グロースパートナー
社労士事務所

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佐賀県の中小企業経営者の「リーダーが育たない」「管理職が役割を果たしてくれない」「ハラスメントを予防したい」というお悩みを解消するために活動しています。
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2024 / 06 / 10  12:00

マネジメントで「いい人」になるのはやめなさい【識学・リーダーの仮面】を読み解く~その4~

あと数日で48歳の誕生日です!

 

いやー、歳を取るのが早く感じられます。

 

昔のマンガを読むと、

40代の男の人はかなりおじさんチック(老けてる)に描かれています。

 

「40代はこんなに老けてない!」と思うのですが、

もしかしたら若い人から見たら、

私も老けてるように見えるのでしょうか…

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こないだまで30代だったような気がしますが、

気がつけば四捨五入すると50歳、

気楽に、でも一歩一歩踏みしめながら生きていきたいです(^^)

 

 

さて今回のブログも「識学」の続きで、

書籍「リーダーの仮面」を読んだ感想を深堀りしていきます。

 

部下や周りの人から

「このリーダー、冷たい人ね」と思われてでも

仮面をかぶって遂行しなければならない、

5つのリーダーの役割について、

その役割の意味と立ち振る舞い方について

具体的に解説がなされています。

 

その2つ目【位置】について整理していきます。

 

「識学」が冷たくドライな印象を受けるのは

恐らくこの【位置】の解釈が原因なんだと思います。

 

この【位置】の説明を読むと、頭が混乱します。

 

なぜ混乱するのか?

 

それは「俺の考えと違う!」と感じたからに他なりません。

 

ただですね、

「組織とは何たるか?」という視点で読み返すと非常に合理的であり、

「私、リーダーの器ではありません」

というリーダーが読むと勇気がもらえるはずです。

 

では、この一見冷たくドライに感じる【位置】とは?

 

早速整理していきます。

 

・ピラミッド型組織において、自分の「位置」がある

・「位置」によって視点が変わり、その視点に見合った責任と権限が与えられる

・上司は「部下」に指示をする「位置」にいる

・部下は「上司」から評価される「位置」にいる

 

ざくっとこんな感じです。

 

で、書籍が伝えたいことを要約するとこんな感じ。

 

・「これやってもらってもいい?」は禁句、部下にはお願いをしてはいけない、指示をしなさい。

・「あれってどうなった?」は禁句、報告を細かくさせるよう指示しなさい。

・「報連相よりも自主性」は間違い、ダメな部下を放置することになる。

・「報連相」は機械的にさせる、事実だけを確認する。

・成果が上がってもほめ過ぎない、期待を大きく上回ったときだけに限定する。

・部下に寄り添ってはいけない、寄り添うことで言い訳を聞いてもらえる上司と認識され、成長が止まる。

・部下の相談に乗っていいのは、「部下の権限で決められないこと」。

・上司と部下は友達関係ではない、どちらが偉いとかでもない、「ルール」や「位置」に基づいた関係

 

確かにドライですよね笑

 

結果としてリーダーが孤独感を感じるようになったら、

できるリーダーになった証明だと書籍では言っています。

 

最初は腑に落ちなかったのですが、

過去の自分を振り返ると思い当たることがありました。

 

過去に

「これやって」

と部下に指示したときに

「私がですか??」

と返されたことがあります。

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「なんで私なのよ!」という感じ。

 

その時私は

「何言ってんだ?お前だよ」

と心の中でイラッとしたんです。

 

部下に「自分には選択の余地がある」

と思われていたのが許せなかったんです。

 

ただ、今思い返せば、

「位置」についての約束事を明確にしていなかった私に問題があったんだなと…

 

そこで「識学」は

上司と部下が仲良くなりすぎると、

「位置」についての約束事が曖昧になりがちなので、

仮面をかぶって役割に徹しましょう、

その結果、「冷たい人」と部下から思われ孤独になるだろうけど、

それはできるリーダーに近付いている証なんだと言ってるわけなんです。

 

まあ、会社は仲良しサークルではないですし、

会社から求められている役割を果たすには

やむを得ないことかも知れませんね。

 

とは言え、そんな孤独を会社で味わうのは私は嫌です。

 

かと言って部下と仲良くなったことで仕事がやりづらくなるのも嫌です。

 

なので、上司も部下も、お互いが自分の「位置」を理解し、

会社ではその「位置」の役割を演じ切るという成熟した関係を築き、

仕事が終わればノーサイドで一緒に飲みに行って

翌日またお互いに「位置」の役割を演じきるというような

関係性になるのが理想なのかなと。

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実は銀行員時代のある上司が

この理想に近い状態を作っていました。

 

その上司はまさに「位置」の役割を

オーバーなくらい演じ切っていました。

 

ただ、私を含めた部下達も

その上司が演じていることを理解して協力していたんです。

 

その上司は非常に厳しくもありましたが、

チームは成果があがっていましたし、

仕事が終わって飲みに行けばバカ騒ぎするような関係性でもありました。

 

なので、「位置」における役割をお互いがそれをきちんと認識することさえできれば、

上司は孤独を感じることも減るでしょうし、

部下も上司を「冷たい」と思わなくなるというのが私の結論です。

 

 

皆さんはこの「位置」についてどのように感じましたか?

 

次回のブログではリーダーの5つの役割の3つ目

【利益】について深掘りしていきたいと思います。

 

次回ブログもお楽しみに(^^)

 

2024 / 06 / 03  12:00

マネジメントで「いい人」になるのはやめなさい【識学・リーダーの仮面】を読み解く~その3~

先日、社労士会の広報員で懇親会をしたのですが、

2次会ではBARにいきました。

 

今時のBARは、かなりアミューズメント化されているんですね~

 

なんと室内でシミュレーションゴルフを

しながらお酒が飲めるんです!

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しかもタバコまで吸えるという笑

 

私も20年ぶりぐらいにゴルフクラブを握りましたが、

結果は散々…

 

銀行員時代に打ちっぱなしでプロに習ったこともありましたが、

中々上達せず…

 

20年の時が経っても

やっぱり下手くそでした笑

 

さて今回のメルマガも「識学」の続きで、

書籍「リーダーの仮面」を読んだ感想を深堀りしていきます。

 

部下や周りの人から

「このリーダー、冷たい人ね」と思われてでも

仮面をかぶって遂行しなければならない、

5つのリーダーの役割について、

その役割の意味と立ち振る舞い方について

具体的に解説がなされています。

 

その1つ目【ルール】について整理していきます。

 

【ルール】というとがんじがらめのイメージを受けますが、

マネジメントにおいては【ルール】は重要だと「識学」では言及しています。

 

簡単に言うと次のような理屈です。

 

ルールがなければ個人の裁量が混じりこんでしまうので

上司の顔色をうかがったり、空気を読んで行動しなければいけなくなりストレスになる。

 

ルールがなければ感情が優先されてしまうので、

人間関係が難しいものになり、職場がギスギスしてしまう。

 

ルールがあるからこそ、青信号を安心して渡れる、

つまり人間関係で悩まなくてよくなり仕事に集中できる。

 

例えば上司が

「掃除を率先してやりましょう」

という部下の善意や価値観に委ねた指示をしてしまうと

誰も掃除をしなかった時に

「なんで誰も掃除をしないんだ!」

とストレスを感じたり

「進んで掃除しなさいよ!」

と部下を叱ったりして職場は空気が悪くなります。

 

一方で

「掃除当番表を作ったので、

この当番に従って9時から10分間

1階のフロアの掃除機をかけて下さい」

とルールを決めると、やることが明確なので

もめ事が起こりにくくなります。

 

仮に掃除がなされていなければ

ルール違反として、

リーダーの仮面をかぶって叱るだけです。

 

もちろんルールを決めなくても

みんなが積極的に掃除をしてくれることが理想です。

 

ただ、相手の善意や価値観などに過度に期待し過ぎると、

期待外れの結果となったときに

上司も部下もお互いにストレスを感じることになります。

 

なのでマネジメントにおいて

【ルール】が大事だということを

「識学」では言っているわけです。

 

「なるほどな~」と納得できたのと同時に

ラーメン店経営者兼ユーチューバーの「しまやん」のことが頭に浮かびました。

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「しまやん」はこの【ルール】にかなりこだわっています。

 

ラーメン屋さんは活気が大事なので、

店員さんは大きな声でお客様に

挨拶しなければいけないそうですが、

大きな声」の定義を「83デシベル

と決めているそうです。

 

他にも、スープの濃度について

濃度計」を使用して一定にするそうです。

 

確かにここまでやると人の感覚が排除され

部下への指導や提供するサービスにブレがなくなり

再現性が高まりますよね。

 

とは言えですよ、私たちは血の通う人間なので

挨拶であれば

「お客様へのおもてなしの気持ちを込めて挨拶しなさい」

「心のこもった挨拶が聞きたい」

というような価値観も大切にしたいところです。

 

なので、ルールVS価値観と対立軸で捉えるのではなく

出来事や場面、ステージによっての使い分けが

できるようになりたいですよね。

 

皆さんはどのように感じましたか?

 

 

次回のブログでは

リーダーの5つの役割の2つ目

位置】について深掘りしていきたいと思います。

 

次回ブログもお楽しみに(^^)

 

2024 / 05 / 27  12:00

マネジメントで「いい人」になるのはやめなさい【識学・リーダーの仮面】を読み解く~その2~

最近ですが、「鬼平寿司」がお気に入りです。

 

長崎と佐賀にしかないようですが、新鮮な魚の回転すしチェーンです。

(正確には回転していませんが…)

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スシローやくら寿司より少し高いのですが、

ネタが新鮮で、お酒のおつまみのラインナップが

異常なまでに充実しています。

 

もつ鍋、揚げ豚足、てんぷら、刺身、

ホルモン鉄板、ぶり大根、牛すじ煮込、

さつま揚げ、サーモンカマ揚げなどなど、

お酒を飲むお父さんたちが喜ぶものばかりです。

 

私の場合、そのおつまみとお酒でお腹を満たし、

最後に納豆巻きで締めるという、ほぼ寿司を食べないスタイルです笑

 

ぜひお近くの方は行ってみて下さい(^.^)

 

 

さて、今回のメルマガは「識学」の続きで、

書籍「リーダーの仮面」を読んだ感想を深堀りしていきます。

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今回は書籍のネーミングでもある

「リーダーの仮面」とはいったい何なのか?

それを考察していきたいと思います。

 

簡単に言うと、

リーダーは5つのこと、

ルール・位置・利益・結果・成長の5つに集中し、

それ以外のことは考えないようにするという考え方であり、

これを「仮面をかぶる」と表現しています。

 

もっと言うと、

リーダーは

「こんな指導でいいのだろうか?」

「部下が辞めないだろうか?」

「これ言ったら部下のモチベーションが下がらないだろうか?」

という迷いやネガティブな感情を横に置き、

部下や周りに嫌われようがリーダーの5つの役割に徹しなさい

ということです。

 

この考え方は、リーダー育成に関わっている自分としては

見落としていた点でした。

 

そして、過去に自分も経験していることを

思い出しました。

 

実は、銀行員時代の入社2年目の時に、

当時の上司から

「お前は素のまま仕事をしている」

「素のままでいいやつ、悪いやつがいるが、お前は悪いやつ」

「会社に来たらスイッチを入れろ」

と説教されたことがあります。

 

もうかれこれ25年前の出来事で、入社2年目の末端社員でしたが、

この説教はまさに

「私は仮面をかぶらなきゃいけない人間」ということを

突き付けられた出来事です。

 

まあ、職場にはお金を稼ぎぐために仕事をしにきているわけですし、

良い人と思われに来ているわけではありませんので、

きちんと切り替えることは必要だと思います。

 

とは言え、

ずーっと仮面をかぶり続けなきゃいけないのは

自分を押し殺しているようでツラいもんです。

 

そこについては、書籍においても

・ずーっと仮面をかぶり続ける必要はない

・感情に流されそうになったときに仮面をかぶりなさい

というようなことを言っていますので、

自分をずーっと押し殺し続ける必要もないのです。

 

 

これらのことを私なりに要約してみると

「リーダーとしての職務遂行時に

気持ちにブレが生じそうな場面があれば

割り切って役割を演じること」

それが

「仮面をかぶること」

だと解釈しました。

 

ただですね、これだけだと

ただのキャラ変の話になってくるわけですが、

当然そうではないわけです。

 

部下や周りの人から

「このリーダー、冷たい人ね」

と思われてでも

仮面をかぶって遂行しなければならない、

5つのリーダーの役割について、

その役割の意味と立ち振る舞い方について

具体的に解説がなされています。

 

これも非常に興味深いものでしたが、話すと長くなるので

次回以降のブログでその5つの役割について

それぞれ深掘りしていきたいと思います。

 

次回ブログもお楽しみに(^^)

 

2024 / 05 / 20  12:00

マネジメントで「いい人」になるのはやめなさい【識学・リーダーの仮面】を読み解く~その1~

やっとですが、2022年の年末に公開された「THE FIRST SLAM DUNK」
いわゆるスラムダンクの2時間映画バージョンを視聴しました(^^)

リョータをストーリーの中心に置いて
全国大会の山王戦を描いたものです。
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正直に言います。

バスケのアニメとしては、動きがかなりリアルだったものの、
なんでしょう、何かが物足らない感じでした…

うーん、なんでだろう?


マンガから発せられる熱量に
アニメが追いついていない、

そして、
マンガでは気にならない競技中のスピード感が
アニメという動画だと遅く感じる、

そして
自分の頭の中に描いていたキャラクターと
アニメが描き出すキャラクターにギャップがあった

この3点が物足りなさを感じた原因なのかなと分析しています。

たぶん、アニメに過剰に期待し過ぎていたり、
漫画のイメージを美化し過ぎてのかも知れません笑

とは言え、日本アカデミー賞の最優秀アニメ作品賞を受賞し、
アジアでも映画が大ヒットしていますので、
皆さんもぜひご覧いただければと思います(^^)


さて、今回のブログは「識学」についてです。

売上40億円を超える組織コンサルの会社で、
私のようなリーダー育成に関わっていると必ず耳にする会社です。

書籍もたくさん出しています。

私も直接学んだわけではないのですが、2回ほど間接的に関わったことはあります。

一つ目は、組織の風土構築のコンサルとしてあるクライアントに関わっていたところ
そのクライアントから
「友人のススメで【識学】を学ぶことになった」
「どうやら木貞さんが教えてくれているものと180度違うものらしい」
「頭が混乱するので、木貞さんのコンサルを一旦中止にしたい」

これはショックでしたが、
その時に「識学」という名前を初めて知りました。

2回目は、私が転籍した社労士法人でのこと。
ルールや役割、権限が詳細に決まっていて、
マニュアルや業務フローなどかなり細かいことに注力をしていました。

その社労士法人の役員数名が【識学】を学んでいるとのことでした。

その役員に根掘り葉掘り【識学】のことを聞いてみましたが、
役員も上手く説明ができない様子でした。

「【識学】ってなんやねん!」

こんな思いをずーっと長年抱えていましたが、
先日本屋さんでその識学の社長が書いた
「リーダーの仮面」という書籍が目につきました。
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「マネジメントで『いい人』になるのはやめなさい」
「2021年上半期一番売れたリーダシップ本」
「20万部突破!!」
ひきつける帯の言葉に「これは読まなきゃ!」と思い、
買って早速読んでみました。

「いよいよパンドラの箱を開けるんだな」
というようなワクワクドキドキした気持ちで読み進めていったのですが、
結論から言うと、目新しい理論は特にありませんでした。

ただし、次の2つのことを理論立てて整理し
詳しく解説していました。
・「良い人と思われなきゃ」と悩んでいるリーダーの思考法
・リーダーが集中すべきたった5つのこと 個人的な感想としては、マネジメントを重荷に感じたり、 人間関係の調整で神経をすり減らしているリーダーが読む本として最適だと思います。 世の中には組織についての色んな理論があります。 ハーズバーグの2要因論、組織成立の3要素、 組織の成功エンジン、タックマンモデル、 ホーソン実験、ピグマリオン効果などなど。 全て組織のマネジメントに必要な考え方なのですが、 それらに執着しすぎると、頭の中が混乱して、 自信を失くしたり、行動に一貫性がなくなってしまうことがあります。 そんな時に、リーダーの原理原則の基礎知識としてこの「リーダーの仮面」を読むと 書いている内容はドライに感じつつも、やるべきことが絞られるため 心が落ち着くのではないのかという感じです。 ちなみにですが、本を読み進める中で 「砂の栄冠」という漫画を思い出しました。 ドラゴン桜の作者が描いた甲子園を目指す高校球児の物語です。 主人公のキャプテンがまさに「リーダーの仮面」をかぶって キャプテンを演じ甲子園を目指すのです。 7445389.jpg 「こんな高校生がいるのか??」 と思いつつも チームをまとめ上げて成果をあげるという点において ビジネスパーソンが学ぶべきこともたくさん描かれています。 興味があればぜひ読んでみて下さい(^.^) さて、次回のブログでは、 この「リーダーの仮面」の書籍に書かれている内容を もう少し深掘りしていきたいと思います。 次回ブログもお楽しみに(^^)
2024 / 05 / 13  12:00

【スラムダンク】から経営理念を作る3つの目的を考察する~その4~

さあ、スラムダンクから経営理念を考察するシリーズの

最終章です。

 

単行本を改めて読むと、

心が揺さぶられるのが分かります。

 

涙腺がゆるむ瞬間が、

いくつも訪れます。

 

本当に色あせない、素晴らしい漫画ですね(^^)

 

「なんで経営理念を作るんでしょう?」

 

作る目的としては次の3つです。

 

①すべきことを明確にし、方針がブレないようにする

 

②競合他社と比較したときの自社の優位性を発信する

 

③経営理念に共感し実践できる社員を育てる

 

このようなお話しを前回からのブログでお伝えしました。

 

この3つの目的について、

スラムダンクのエピソードから、

今回は

【③経営理念に共感し実践できる社員を育てる】

を解説していきますね。

 

ゴリこと赤木キャプテン率いる湘北の合言葉は

「全国制覇」

 

これは経営理念で言うなら

ビジョン

実現したい未来のことです。

 

結果的に実現はしませんでしたが、

全国制覇と同じくらい価値があることを成し遂げました。

 

それは

絶対王者である秋田県代表の山王工業を

2回戦で倒したことです。

 

決戦前夜、

赤木キャプテンは夢にまで見ていた

山王との決戦を前に

珍しく緊張します。

 

緊張をほぐすために、

同じ3年生の小暮君とミッチーと

夜風にあたりながら

入部当初を回想するシーンがあります。

 

そして小暮君が言います。

「こうなったら信じようぜ、勝てるさ絶対

入部したときを思い出してみろよ」

 

「今まで残ったのは、

あの時本気で全国制覇を信じた奴だけだぜ」

 

そうなんです、

入部当初8人いた同じ学年のメンバーは

この3人だけになっていたのです。

 

赤木キャプテンは全国制覇を本気で実現しようとしましたが、

周りのメンバーは

「強要するなよ、全国制覇なんて」

「お前とバスケやるのは息苦しいよ」

というセリフを吐いて部活を辞めてしまうのでした。

 

先輩たちも、負け癖がついていて

県予選で善戦することに満足している状況でした。

 

名門でもなんでもない

普通の高校生が集まる湘北で

全国制覇という目標は高すぎたのでしょう。

 

けど、その目標を実現できると信じて

残ったメンバーは頑張ってきたのです。

 

後から入部した花道も

その全国制覇を信じて、

素人なりに多くの努力をしてきました。

 

自分が成長した分だけ、

全国制覇に近づくことを理解し、

それまでは庶民のシュート、

ゴール下のシュートしか武器がなかったのですが、

ジャンプシュートをインターハイまで身に付けてきました。

 

そして山王戦の残り2秒のところで

このジャンプシュートが決まり勝利することができたのです。

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まあ、主人公の花道は最初から

ゴリが掲げる全国制覇に共感していたわけではありません。

 

ライバルと競い合いながらバスケの魅力を肌で感じることを通じて

全国制覇に共感していきます。

 

そして最後に赤木キャプテンから

「湘北に必要な男になったぞ」

と認められようになるのです。

 

 

これらを踏まえスラムダンクという部活と

企業経営を照らし合わせて考えると

 

部活は「好きだからするもの」

仕事は「嫌だけどしないといけないもの」

 

性質が全く異なりますが、

全員で協力して成果をあげるという点においては

同じです。

 

また、理念を掲げることは

「どのレベル感の成果を出したいのか?」を明確にするためにも

部活にも企業にも必要です。

 

そのレベルに達成するために

そのレベルを目指したいと思っている人を集め、

そのレベルを目指せる環境を準備し、

そのレベルを実践できる人材を育て上げる。

 

すなわち、基準や方針や環境が

理念によって決められるということなんです。

 

これ、なんだか難しい言い回しをしていますが、

「理念という理想を描いたら、その理想を実現するためにすべきことを逆算する」

と言い換えることができます。

 

それは、部活も仕事も企業経営も

何かしらの目標がある活動全てに当てはまります。

 

私がこのスラムダンクシリーズから伝えたいこと、

それは、合言葉でもいいです、

経営理念でも、キャッチフレーズでもいいです、

仕事においても、本当に目指したい理想を言葉にすること、

それを全員で目指し成長を実感できること、

それらを経営理念の策定や浸透を通じて

当たり前の世の中になったらいいなということです(^^)

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みんなが成果から生み出される充実感で

満たされた時間を過ごすことができるようにするのが、

私のビジョン、すなわち理念だからです。

 

 

 

スラムダンクから経営理念を作る3つの目的を考察するシリーズ、

これでおしまいです。

 

たぶん、経営者や経営幹部が

このスラムダンクを経営理念の浸透や

人材育成の視点で読んでみると、

当時と違った発見があると思います。

 

ぜひ読み返してみてください(^.^)

 

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2024.10.18 Friday