだ!」と本格参入
こうして、今のスタイルが完成しました。
…が、実はこの社員研修にも、決定的な弱点があったのです。
今回はそのお話。
まず大前提として、私の研修は
「知識を詰め込む講義型」ではありません。
テーマはこんな感じ
・組織論、理念浸透
・リーダーシップ、マネジメント
・コーチング、承認
「気づきを得る」「思考を深める」「モチベーションを高める」
そんな"内面から変える"ことを目的にした研修です。
でも、ここにこそ落とし穴が…。
社員研修の3つの弱点とは?
①経営者が研修を怪しんでいる
「うちの社員が、こんな研修で変わるわけがない」
そんな風に思っている社長、けっこういます。
実際に私も面と向かって言われたこと、あります(涙)
このタイプの社長は、社員の可能性を信じていない。
「現場で鍛えろ主義」で、研修は意味ないと思っている。
なので私はこう言います。
「じゃあ、お試しで1回やってみましょう!」
……が、お試しですら断られるのが現実。
②社員がやる気ゼロ
「なんで忙しいのに研修なんか!」
「こっそり仕事して時間潰そう」
「研修?洗脳か?俺は騙されん!」
こんなふうに構える社員さん、実際にいます。
そんな社員さんがすることとは
・研修中ずっとPCで別仕事
・ずっと腕組みで私を睨む
・ワークに1人だけ頑なに参加拒否
講師としては…もう心が折れそう。
なので対策として、
「研修の冒頭で社長に話してもらう」
→ →この研修に込めた思いや期待する社員像を語ってもらいます。
というのも、社員にとって
「社長が本気かどうか?」はめちゃくちゃ気になるところなんです。
社長が自らメッセージを伝えることで、研修への本気度が伝わり、
「これは大事な時間なんだ」と受け止めてくれる土台ができます。
「社長にも【観察者】になってもらう」
→ →受講態度から見えること、実はすごく多いんです。
たとえば、誰が話を素直に受け止めているのか?誰が反発しているのか?
発言の多い社員と沈黙している社員。
ワークに積極的な人と、仕方なくやっている人。
普段の業務では見えない「人となり」や「関係性のヒント」が浮かび上がってくるんです。
③1回ポッキリじゃ効果なし!
「1回の研修で社員が劇的に変わった!」
…そんな大げさな研修講師の投稿、SNSで見かけません?
あれ、ほぼ嘘です。
いや、正確には「最大瞬間風速的に一瞬変わった」は本当かも。
でも、1カ月後には元通り。
研修って、回数を重ねて少しずつ定着させていくもの。
・学びを深める
・社員間の対話を増やす
・研修内容を仕組みに落とす
これを地道にやらないと、すぐに風化してしまいます。
さて、今回は「社員研修の弱点3つ」をご紹介しました。
…が!
それでも私は研修をやめません。
なぜなら、弱点を超えるだけの価値があるからです。
その「価値」については、また次回!
お楽しみに♪
あらためて感じた「研修講師としてのやりがい」①
私、ここ2年、社員研修をメインに活動しています。
経営者とのアポイント → 面談でお困りごとヒアリング → 提案書作成→ 提案 → 受注(or失注) → 研修実施
→ アンケート回収 → 研修レポート作成→ 経営者と面談し報告 → 強化ポイントを踏まえた提案 → 再受注(or失注)
このループを日々繰り返しながら、
社労士顧問契約のお客様対応、高齢者雇用アドバイザー、
介護労働安定センターのコンサルタント、佐賀大学キャリアセンターの就職相談員など、
いろんな顔を持っています。
それに加えて、社労士法人きたむら事務所の研修部長として、
スタッフ研修やクライアント向けセミナーも実施。
こうして書くと、「忙しそう…」と思われそうですが、
実際、無理なくやっています。
(でも、文字にすると改めて「大変だな」と実感…笑)
さて、そんな私ですが、開業当初の14年前、
研修講師には全くと言っていいほど興味がありませんでした。
当時のイメージは、
「法改正セミナー」「助成金セミナー」
のような知識提供型の研修や
「就業規則説明会」「労働基準法の勉強会」
のような社員向けの固い話。
「調べるの大変そう…」「喋り下手だし無理!」
と思いつつ、
むしろ人材育成に力を入れている先輩社労士を見て、
「なんかカッコつけてるな」
と冷めた目で見ていました。
それが、ある日、ふと気づいたんです。
「社労士って、制度や法律に詳しいだけの人じゃない?」
「手続き代行屋みたいで、結局、外注扱いじゃない?」
このモヤモヤから、
「もっとクライアントに貢献できることはないか?」
「自分がやりがいを感じる仕事は何か?」
を考えるようになりました。
その結果、
「会社をもっと良くする仕事をしよう!」
と決め、コンサルティングの勉強を開始。
コンサルティングには大きく2種類あります。
・経営者向け(経営戦略や財務支援)
・社員向け(人材育成やチーム強化)
私は社員さんと接するのが好きだったので、
「社員の成長を支援するコンサルティング」を選択。
その手段として、
・人事評価制度
・社員面談
・社員研修
を試しました。
ところが、
★人事評価制度 → 評価者の育成が大変。給与が絡めば甘い評価になりがち。
人事評価制度のサービス提供を全国的にしているコンサル会社ですら
離職者がたくさんいる事実を知ったことから「こんなもん、役に立たんわ」と撤退。
★社員面談 → 傾聴とコーチングを活用することで効果はあるが、1対1なので非効率。
「本来は管理者がやるべきことでは?」と感じ、縮小。
★社員研修 → 1対多で効率が良い。
「これならいける!」と本格参入。
こうして、今のスタイルが出来上がったわけです。
ただ、社員研修にも決定的な弱点がありました…
長くなりそうなので、続きは次回で!
ひょんなことから発見!「悩みの整理法」
最近の話なのですが、
ある悩みを同時に複数の方に相談しました。
「〇〇のことでモチベーションが上がらないんです…そんな私に何か一言いただけたら嬉しいです」
…という、ちょっと弱気な相談笑
すると、
ある方は
「もっと自分の中で基準を定めたほうがいいよ」
またある方は
「ここまでやってきた自分をほめてあげよう」
なるほど!と思うようなアドバイスをたくさんいただき、
本当に感謝の気持ちでいっぱいになりました。
でも、正直なところ、こんな葛藤もあったんです。
「たしかにそうだな」と素直に受け入れられるものもあれば、
「いや、それは今の自分にはちょっと違うな…」と感じるものもありました。(助言をくださった方には申し訳ないのですが…)
そこで気づいたのが、
「整理されていない悩みを人に話し、人からの助言や問いかけを自分のフィルターを通すことで、悩みが整理される」
ということ。
つまり、人に話すことで
「そうだな」と思えたら、それが正解。
「そうじゃない」と思ったら、
「そうじゃない何か」が正解ということ。
人に相談することで、
いつの間にか自分の中で答えが見えてくることってありませんか?
「なんか話してるうちに、答えが見えてきたわ!聞いてくれてありがとう!」
みたいな経験、ありますよね。
これって、壁打ちの壁を相手に問答のラリーを繰り返しているってことなんです。
もちろん、世の中には
「誰にも相談せずに自分で答えを出すタイプ」もいます。
ただ、そういう人も頭の中で
自問自答の独り言をフル回転させています。
実際、ある優秀な経営者さんと過ごした時、
何度も何度も独り言を言っていて、
「あ、この人、思考を整理してるんだな」
と感じました。
ちなみに、私は決して優秀ではありませんが、
高校3年生の時、前の席に座っていた女子に
「木貞くん、授業中は独り言が多いよね~」
と言われたことがあります笑
まあ、回転効率が悪い
自問自答のラリーを繰り返していたのでしょう笑
ということで、もし皆さんも悩みを抱えた時は、
ぜひ人に話してみてください♪
良いアドバイスを期待するだけではなく、
その会話の中で自分なりの答えを見つけることを意識すると、
より濃い時間になりますよ(^.^)
胃カメラから学ぶ「ストローク」の大切さ
先日、健康診断で胃カメラ検査をしてきました。
前回は口からカメラを飲み込みましたが、
あまりにも地獄の苦しみだったため、今回は鼻から挑戦することに…!
(↓↓前回の地獄体験はこちら)
https://saga-syaroushi.com/info/5399745
さて、当日。
直前まで「口か?鼻か?」と究極の選択に迷いました。
「鼻から入れるなんて逃げじゃないのか…?」
「いや、これは逃げじゃない! 新しいチャレンジなんだ!」
と、しばらく自分の中で会議を開いた結果…
「未経験領域にチャレンジだ!」
というチャレンジ精神を優先し、鼻からの道を選択!
そして、鼻の麻酔をしたあとに、いざ鼻から胃カメラ!
結論から言うと、鼻が大正解!
まあまあ苦しいですが、口からに比べたら天と地の差です。
しかし、今回の胃カメラがラクに感じた理由はもうひとつありました。
それは、担当スタッフさんが、ずっと私の背中をさすってくれていたこと!
大の大人が言うのも恥ずかしいのですが
「苦しいけど、なんかホッとする…」
まるで幼少期のお母さんの手のような安心感。
この背中をさする行為、実は「ストローク」というんです。
「ストローク」とは、もともと親が子供をなでるという意味。
心理学的には
「あなたの存在を認めていますよ」 という行為のことを指します。
私が行うリーダー育成研修の中でもこの大切さをよく伝えているのですが、
この概念を提唱したのは、カナダの精神科医 エリック・バーン氏。
「ストローク」には2種類あります。
①精神的ストローク(言葉や態度での承認)
ほめる、認める、うなづく、相談する、目を見る、挨拶する、報告する、叱るなど
②肉体的ストローク(触れることでの承認)
背中をポンとたたく、肩をもむ、頭をなでる、抱擁するなど
エリック・バーン氏曰く、
「人はストロークを得るために生きている」とのこと。
つまり、
「あなたの存在を認めていますよ」という言動は、
気持ちが不安定な人に安心感を与えるというわけです。
胃カメラで苦しみながらも、
背中をさすられている間、私はこんなことを考えていました。
「これって肉体的ストロークだよね♪」
「…ブログのネタに使えるな」
胃カメラの苦しさよりも、ネタ探しの意識が勝つ瞬間でした笑
みなさんも 「ストローク」で安心を感じたエピソードはありますか?
もしあれば、ぜひ教えてください!(^.^)
「イメージできないことは実現できない」って本当?
最近、社員10人未満の企業からの研修依頼が増えています。
その中で、こんなオーダーがありました。
「新サービスの提案をどんどんしてくるような社員に育ってほしい!」
「そうなんだよ、どの社長もそれを願ってるよね」と思いつつも
どうしたら社員が自然と提案できるようになるか考えて研修を組みました。
名付けるならば…
「イメージ実現研修」!
新サービスのアイデアをひたすら出すワークショップもいいんですが、
それだとその場限りで終わってしまう可能性が高いんですよね。
なので、今回は
「提案の流れをイメージする力」 に重点を置きました。
例えば…
どんな新サービスを考えるのか?
どのタイミングで社長に提案するのか?
誰が試作品を作る?
誰が営業する?
お客さんにどんなトークをする?
納品は誰が担当?
入金はいつされる?
この「新サービスが世の中に出て、お金が入るまでの流れ」
が見えていないと、行動に移せないんです。
つまり、「イメージできないことは実現できない」ってことです。
そこで、こんなワークを実際にやってみました。
「新しいサービスを開発しなきゃ!」
から、
「やったー!新商品が売れて入金されたぞ!」
までに起こる行動や会話、セリフ、やり取りを
妄想でもいいので書き出すというもの。
「社長、これいいと思いませんか?」
「うーん、ニーズないと思うから練り直して」
「市場で何が売れてるのかリサーチしよう」
とか
「サンプル作るのに〇万円かかりますがいいですか?」
「しゃあない、やってみよう」
とか
「サンプルできたんでA社長に配ってきてください」
とか
「このサンプル、A社長が興味津々だったのですぐに見積もり作ります!」
とか
「A社長から100個受注できました!」
みたいに内容は「超」自由です。
結果として、
「初めてのことで難しかった」という声もありましたが、
「イメージできなければ実現できないということがよくわかった!」というポジティブな意見も多くありました。
「そんなのスピリチュアルっぽくない?」
と思う方もいるかもしれませんが、実はみんな普通にやっています。
例えばスポーツの世界。
野球なら
「あのピッチャーの低目は無理!高目だけを狙い撃ちする」
サッカーなら
「相手は平均身長低いから空中戦に持ち込もう」
格闘技なら
「相手はブランク明けだからスタミナ切れを狙い後半勝負」
このようにイメージを鮮明にして試合にのぞむからこそ、
成果が出るわけです。
でも、仕事はどうでしょう?
今までやったことのない行動や、誰も経験がない仕事をする場合でも
「とにかくやりなさい!」「これは仕事だぞ!」
と言われても、初めてのことなんでイメージがわかなくて動けないんです。
だからこそ、「やるぞ!」と決めてから結果が出るまでの流れの
イメージを明確にしてあげることが大事なんです。
ちなみに、私自身も毎朝こんなことをしています。
「今日どんな予定があるか?」
「誰とどんな会話をするか?」
「どうなれば最高の一日になるか?」
これらを 手帳に書き出す ことで、
「今日やるべきこと」と「最高のゴールのイメージ」が明確になり、行動が変わります。
もちろん、うまくいかないこともあります。
でも確実にうまくいく確率は上がるんですよね。
皆さんも、「イメージできたからこそ実現した!」 という経験ありませんか?
もしあれば、ぜひ今度お会いしたときに教えてください(^^)
★★ご提案★★
この考え方を取り入れるだけで、
仕事の進め方や結果が変わってきます。
もし「うちの社員にもイメージ力をつけてほしい!」と思ったら、
ぜひご相談くださいね(^^)