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【相談にのる技術=コーチング】について④
前回に引き続き、
コーチングで活用できる
【相手の行動を促す「目の覚めるような質問」】
パート2についてお伝えします(^^)
コーチングにおいて、
相談相手が自分の枠組みの中だけで発想しているとき、
【相手の行動を促す「目の覚めるような質問」】をすることで、
相手に大きな気付きを与え、
大胆な挑戦を思いつくこともあります。
このような効果的な質問は
瞬間的に思いつかないことが多いので
予め用意しておきたいところです。
【制約条件から解放させてあげたいとき】
「絶対に失敗しないと分かっていたら、何をしたいですか?」
→失敗を恐れて一歩を踏み出せない時に、視野を拡げさせる質問です。
「宝くじで3億円当たったら、何に使いたいですか?」
→これはよく使われる質問ですね笑 望んでいる生活がどんなものなのかを確認するための質問です。
「お金のために働かなくて良いとしたら、何をしますか?」
→目的がお金のためになっていたり、お金が制約条件になっていた場合に、お金から解放するための質問です
「その状況は、あなたが本当に望んでいるものですか?」
→出した答えが、実は本当にやりたいことではなさそうに感じた時に投げかける質問です。
【短時間で要点を把握したいとき】
「1分間でそのことについて簡潔に話をしていただけますか?」
→話が長い人に、話を整理してもらうための質問です。
「それを一言で言うと?」「それにタイトルをつけると?」
→話がとっ散らかっている人に話を整理してもらうための質問です。
【アイデアの妥当性を確認したいとき】
「どうしてそのように考えられましたか?」
→理由、意図を確認、深堀するための質問、なんとなく口にしたことの理由を考えてもらうための質問です。
「と言いますと?」
→よくわからないことを言っている人に、別の言い換えをしてもらうための質問です。多用し過ぎると相手をイラっとさせてしまうので要注意(笑)
「もしそれをすると、どんな良いことがありそうですか?」
→今からやることに対して、何かしらのプラスを見出してもらうための質問です。
これらの質問も
私の師匠である和仁達也氏から学んだものです。
このように見ていくと、
コーチがどんな質問を発するかによって
相手の思考や視点が変わったりするのがわかりますね(^^)
相手をコントロールできてしまう恐ろしさもありますが、
それでも質問ってやっぱり面白いです笑
次回のブログでは
コーチングに取り組む際のコツ
望ましいスタンスについてお話ししたいと思います。
お楽しみに(^^)
【相談にのる技術=コーチング】について③
今回はコーチングで活用できる
【相手の行動を促す「目の覚めるような質問」】
についてお伝えします(^^)
コーチングにおいて、
相談相手が自分の枠組みの中だけで発想しているとき、
【相手の行動を促す「目の覚めるような質問」】をすることで、
相手に大きな気付きを与え、
大胆な挑戦を思いつくこともあります。
このような効果的な質問は
瞬間的に思いつかないことが多いので
予め用意しておきたいところです。
【発想の枠組み・視野を広げたいとき】
「30年後にはどうなっていたいですか?」
→未来志向で考えてもらう質問です。
「30年後のあなたが今のあなたを見たら、どう思うでしょうね?」
→後悔しないように今やることを後押しする質問です。
「それを点数にしたら100点満点中の何点ですか?」
→なんとなく思っていることを数値化し、問題を客観視させる質問です。
「それをやる際にサポートしてもらうとしたら、誰がいますか?」
→自分1人でやろうとしている時に、誰かサポートを受けたほうがよい人がいないかを考えてもらう質問です。
「あなたが私だったら、どうアドバイスしますか?」
→いっつも相談してくる人に対して、自分で考えてもらうための質問です。
「このチャンスがあなたの成長にどう影響を及ぼすと考えられますか?」
→自分に起こる出来事に対しての自分にどのようにプラスになるのかを考えてもらう質問です。
「そのチャレンジを難なくやりとげてしまえる人は、世の中にいると思いますか?」
→やり遂げる人がいるはずであり、その人ならどのような行動をするかをイメージしてもらう質問です。
【行動を後押ししたいとき】
「このままだと今月末で会社が倒産すると判明したら何をしますか?」
→悩んでいる暇がなく、何かしら決めなければいけない状況を作る質問です。
「寿命があと1年しかないとしたら、何をしますか?」
→本当にやりたいこと、優先順位が高いことが何かを確認する質問です。
「どういう条件が揃えばやりますか?」
→迷っている人に、何に迷っているのかを確認し前向きになってもらうための質問です。
「今回と違う分野で、過去に同じくらい困難なハードルを克服したことがありますか?」
→問題を乗り越える能力や経験値が自分に備わっていることを思い出させる質問です。
「今の延長線上で3年後、どうなっていると思いますか?」
→このままではいけないと思ってもらうための質問です。
これらの質問は私の師匠である和仁達也氏から学んだものです。
それにしても
このように見ていくと、
質問の仕方次第で
相手が何を考え、何を感じるのかを
ある程度導くことできてしまうことがわかりますね(^^)
質問って面白いです笑
次回のブログでは
【相手の行動を促す「目の覚めるような質問」】
パート2についてお伝えしますね!
お楽しみに(^^)
【相談にのる技術=コーチング】について②
今回はコーチングの具体的なやり方についてお伝えします。
「コーチングと言っても、難しいんでしょ?」
よく言われますが、私がお伝えしているものは誰でも簡単にできるものです。
コーチングを生業にしているプロコーチ目線だと、
確かに物足らないかも知れませんが、
誰でもできるものでないと意味がありません。
私がお伝えするコーチングは、
私の師匠である和仁達也氏から学んだものです。
和仁先生曰く
「世の中にコーチングは数あるけれども、
私のコーチングはそれらの枝葉を切り落としてシンプルにしたものであり、
再現性が高く誰でもできるもの」
このようなニュアンスのことを仰っていました。
それについて少しだけ私がアレンジしているのですが、
その流れを6つのステップでお伝えします。
次の6つのステップで質問をしていくだけなんです。
①解決したい課題にタイトルをつけると?「○○」を「✕✕」するには?
②現状は?
③理想の状態は?
④理想の状態になるために壁になっていると思うことは?
⑤壁を乗り越える手段は?選択肢は?理想状態になるための条件(解決策)は?
⑥やること、はじめの一歩は?
どうでしょうか?
めちゃくちゃカンタンですよね?笑
超シンプルで
誰でもできそうな気がしますよね!
簡単に6つのステップを説明しますね。
①解決したい課題にタイトルをつけると?「〇〇」を「✕✕」するには?
→コーチングのテーマとして扱いたいことを、おおまかに把握します。
これが曖昧だと、コーチングも曖昧になってしまいますので、
しっかりとタイトル決めすることが大事です。
【質問例】
話してみたいことは?相談してみたいことは?「○○を✕✕するには?」に当てはめてみると?
②現状は?
→その人が今おかれている状況を把握します。
【質問例】
現状はどうですか?今はどのような感じ?どのような経緯がある?これまでに進んだことは?他には?そのためにどうしようとしたの?そもそもはどうだったの?(詰問にならないよう優しく)なぜ?いつ?どこで?誰が?なにを?どれくらい?どのように?
③理想の状態は?
→その人がどんな状態を希望しているのかを把握します。
【質問例】
どうなったら嬉しい?誰に何と言われたら理想的?どんな感覚・感情になれば完璧?将来どんな景色・シーンが見たい?本気になれば何でも実現できるとしたら、どうなっていたらいい?その問題が解決したと言える状態とは?
④理想の状態になるために壁になっていると思うことは?
→なぜ理想の状態になっていないのか、理想に行けないのかを把握します。
【質問例】
どこが難しそう?何につまずきそう?何が壁になりそう?どこに抵抗感がある?
⑤壁を乗り越える手段は?選択肢は?理想状態になるための条件(解決策)は?
→その人が理想の状態を獲得するために、どんな条件が必要かを整理します。
【質問例】
どんな選択肢がありそう?1ミリだけでも進めるとしたら?どんな能力があればいい?今までと行動を変えてみるとしたら?どんな環境になればいい?誰か協力者を探すとしたら?モデルや目標になる人を探すとしたら?情報量や経験値の差を埋めるとしたら?そのためのモチベーションを上げるためには?
⑥やること、はじめの一歩は?
→今までのコーチングを振り返り、一旦整理し、やることを決めます。
【質問例】
何からやってみる?はじめの一歩は何から?いつから始める?何か支援できることはある?ここまでのことを一旦整理して話してもらってもいいですか?
この図のような感じで進めていきます。
もちろん相談者という相手がいて、
会話しながら進めていくので、
このステップ通りにならなかったり、
順番が前後したり
1つのステップに時間を要したりすることもあります。
ただ、このステップを意識しながら、
「今の会話はステップ4だな」
などと考えながら話をしていくことで
迷子にならなくなります。
ぜひ皆さんもこのステップを参考に
コーチングにチャレンジして欲しいと思います(^^)
なお、相談相手が自分の枠組みの中だけで発想しているとき、
コーチが予想だにしないところから質問することで、
相談相手に大きな気付きを与えることができます。
それを和仁先生は
【相手の行動を促す「目の覚めるような質問」】
と呼んでいます。
次回のブログでは
この
【相手の行動を促す「目の覚めるような質問」】
についてお伝えしますね!
お楽しみに(^^)
【相談にのる技術=コーチング】について①
実はですね
この3ヶ月の間に
コーチングについての研修を4回も実施したんです♪
コーチング研修という名目で
コーチングに特化した内容のものもありましたし
ハラスメント予防研修の中において
上司が持っておくべきスキルとして学んでもらっています。
もちろん私も受講者の前でコーチングの
デモンストレーションをやります。
そして受講者にも研修の中で
コーチングを実際に練習してもらいます。
なんだかんだで皆さん、
けっこう楽しみながらやってくれるので
嬉しい気持ちになります(^^)
受講者が
コーチングにのめり込んでいく姿を見るのが
最近の私の楽しみになっています♪
ところでですが、
そもそもコーチングってなんなんでしょう?
私の師匠である和仁達也氏から
次のように教えてもらいました。
コーチングとは、
適切な【質問】によって、
相手の【行動】を促し、
その人の【目標達成】を支援するコミュニケーションスキル
なので、【質問】が鍵になります。
そして、価値観や感情ではなく
【目標達成】を実現するための【行動】に焦点をあてて
お話しを進めていくんです。
指導したり、押し付けたりするのではなく、
質問を通じて気付かせたり、整理させたり、着眼点を与えたりしながら
行動するための選択肢を一緒に考えていく感じです。
「難しそ~」
という印象を受けるかも知れませんが、
実は練習さえすれば誰でも上達するんです。
スポーツと一緒ですね。
私はコーチングを生業にしているプロコーチではありませんが、
毎月1回の練習を6年間継続してきました。
その結果、
コーチングを取り入れた相談対応や
コーチングを取り入れた提案営業が
できるようになったと感じています。
コーチング研修でデモンストレーションをする時
「上手くできるかな」といつも不安でドキドキしていたのですが
最近はその不安もなくなってきました(^^)
やはり練習はウソをつかないということですね♪
ちなみにですが、コーチングに対して
ネガティブな印象を持つ方も世の中にはいらっしゃいます。
「プロのコーチにコーチングしてもらったけど、
全然効果がなかったよ~」
という声を聴いたこともあります。
その原因ですが、4つあるのかなと思っています。
①相談者の中で既に明確な答えを持っている
②導き出された結論が実行不可能なものになっている
③相談者がそもそも本気で解決を望んでいない
④行動にブレーキがかかる要因があやふやなままになっている
私の経験上、この4つがコーチングの効果を薄いものにしていると感じます。
もちろん100点満点のコーチングというのは
難しいですが、
「頭が整理された」
「なんか答えが見えてきた」
「何に気を付ければいいかが分かった」
「自分の悩みは別のところにあった」
「なんだかヤル気が出た」
相談者からこのような言葉が出てくれば、
それは意味のあるコーチングなんだと思います。
では、次回のブログで
コーチングの具体的なやり方について
お伝えしますね!
お楽しみに(^^)
人はなぜ自分の悩みを解決できないのに、他人の悩みは解決できるのか?
時々思うのですが、 人はなぜ自分の悩みを解決できないのに、 他人の悩みは解決できるのでしょう?
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このような矛盾を感じるのは 私だけでしょうか… 他人から悩みを相談されると 相手の持っている情報をヒアリングしながら 自分の経験と知識を基に解決の道筋を一緒に考え、 ある程度の答えが出たりします。 しかし、自分の悩みになると 途端に行き詰ってしまいます。
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なぜなんでしょう? この問いに対して、自問自答していくつか仮説を立ててみました。 〇相談者の相談はあくまで他人ごとなので、 相談に乗る人は無責任に助言できる。 〇相談者は悩みで視野が狭くなるが、 相談に乗る人は気持ちが安定しているので 広い視野が確保できる。 〇相談者は「解決が難しい」と考えているが、 相談に乗る人は「解決策はどこかにあるはず」と考えている。 〇相談者は自分の状況を客観視しにくいが、 相談に乗る人は相談者の状況を客観視できる。 〇相談者は自問自答しても 自身の考えが頭の中だけに留まり曖昧なままになるが、 相談に乗る人から質問されたら 自身の考えを明確に言葉で伝える必要があるため 議論が前に進みやすい。 〇相談者の知っている物事の範囲に、 相談に乗る人の知っている物事の範囲が加わるので、 選択肢が拡がりやすい。 〇相談に乗る人は、相談者の悩みを 既に過去に乗り越えた経験がある。 〇他人からの後押しがないと行動しない相談者ならば、 相談に乗る人のアドバイスは行動の強力な動機になる。 自問自答により、 「もう出てこない!」というくらいになるまで なんとか8つ絞り出しましたが、 これら以外に立てられる仮説は他にありそうですか? 悩んでいるので誰か私に教えてください笑 まあ、今回のお話しで何をお伝えしたかったのは 【悩んでいるなら誰かに相談したほうが早い!】 という、ごくごく普通の当たり前のことでした(^^) ということで、 それにちなんで次回のブログでは 【相談に乗る技術=コーチング】 についてお話しをしたいと思います。 お楽しみに(^^)